Wednesday, December 22, 2021

2021年シーズンレビュー

労使交渉が進まずロックアウトが続いており、他に記事することもないまま年末が近づいてきました。ナショナルズの残念な2021年のレビューです。極めて簡単ですみません。

● 総評
順調にスプリングトレーニングを消化して26人ロースターが決定し、いよいよ開幕という段になって判明したのが新型コロナウイルス感染症のクラスター。主力を含めなんと9人もの選手がコロナウイルス関連でIL入りしてのスタート。結局この最初のトーンがずっと響きましたね。例外は6月。この月の月間MVPを受賞したKyle Schwarberの歴史的な打撃に引っ張られて勝ちまくり、貯金2で瞬間的に地区首位に立ったこともありましたが、そこがピーク。7月に入ってSchwarberが負傷離脱すると同時に失速し、Max Scherzer、Trea Turner、Daniel Hudson、Brad Hand、それにSchwarberといった主力をフラッグディールトレードで放出。以降は完全再建モードへ。最終成績は97敗。30球団中でも下から5番目の勝率という情けないシーズンとなりました。

● 投手 
先発投手全体の防御率は全体24位。特にブルペン陣は29位と低迷。特に痛かったのはStephen Strasburgの故障離脱尾と、Patrick Corbinの説明不能な大不振。そんな苦しい中でやたら頑張ったのがPaolo Espinoでした。34歳の遅咲き過ぎる右腕が、メジャー初白星と初セーブを記録。Espinoが最優秀投手というのもどうかと思いますが、シーズンを象徴しているでしょう。

●野手 
30球団中のチーム打撃成績は、打率4位(.258)、出塁率2位(.337)、長打率は少し落ちるもののそれでも11位(.417)と決して悪くない数字が残りました。が、印象としてはそんなに打ってたかなという感じ。走塁を含め非効率な攻撃だったということでしょう。6月のKyle Schwarberは圧倒的でしたが、シーズンを通じてみるとJuan Soto一択。最後の最後で失速しなければリーグMVPもあり得た素晴らしいシーズンでした。

● チームMVP 
Pitcher: Paolo Espino
Hitter: Juan Soto 
Rookie: Yadiel Hernandez

33歳のYadiel Hernandezがルーキーというのもどうかと思いますが、112試合298打席で.273/.329/.413、9本塁打という数字からすればこうなります。

Saturday, December 4, 2021

Daniel HudsonがドジャーズとYan Gomesがカブスと契約

想定通り12月2日からロックアウトとなりました。ほとんどまともな労使交渉も行われないままここに至り、先行きも見通せないということで、期限の2日ほどの間は数多くの契約交渉が行われました。2019年メンバーのうちでは、別記事で書いたMax Scherzerのほかにも、Daniel HudsonとYan Gomesが期限ぎりぎりでそれぞれ新天地が固まりました。

Daniel Hudsonは1年700万ドルでドジャーズへ。2022年が600万ドルで、2023年は650万どるのオプションがついていて、そのバイアウトが100万ドルということだそうです。夏にパドレスに移籍した後は、23試合で5.21/1.368と残念な結果に終わりましたが、まだまだ優勝争いを狙うドジャーズに加入できたことは朗報。

Yan Gomesは2年1300万ドルでカブスへ。こちらも夏にアスレティックスに移籍した後は攻守で前半戦のような結果を残すことはできませんでしたが、1300万ドルは、2年前にナショナルズと結んだ2年1000万ドルを上回る自身最高契約。おめでとう。

Tuesday, November 30, 2021

Max Scherzerがメッツと3年契約

12月1日23時59分の労使協定の期限を前に慌ただしくFA選手との契約合意が発表されています。ナショナルズはといえば、年俸調停対象選手関連の動きとマイナーFAとの契約がちらほらあるくらいですが、11月30日(日本時間)、衝撃のニュースが入ってきました。

Max Scherzerがメッツと契約に合意。今シーズン途中でドジャーズにトレードされていったScherzer。契約満了でFAとなったものの、優勝争いできるチームが希望と言われていたのでナショナルズに戻ってきてくれることは期待していませんでしたが、まさかメッツとは。37歳という年齢で、3年契約で総額130百万ドル、1年平均では投手史上最高となる43.3百万ドルを提示されれば、首を縦に振るしかないのも理解はできます。しかし、それにしてもメッツとは。ア・リーグ(エンゼルス?)、せめて西海岸のチーム(ドジャーズ?)に行ってくれれば良かった(引き続き全力で応援できた)のですが、よりによって同地区のメッツ。来年2022年のナショナルズの開幕シリーズはニューヨークでのメッツ戦。間に別のカードを挟んだ後に今度はナショナルズ・パークでの3連戦。この両方でScherzerとの対戦が実現する可能性が十分あります。必見といえば必見ですが、非常に複雑な心境での観戦となりそうです。

Friday, November 26, 2021

2021 ALL-MLB TeamにSoto, Scherzer, Turner

2021年のALL-MLB Teamが発表され、ナショナルズからはJuan Sotoがファーストチームに選ばれました。シーズン途中でトレードされていったMax Scherzerもファーストチームに、同じくシーズン途中までナショナルズにいたTrea Turnerはセカンドチームに選ばれました。

Sotoは3年連続3度目。Scherzerは2度目、Turnerは初受賞。なお、Soto以外にこの賞創設以来3年連続での受賞となったのは、ファーストのFreddie Freeman、先発投手のGerrit Cole、リリーフ投手のLiam Hendricksの3人だけです。

受賞者は以下の通り。おめでとう。

First Team
C: Salvador Perez, Royals
1B: Vladimir Guerrero Jr., Blue Jays
2B: Marcus Semien, Blue Jays
SS: Fernando Tatis Jr., Padres
3B: Austin Riley, Braves
OF: Juan Soto, Nationals
OF: Bryce Harper, Phillies
OF: Aaron Judge, Yankees
DH: Shohei Ohtani, Angels
SP: Max Scherzer, Nationals/Dodgers
SP: Corbin Burnes, Brewers
SP: Walker Buehler, Dodgers
SP: Robbie Ray, Blue Jays
SP: Gerrit Cole, Yankees
RP: Josh Hader, Brewers
RP: Liam Hendriks, White Sox

Second Team
C: Buster Posey, Giants
1B: Freddie Freeman, Braves
2B: Ozzie Albies, Braves
SS: Trea Turner, Nationals/Dodgers
3B: Rafael Devers, Red Sox
OF: Nick Castellanos, Reds
OF: Kyle Tucker, Astros
OF: Teoscar Hernández, Blue Jays
DH: Yordan Alvarez, Astros
SP: Shohei Ohtani, Angels
SP: Julio Urías, Dodgers
SP: Kevin Gausman, Giants
SP: Max Fried, Braves
SP: Zack Wheeler, Phillies
RP: Raisel Iglesias, Angels
RP: Kenley Jansen, Dodgers

Sotoが2年連続のシルバースラッガー受賞(各賞発表)

ナショナルズにはほとんど何も動きがないまま時間だけが過ぎていきますが、12月1日で現在の労使協定が期限を迎え、一時的に全ての動きが止まるのではないかと言われています。どんなに遅くとも来春の開幕までには正常化するでしょうが、いろいろと不透明な状況が続くことになりそうです。

さて、今年も各賞の発表がありました。

【ゴールドグラブ賞】
ナショナルズからは最終候補3人にすらノミネートされず。一方、ア・リーグのセンターでMichael Taylorが初受賞。おめでとう!!!

【シルバースラッガー賞】
Juan Sotoが2年連続2度目の受賞。順当。

【最優秀監督賞】
得票なし。当然ですね。

【新人王】
得票なし。ちなみに、アストロズの投手のLuis Garciaがア・リーグで2位の得票でした。

【サイ・ヤング賞】
シーズン前半はナショナルズに所属していたMax Scherzerが3位の得票。ドジャーズにトレードされた後の11試合で7勝負けなし、防御率1.98という成績で得票を伸ばしたことは間違いありません(トレード前は8勝4敗、防御率2.76)。ちなみに、ア・リーグで受賞したのはあのRobbie Ray

【MVP】
ナ・リーグMVP投票では、Juan Sotoが1位票6票を獲得しましたが、同17票を集めたBryce Harperに及ばず2位。シーズン後半に驚異的なペースで成績を伸ばしましたが、最終盤に少し失速したのと、やはり地区優勝争いに関わったかどうかの差が出た印象。Harperはナショナルズ時代の2015年に続く2度目の受賞です。Trea Turnerが5位、Max Scherzerが14位という結果でした。

Sunday, November 7, 2021

ロースターの動き(2021年11月)Sueroをノンテンダー

オフのロースターの動きをまとめておきます。12月1日の労使協定の期限切れ直前の11月30日にいろいろ動きがありましたが、全体としては極めて低調です。

11/5 Francisco Perezをウェイバー獲得
11/30 Lucius Foxをウェイバー獲得
11/30 Wander Suero, Ryne Harper, Mike Fordをノンテンダー
11/30 Cesar Hernandezと1年契約

● Francisco Perezをウェイバー獲得
クリーブランド・ガーディアンズ(インディアンズから改名)からウェイバーにかけられていたFrancisco Perezを獲得。この夏メジャーデビューした24歳のブルペン左腕。メジャーでは4試合の登板だけでしたが、AAとAAAで計30試合53イニングで1.87/1.075、82奪三振の好成績。ブルペン左腕はSam Clayしかいませんでしたから、まずはいい補強といえそうです。Kyle McGowinが40人ロースターから外れ、ウェイバー獲得する球団もなかったえためマイナー行き。

● Lucius Foxをウェイバー獲得
オリオールズからウェイバーにかけられていたLucius Foxを獲得しました。バハマ・ナッソー出身の24歳のミドル・インフィールダー。今季は主にロイヤルズのAAAでプレーし、7月末にメジャーに呼ばれたもののプレー機会を与えられることはありませんでした。オフにウェイバーにかけられてオリオールズにクレームされ、さらに今回ナショナルズへ。

● Wander Suero, Ryne Harper, Mike Fordをノンテンダー
年俸調停対象となっていたWander Suero, Ryne Harper, Mike Fordの3選手に対して契約締結の意思を示さず、3人はFAとなりました。

2019年メンバーの1人でもあるWander Suero。2018年のデビューからの4シーズンで登板した計185試合はこの間のチームトップ。球威もあり、特にカットボールの切れ味は鋭く、セットアッパーやクローザーとしての期待感もありましたが、いい日と悪い日の差が激しく、安定感に欠けたのも事実。今季はマイナーにオプションされてシーズンを終えていましたので、ノンテンダーも予想はされました。とはいえ、Martinez監督による酷使でつぶされたという面もあり、応援していましたので、こういう形での退団は大変残念です。

Ryne Harperも過去3シーズンで118試合に登板と貢献しましたが、敗戦処理での起用が多く、年俸調停対象となって年俸が上がってまで保有したいかと言えば確かに微妙な選手でした。8月にウェイバー獲得したMike Fordでしたが、出番のないまま退団となりました。

● Cesar Hernandezと1年契約
FAとなっていたCesar Hernandez内野手と1年400万ドルで契約。31歳、メジャー9年のキャリアを持つベテランです。フィリーズのイメージが強いですが、2019年オフにFAとなり、インディアンズと契約。今季途中にホワイトソックスにトレードされ、ALDSでも4試合中2試合に先発出場していました。これまでは主にセカンドを守ってきましたが、Alcides Escobarとも再契約(1年100万ドル)したし、期待のLuis Garciaもいるし、どういった形で内野が形成されるかあまりよく見えません。

Thursday, November 4, 2021

Zimmerman, Parra等がFA退団

2021年のワールドシリーズはアトランタ・ブレーブスが制して幕を下ろしました。8月に入った時点でまだ借金生活、ナショナルズともわずか2ゲーム差しかなかったブレーブスでしたが、そこから怒涛の追い上げを見せ、見事な逆転優勝。おめでとうございます。

で、ワールドシリーズが終わるといよいよ本格的なオフが始まるわけで、契約満了の選手たちがFAとなりました。

ナショナルズからは、Ryan Zimmerman, Gerardo Parraの2人の2019年メンバーに加え、Jordy Mercer, Luis AvilanがFAとなり、それに今季限りで引退を表明しているAlex Avilaもテクニカルにはこれで退団となりました。AvilanとかほとんどずっとILでしたし、チーム編成に大きな影響があるのはRyan Zimmermanくらい。そのZimmermanの去就は本人次第と言われていますが(Mike Rizzo GMもZimmermanが戻りたいと言ったら契約すると公言しています)、ここでポイントになりそうなのが、労使交渉の行方。現在の労使協定の期限である12月1日を前に労使交渉が続いています(はず)が、1つの焦点となっているのがナ・リーグにおけるDH制の採用。これが採用されれば、Zimmermanがナショナルズで活躍できる余地は広がるわけで、注目です。

さて、Zimmerman、Parra以外の2019年メンバーで今回FAとなった選手もまとめておきます。カッコ内は最終所属球団。一番の注目は何といってもScherzer。優勝争いしそうにないナショナルズに戻ってきてくれる可能性は限りなく低そうですが、それにしてもどこに行くかは大注目です。

Max Scherzer (LAD)
Daniel Hudson (SD)
Sean Doolittle (SEA)
Yan Gomes (OAK)
Kurt Suzuki (LAA)
Asdrubal Cabrera (CIN)

Sunday, October 17, 2021

Kevin Longがフィリーズの打撃コーチに就任

先日、2019年のナショナルズのアシスタント打撃コーチでその後フィリーズの打撃コーチを務めていたJoe Dillonが解任されたという記事を書きましたが、その後任に今季までナショナルズで打撃コーチを務めていたKevin Longが就任することになりました。

昨オフにも一度退団しながら再契約したという経緯がありましたので、今回いい待遇で迎えてくれるチームが見つかったなら快く送り出してあげたいところです。ただ、Juan Sotoとの師弟関係というか仲の良さは有名で(オールスターのホームランダービーでSotoのピッチャーを務めましたし、先日もナ・リーグのワイルドカードゲームにJuan SotoやScott Borasとともに観戦・ドジャーズの応援に来ている姿がありました)、Sotoのナショナルズでのキャリアに何らかの影響があるかもしれないというのは懸念点です。

ロースターの動き(2021年10月)

10/9 Alcides Escobarと1年の契約延長
10/13 Sean NolinがFA退団, Alberto BaldonadoとSteven FuentesがAAAに降格

● Alcides Escobarと1年の契約延長
レギュラーシーズン終了の2日後、Alcides Escobarと1年100万ドルで来季契約を締結。ロイヤルズのマイナーでくすぶっていたところを故障者続出で内野手が足りなくなったナショナルズンに引き抜かれると、75試合349打席で.288/.340/.404という予想外の活躍を見せ、シーズン終盤は2番ショートに定着。優勝争いをするチームのレギュラーとしては役不足の感が否めませんが、控え野手としては十分有用であることを証明しての今回の契約延長。よろしいのではないでしょうか。

● Sean NolinがFA退団, Alberto BaldonadoとSteven FuentesがAAAに降格
ポストシーズン真っ盛り、元ナショナルズファンで言えば、Max Scherzer, Trea Turner, Blake Treinen, Steven Souza Jr.(!)が頑張っているドジャーズや、Kyle Schwarberがリードオフを務めるレッドソックスを応援している日々ですが、13日に40人ロースターの整理があり、Sean Nolin, Alberto Baldonado, Steven Fuentesの3人が外されました。このうち、Sean NolinはFAを選択して退団。残る2人はマイナー行きとなりました。Steven Fuentesは今年4月にメジャーに昇格したものの一度も登板機会を与えられないまま10日後に降格という気の毒な経験をしました。その後マイナーで結果を残せず、今回40人ロースターからも外されることになりましたが、応援してあげたいですね。


Monday, October 4, 2021

10/3 Turnerが首位打者でレギュラーシーズン終了

10/3(シーズン終了)時点
Turner .328 (1/3 HR)
Soto .313 (0/4 BB)
Harper .308 (1/1 BB)

レギュラーシーズン最終戦。この試合の前の時点でTurnerの首位打者は確実になっていましたが、最後まで続けます。

まずはTurner。2打席凡退の後の5回裏の第3打席。1点差を逆転して回ってきた2死満塁の打席。フルカウントから変化球を振り抜いてレフトスタンドへの満塁弾。ベースを回る姿からは凄みすら感じました。19試合連続安打を継続中でシーズン終了。この間、打率.400超でホームランもなんと7本。結局ジャイアンツに逃げ切られてしまって逆転地区優勝はなりませんでしたが、最後まで戦い続けたチームに大いに貢献しました。見事な首位打者。リーグ最多安打、最多盗塁のタイトルも獲得です。

Sotoは最後に失速してしまいました。この日も1敬遠こそありましたが、4打数ノーヒット。今シーズンわずかに2度目という3三振。それでも打率は2位。出塁率.467は2年連続のMLBベスト。チームに負けが込む中でよく集中力を維持したと思います。

そしてHarper。最終戦は、二塁打、四球で出塁した後、3回裏の守備で退きました。打率は3位で終了。個々のスタッツでリーグトップなのは二塁打数だけですが、OPSなら1.044とMLBでもベスト。チームも優勝争いにも絡んだことからリーグMVPの最有力とみています。ただ、最終的にチームがポストシーズンを逃したのがなぁ。

ということで、ナショナルズファンとしては思い入れのある3人が最後まで争ったナ・リーグ首位打者争いもここまで。

Turner おめでとう!!ポストシーズンでの活躍も期待しています。

最終戦も、今シーズンを象徴するようなというか、今シーズン何度も見た試合展開が繰り返されました。つまり、終盤でブルペンが打たれて逆転負け。もう悔しくないところが情けないです。

最終成績は65勝97敗。球団史上3番目の負け数(100敗以上だった2008, 2009年以来)。もちろん地区最下位。メジャー全体でも下から5番目の勝率に終わりました。ようやく終わったという感じです。

試合も振り返っておくと、メジャーデビューのJoan Adonが6回途中まで2失点の好投。9奪三振も目を引きます。この試合で現役引退のAlex Avilaの2点タイムリーなどもあって、Adonの降板時には5-1とリードしていましたが、ブルペンが打ち込まれて逆転され、Adonの白星を消してしまいました。

この試合のハイライトは何といってもRyan Zimmermanへのスタンディングオベーション(動画)。この試合に5番ファーストで先発出場したZimmerman。8回の守備に出たところで交代となり、ファンのスタンディングオベーションはもちろん、両軍ベンチも総出での見送りシーン。ナショナルズ・スタジアムの10数年の歴史の中で最も感動的なシーンだったかもしれません。来季の去就は明らかにしていないZimmermanですが、もう引退しても悔いないんじゃないかな。

Sunday, October 3, 2021

Michael A. Taylorがロイヤルズと2年契約延長

シーズン終了直前の9月29日に、Michael A. Taylorがロイヤルズと2年の契約延長を結んだとの発表がありました。昨オフ、1年契約を結んでロイヤルズに入団。センターのレギュラーとして141試合に出場し、相変わらずのエリートレベルの守備を披露。打撃も相変わらずの微妙な成績(.242/.295/.355)、それでも2年契約、しかも今季の年俸は175万ドルから年俸で言っても倍増以上の2年900万ドルですから、高い評価を受けています。

何はともあれプレーが続けられてよかったよかった。というか、この報道を見て多くのナショナルズファンがよかったよかったという同じリアクションなのが、Taylorの愛されぶりを示しています。

ロースターの動き(2021年9月)

9/1 Alex AvilaがILから復帰,  Alberto Baldonadoが初昇格
9/3 Kyle McGowinがIL入り, Kyle Finneganが復帰
9/5 Josh Rogersが昇格, Gerardo ParraがIL入り
9/13 Jordy MercerがILから復帰, Adrian SanchezをDFA
9/18 Tanner Raineyが再昇格, Wander Sueroをオプション
9/23 Jhon Romeroがメジャー初昇格, Yadiel Hernandezが出産立合休暇, Jakson ReetzをDF
9/25 Yadiel Hernandezが復帰, Sam Clayをオプション
10/2 Josh RogersがIL入り, Gerardo Parraが復帰
10/3 Joan Adonがメジャー初昇格, Luis GarciaがIL入り

● Alex AvilaがILから復帰,  Alberto Baldonadoが初昇格
今年は2人しか枠が広がらないセプテンバーコールアップ。1枠を使ってAlex AvilaがILから復帰しました。Keibert Ruizがレギュラー捕手を務め、控えとしてもRiley Adamsが頑張っているのでどれだけ出場機会があるかは疑問ですが。もう1枠は、ブルペン左腕のAlberto Baldonadoが初めてのメジャー昇格。パナマ出身の28歳。メッツ、カブスのマイナー組織を過ごした後、独立リーグも経験し、今季はナショナルズ傘下のAAとAAAで好投。遂にメジャーに到達したという感じです。おめでとう。

● Kyle McGowinがIL入り, Kyle Finneganが復帰
Kyle Finneganが出産立合休暇から復帰。誰が外れるのかと思っていたら、Kyle McGowinがIL入り。右ひじ痛が理由ということです。スライダー主体のブルペン投手になってからは結果を残しており、期待している1人。手術に至らないとよいのですが。

● Josh Rogersが昇格, Gerardo ParraがIL入り
5日のダブルヘッダーの先発要員として、Josh Rogersが昇格。27歳の左腕。2018-19年にオリオールズで8試合に登板し、1勝を記録しましたが、その後TJ手術となり、リハビリを続けてきましたが、今年6月にオリオールズを解雇された後、ナショナルズとマイナー契約。AAAで先発としてまずまずの記録(14試合登板で3.70/1.32)を残していました。5日の試合では家族の前で勝ち投手となりました。ダブルヘッダー後にマイナーに戻される予定でしたが、翌日、Gerardo Parraが右ひざ痛でIL入りとなったためそのままチームに帯同。次の先発機会もありそうです。

Parraの右ひざは昨年手術した箇所。シーズン中の復帰があるかどうかは微妙なところ。2019年のヴィクトリー・ラップとしては十分かな。

● Jordy MercerがILから復帰, Adrian SanchezをDFA
7月下旬からIL入りしていたJordy Mercerが復帰。終了後にFAとなる35歳ですし、もうこのままシーズン終了でも別によかったんですけどね。

31歳のAdrian SanchezをDFA。Ryan Zimmermanに次ぐ古参(2007年から)のため去就が注目されましたが、マイナー行きを受け入れ引き続き在籍となりました。

● Tanner Raineyが再昇格, Wander Sueroをオプション
開幕前はブルペンの中核と期待されながら不振のあまり降格されていたTanner Raineyが昇格。Rochester(AAA)で9月9日以降4試合連続で3者凡退、特に直近3試合は対戦した9人の打者全て三振という結果での昇格。メジャーでも結果を残し、来季につなげてもらいたい。

こちらも今季のブルペンでのがっかりの1人Wander Sueroをオプション。こちらも直近5試合では自責点1、被安打3、1四球と悪くなかったのですが。

● Jhon Romeroがメジャー初昇格, Yadiel Hernandezが出産立合休暇, Jakson ReetzをDFA
Yadiel Hernandezが出産立会休暇でチームを離脱したことにともない、26歳のブルペン右腕Jhon Romeroが初のメジャー昇格。2018年の夏にBrandon Kintzlerとのトレードで獲得した際にはほとんど期待していませんでしたが、その後順調にマイナーを上がり、今季はAA, AAAで計38試合に登板し、2.95/1.11と結果を残し、今回の昇格につなげました。おめでとう。

40人ロースター枠を空けるためにJakson ReetzがDFAされました。2014年のドラフト3巡目で高卒入団した際には大いに期待しましたが、期待ほどには育ちませんでしたね。今年7月、捕手に故障者が続出したおかげでメジャーデビューを果たし、わずか2打席しか与えられなかったにもかかわらず初安打も記録しましたが、守備機会は途中出場の2イニングだけ。1週間で降格させられたところから見てもあまり評価はされなかった模様です。シーズン終盤にはKeibert Ruizはもちろん、Riley Adams、Tres Barreraといった若い捕手がそろってきたことから今回のDFAに至りました。

● Yadiel Hernandezが復帰, Sam Clayをオプション
Yadiel Hernandezが復帰。Jhon Romeroを残し、Sam Clayをオプションしました。以前も書きましたが、Clayはメジャーデビュー年にしては十分投げました(58試合)。最終的な数字は5.60/1.71とぱっとしませんが、ゴロ率(ゴロ打球/全インプレイ打球)60.1%はナショナルズの投手陣で最も高い数字と前評判通りの結果を残しました。特に左打者をしっかり抑えていたので来季も戦力と期待されていることでしょう。ゆっくり休んで来季また頑張ってください。

● Josh RogersがIL入り, Gerardo Parraが復帰
前日の試合で先発したJosh RogersがIL入り。いちおう右ハムストリング痛と発表されていますが、もう登板がないので形式的なものかと。打順が3周目に入ると打たれる傾向はありましたが、6先発(2勝2敗)、35回2/3(1試合6イニング弱)、3.28/1.29。文句なしの成績で、来シーズンの開幕ローテーション争いへの参戦の権利を獲得しました(2日の試合前のインタビューでDave Martinez監督が名言)。

代わってGerardo Parraが復帰。最後にもう一度ロースターに戻ってきました。これでもう引退でしょうね。お疲れさま。

● Joan Adonがメジャー初昇格, Luis GarciaがIL入り
3日のシーズン最終戦に先発するため、Joan Adonが昇格。メジャー初昇格、デビューとなります。ドミニカ出身の22歳。今季はWilmington(A+)で主に投げ、Harrisburg(AA)に昇格した後、最後にRochester(AAA)で1試合だけ投げただけなので、意外な昇格。(ナショナルズンにとっては)ほとんど意味のない最終戦の見所が増えただけでもよしとしましょうか。

Luis GarciaがIL入り。肋骨辺りの痛みでここ数日試合に出ていませんでしたが、70試合で.242/.275/.411の成績。特に9月は.271/.291/.477とよく打って評価を上げ、来季の開幕セカンドを確実としています。守備・走塁でのボーンヘッドがたまに見られることは不安材料ですが、楽しみな若手です。

Joe Dillonがフィリーズ打撃コーチから解任

10月3日、シーズン最終戦の直前にフィリーズの打撃コーチを務めていたJoe Dillonの解任が発表されました。かなりいいポジションにいながらポストシーズン進出を逃したフィリーズ。打線が足を引っ張ったという印象は特にありません(数字を見るとどの数字も10位台)が、まあ、何か変えなえればということかもしれません。

NPBの巨人にも在籍した選手だったのでなんとなく将来を期待しているのですが、どうでしょうか。

10/2 地区最下位決定

10/2 終了時点
Turner .328 (2/4)
Soto .315 (0/3 SF) 
Harper .308 (1/4)

Sotoは犠牲フライ1本ありましたが、ノーヒット。Haperも1安打しましたが、まあそれだけ。対して、Turnerは初回に早速シングル。その後もダブルを打つなど着々とヒットを重ねていきます。もう勝負ありですね。Turner おめでとう!

今日も全力でレッドソックスを応援していました(笑)。序盤はJosiah Gray(6回1失点7奪三振)とレッドソックスのTanner Houck(5回をパーフェクト、7奪三振)の投手戦。レッドソックス1点リードの8回裏に、Ryan Zimmermanのポップフライをセンターが見失う二塁打から1死満塁となり、Juan Sotoがあわや逆転満塁弾かという大飛球を打ちましたがフェンス手前で失速し、同点どまり。9回表にレッドソックスがリードした後、Andrew Stevensonの2ランで2点差まで迫りましたが、反撃もここまで。レッドソックスは、ヤンキースの連敗で追いつきワイルドカード1位タイ。1ゲーム差のブルージェイズとマリナーズを含む4チームで2つの席を争う大混戦で、いよいよ162試合目を迎えます。楽しみです。

マーリンズが勝ったため、これでナショナルズの地区最下位(タイか単独かはともかく)が決まりました。2年連続。ひどい。

Saturday, October 2, 2021

10/1 Turnerにあっぱれ

10/1 終了時点
Turner .327 (2/3 2HR BB)
Soto .317 (0/1 4BB)
Harper .308 (3/5 double HR)

Sotoは4四球もヒットなし。ギリギリで戦っているレッドソックスとしては甘いボールを投げるくらいなら歩かせてもという感じです。仕方ない。Turnerは今日も大活躍。初回の先制ソロに続き、4点ビハインドの5回裏に同点満塁弾で、チームの逆転勝利に貢献。もうこれはあっぱれです。Harperは35号ソロを含む3安打で打率を上げ、OPSでも1.043とし、1.011のSotoにかなり差を付けました。

ワイルドカードを賭けて必死の戦いを続けるレッドソックス。その2番レフトで出場するのはKyle Schwarber。全力でレッドソックスを応援いたしました。5回まで無失点に抑えていたJosh Rogersから2本のホームランで4点を奪い、ナショナルズの反撃を2本のソロに止めたレッドソックスが勝利。敗れたヤンキースとの差を1ゲーム差としました。

一方のナショナルズは、マーリンズも負けたので依然地区最下位で並んでいます。

残り2試合。

Friday, October 1, 2021

9/29-30 7厘差で残り3試合

9/30終了時点
Turne .325 (3/9)
Soto .318 (1/4 BB)
Harper .308 (0/8)

29日の試合。Sotoは第1打席でタイムリー内野安打を打ちましたが、これも当たり損ねのラッキーなヒットで残る4打席は凡退と調子は良くない感じを受けました。30日は移動日。

Turnerも29日はSotoと同じく、初回に先制タイムリーを打ちましたが、後の4打席は凡退。しかし翌30日は2安打。地区首位を狙って2ゲーム差でジャイアンツに喰らいついているドジャーズで頑張っています。

Harperは、2試合計8打席で全て凡退。3連勝すれば首位に建てたブレーブスとのシリーズを逆に3連敗。目の前でブレーブスに地区優勝を決められてしまいました。

3人とも残りは3試合。

9/29 L5-10@COL 
Paolo Espinoの今シーズン最後の先発は散々でした。1回表に2点先制してもらっても、その裏4失点。3回表の自分の打席で降雨中断となり、そのまま降板。不完全燃焼という印象ですが、まさかの大活躍といっていいシーズンでした。お疲れ様。打線は9安打で5点を取りましたが、いかんせんブルペンがボロボロ。

マーリンズと全く同じ成績で最下位に並び、ともに残すは3試合。ナショナルズの相手はレッドソックス。ア・リーグのワイルドカード争いの真っただ中で必死の思いで戦っているチーム。正直な気持ちを言えば、レッドソックスを応援したいと思っています。

Wednesday, September 29, 2021

9/28 Turnerが抜け出したか

9/28 終了時点
Turner .325 (3/5)
Soto .318 (0/4)
Harper .311 (0/3 BB) 

Turnerが先制タイムリーツーベースを含む3安打。地区優勝争いの真っただ中で、気力がみなぎっている印象。これはこのまま行ってしまうかもしれません。一方のSotoは元気なく4打席凡退。ちょっと厳しくなってきたかな。Harperもノーヒット。Turnerが抜け出したかな。

黒星こそつきましたが、Patrick Corbinは6回2失点、9奪三振の悪くない内容。打線は押し出し四球による1点のみ。

マーリンズがダブルヘッダーでメッツに連敗したため、単独4位に浮上しました。

Tuesday, September 28, 2021

9/26-27 Turnerが抜き返す

9/27 終了時点
Turner .322 (2/4 HR BB)
Soto .321 (1/7 2BB)
Harper .313 (1/3 BB)

26日の試合でJuan Sotoにヒットが出なかった一方、Turnerは初回のソロ本塁打を含め2安打でわずかの差ながらSotoを抜いて首位を奪還しました。Harperも1安打で少し上げています。

27日はTurnerとHarperは移動日。試合のあったSotoは初回にシングルが出た後は4打席ヒットなし(1四球)でまた少し打率を下げてしまいました。ちょっと疲れた感じも見えます。

4回までは無失点に抑えたJosh Rogersが5回につかまり3失点。2番手Ryne Harperが6回に満塁弾を浴び、これがナショナルズ投手陣が浴びた今季14本目の満塁弾。1996年のタイガースに並ぶMLBシーズンワーストタイ記録。

Josiah Grayが5回までブリリアントなピッチング。6回裏に制球力も球威も落ちて、1死満塁から走者一掃の二塁打を打たれてしまいましたが、表の打席でセーフティバントを試みて全力疾走したのが響いたようです。そんなミスはもうしないように。ともかくも2勝目。Luis Garciaはこの日も2点タイムリー。

Sunday, September 26, 2021

9/25 Turner が2本塁打で差を縮める

9/25 終了時点
Soto .324 (1/3 2BB)
Turner .321 (2/4 2HR)
Harper .313 (1/3 HR 1BB)

デーゲームでHarperがソロ本塁打を打ち、少し打率を上げたところで始まったナショナルズの試合。Sotoはまたも2打席連続で歩いた後、4回にシングルと出塁を続けましたが、その後は2打席凡退。遅れて始まったドジャーズ戦。Turnerは2打席凡退の後、2打席連続ソロ本塁打でSotoとの差を少し縮めました。接戦が続きます。

3度までリードしつつ追いつかれ、9回裏サヨナラ負け。Keibert RuizとLane Thomasがホームラン。Luis Garicaもタイムリー二塁打を含む2安打と若い打者も頑張っていますが、いかんせん投手陣が。Erick Feddeは5回持たず5失点とまたも打ち込まれ、来季のローテーションを確約される状況ではなくなってきました。

Saturday, September 25, 2021

9/24 一休み(とはいえさすがの4四球)

9/24 終了時点
Soto .324 (0/2 4BB)
Turner .320 (1/5)
Harper .312 (1/3 1BB)

2打席連続四球の後、三振を喫し、連続打席出塁は12打席でストップ。メジャー記録の17打席には届かなかったものの十分でしょう。第4打席はしっかりとらえた打球が惜しくもサード正面。結局ノーヒットで打率は少し落としましたが、延長11回の敬遠を含めて4四球はさすが。TurnerとHarperはそれぞれ1安打であまり大きな変化はありませんでした。

序盤での4点リードを逆転され、9回表2死から3点差を追い付き、で、11回裏サヨナラ負け。Keibert Ruizが3安打2打点。3点ビハインドの8回裏にJhon Romeroがメジャーデビュー(三者凡退)。

Friday, September 24, 2021

9/23 2本塁打のSotoが首位堅持

9/23 終了時点
Soto .325 (3/3 2HR 1BB)
Turner .321 (3/4 1BB)
Harper .312 (0/2 3BB)

前日(22日)を終えてSotoが今季初めて首位に立って迎えたこの日。デーゲームで先に試合のあったTurnerが9回2死からの同点タイムリー(結局延長で逆転勝ち)を含む3安打で暫定首位に立ちましたが、ナイトゲームでSotoが2本のソロホームランを含む3安打、四球も含めて全4打席で出塁し、抜き返しました。Sotoは驚異の10打席連続出塁(継続中)。Harperは四球で3度出塁したもののノーヒット。

試合はPatrick Corbinの7回途中無失点の好投などでレッズに勝利。試合のなかったマーリンズとの差を0.5に縮めました。レッズはまだわずかにポストシーズンの可能性を残しているだけに痛い敗戦でしょう。

Thursday, September 23, 2021

試合結果(9/20-22)Sotoが打率トップで残り10試合

マーリンズとの3連戦を2勝1敗と勝ち越し、4位マーリンズを1ゲーム差で追いかける地区最下位で残り10試合となりました。

この3連戦では、Josiah Grayがメジャー初白星を記録し、Keibert Ruiz, Luis Garciaの若手もバットで結果を残すなど将来への明るい兆しも見えてきました。また、Tanner Raineyが支配的なピッチングで復活してきたことも好材料。

そして何よりJuan Sotoです。この3連戦は16打席に立って6安打6四球。3連戦を終えて、打率は.321とし、ついにTrea Turnerをとらえてリーグ首位打者に立ちました。とはいえ、Turnerも3位に付けているBryce Harperも打率を上げてきているのでまだまだ分かりません。

Juan Soto .321 (3/3 2BB)
Trea Turner .318 (1/3 1BB) 
Bryce Harper .314 (1/2 2BB)

Monday, September 20, 2021

試合結果(9/13-19)Espinoが2試合で1失点

Paolo Espinoが、13日の試合でキャリア初の6イニングを投げ(1失点)、19日の試合では5回2/3を無失点、キャリアハイの7奪三振。今季17先発(33試合)目にしてこのピッチングでシーズン100イニングをクリアしました。34歳のジャーニーマン。4月18日にStephen Strasburgの代役としてスポットスターターを務めるために昇格してきたときは全く期待していませんでした。敗戦処理、ロングリリーフ、スポットクローザー(?)、どんな役割でも結果を残し、7月以降は4-5回で精一杯とはいえ完全にローテーションに定着。ひどいこととなってしまった2021年シーズンの数少ない収穫の1つと言っていいかもしれません。ま、来季もローテーションで?と言われると、いかにも再建期のチームという感じがして素直に喜べませんが、結果を残してこそのプロですから、チャンスは与えられてしかるべきでしょう。

チームはと言えば、マーリンズ、ロッキーズという実質的にシーズンを終えている2チームにいずれも1勝2敗で地区4位のマーリンズとの差は2ゲームに広がりました。あと2勝すればいいのでシーズン100敗は何とか免れそうですね(残り13試合)。

ところで、ナ・リーグ首位打者争いは、なんとTrea Turner(.316)、Juan Soto(.315)、Bryce Harper(.313)というナショナルズファンにはたまらない三つ巴の争いとなっています。ナショナルズが残り10試合の状況でも競っているようなら毎日記事にしようかな。

Monday, September 13, 2021

試合結果(9/7-12) ThomasとSotoは絶好調

Keibert Ruizは9試合で.133/.212/.167と全く打てず、守備でもいいところなし。その上自打球と死球で欠場が多くなっています。Josiah Grayも(最初の5試合で好投した後)直近の3試合は、わずか12イニングで17失点(防御率12.75)、10奪三振に対して10死球、そして5本塁打と最悪です。研究されたのか、コーチングが悪いのかよく分かりませんが、とてもStephen Stasburgのデビューとは比べられません。

良いニュースを探すとすれば、Lane Thomasの活躍。9月に入ってから(つまりVictor Roblesがオプションされて1番センターに固定されてから)は、.306/.386/.612という大活躍。来季もこのまま行けるのではないかという期待感さえ持たせます。特に、Jon Lesterとのトレードで獲得したことを思えば、すごく得した気分。

そしてこれを上回るのがJuan Soto。9月の数字で見ると.439/.589/.732という無茶苦茶な数字。シーズンで見ても出塁率.457は、2位のBryce Harperを3分以上上回る独走状態。打率.311も現在のトップのTrea Turner!!!とはわずか5厘差の3位ですから、2年連続の首位打者も十分射程圏。こんなシーズンでも見所はあります。

チームは今週の6連戦を2勝4敗と順調に負け越し、4位マーリンズと1ゲーム差の最下位に転落。次はそのマーリンズとの最下位争いのシリーズとなります。

Tuesday, September 7, 2021

試合結果(8/30-9/6)Keibert Ruizがデビューしたが

Keibert Ruizがナショナルズ移籍後初めて昇格し、Max Scherzer-Trea TurnerとのトレードでともにやってきたJosiah Grayとトッププロスペクトでバッテリーを組んで始まった今週。Grayは2試合連続で打ち込まれるし、Ruizも自打球を当ててから出場しなくなってしまったし、結果は同じ地区のライバルに2勝6敗。マーリンズと並ぶ地区最下位まで転落してしまいました。

救いはCarter Kieboom(.313, 2HR)、Luis Garcia(.323)、Lane Thomas(.353, 3HR)と若手野手がよく打っていることくらいでしょうか。

それはそうと、この記事の前のことになりますが、8月27日にレッズがDバックスからAsdrubal Cabreraをウェイバークレームで獲得しました。ワイルドカード争いの渦中にあるレッズで大いに活躍してくれるといいですね(移籍後13打席に立ってノーヒット、2四球と打てていませんが…。)

Tuesday, August 31, 2021

ロースターの動き(2021年8月)

8/1 Josiah Grayが昇格, Tanner Raineyをオプション
8/3 Wander Sueroをオプション, Rene RiveraがIL入り, Riley AdamsとJavy Guerraが昇格
8/11 Sam Clayをオプション, Sean Nolinが昇格
8/14 Patrick Murphyをブルージェイズからクレーム, Rene Riveraを解雇
8/15 Joe Rossが右ひじ痛でIL入り, Lane Thomasが昇格
8/22 Austin VothとKyle McGowinが復帰, Andrew Stevensonをオプション, Javy GuerraをDFA
8/23 Mike Fordをレイズからクレーム
8/24 Sam ClayとPatrick Murphyが昇格, Gabe Klobositsをオプション, Jefry RodriguezをDFA
8/30 Keibert Ruizが昇格, Tres Barreraをオプション
8/31 Victor Roblesをオプション, Kyle Finneganが出産立合休暇, Wander SueroとAndrew Stevensonが昇格

Monday, August 30, 2021

試合結果(8/24-29)順調に借金が増えていきますね

マイアミ、ニューヨークと続いた遠征。いずれのシリーズも初戦を解消しながら、その後2連敗。順調に借金が増えていきます。

見所となっている若手選手では、Josiah Gray投手はまたも6回2失点と好投。またも初白星はお預けとなりましたが、評価は上がり続けています。そして、30日の試合でトッププロスペクトのKeibert Ruizが昇格し、Grayとバッテリーを組むことが発表されています。必見の一戦です。

野手では、Luis Garcia, Carter Kieboom, Lane Thomasが失速。一方で、Riley Adams(.400/.538/.500)とTres Barrra(.333/.500/.667)の両捕手は、出場機会をちょうど分け合いながら、それぞれ好成績を残しています。Ruizの昇格に伴い、2人はどうなるのかが気になります。ファーストとか外野での起用もあるでしょうか。

前回記事でレッズからDFAされたと書いたSean Doolittleはマリナーズにクレームされて、しっかり投げています。かすかとは言えポストシーズン進出の可能性を残すマリナーズで、大いに暴れてください。

Wednesday, August 25, 2021

試合結果(8/17-22)それなりの楽しみ方

他地区でまだポストシーズン争いを続ける2チームと5試合やって3勝2敗。悪くない。特に、フラッグディールトレードで獲得した選手を中心とする若手の頑張りをフォローするという観点からすると、それなりに楽しめる週でした。

Josiha Gray 1先発、6回を5安打2失点のナイスピッチング。
Lane Thomas 15打席で7安打4四球。センター守備でも好プレー。
Riley Adams 16打席で7安打2死球、1本塁打で4打点。守備は微妙。
Carter Kieboom 22打席で.250/.409/.625、2本塁打で4打点
Luis Garcia セカンド守備でエラーもあったが、ファインプレーもあり。

これからにも期待です。

一方で、2019年のWS制覇チームにとっては少し残念な週となりました。21日に5失点で敗戦投手となったJavy Guerraが翌日DFAとなり、退団。また、ワイルドカード争いの真っただ中にあるレッズに所属していたSean DoolittleもDFAされてしまいました。シーズン成績では45試合で防御率4.46ですが、8月に入ってからは敗戦処理で4試合に投げただけと信頼を失っていました。球威は落ちていないので、まだやれると思うのですが。

Monday, August 16, 2021

試合結果(8/10-15) 連敗街道まっしぐら

よくまあこれだけ、と思うほど連敗街道をまっしぐらです。8月2日から始まったナ・リーグ東部地区の優勝をあきらめていない3チーム(ブレーブス、フィリーズ、メッツ)との13連戦でわずか1勝。その1勝も、9回表の土壇場で逆転した1点差で勝ったもの。確かに優勝はあきらめたとはいえ、地区のライバル相手にこれだけ負けが続くとは、まったく嘆かわしい。

そうこうしているうちに、マーリンズにも抜かれて地区最下位に転落。

日々の楽しみは、来季を念頭に若手のプレーに注目することですが、そこに飛び込んできたのがJoe RossがTJ手術を要するかもしれないという衝撃のニュース。TJ手術となれば、当然来季の開幕には間に合いません。暗澹たる思いです。

Sunday, August 8, 2021

試合結果(7/30-8/8)注目の若手

7月30日から8月8日までの10連戦は3勝7敗でシーズン成績は50勝62敗。同じようにシーズンをあきらめたカブスとはいい勝負をしたものの、フィリーズには4連敗、ブレーブスには1勝2敗。ナショナルズのアシストを受けた両チームが、負けが込んでいるメッツを抜き去り、地区1位と2位に上がっていきました。

試合結果はともかく、ナショナルズでは来季以降をみすえた若手の起用が続いています。特に注目したい選手は次の通り。

Josiah Gray 
Mason Thomposon 
Gabe Klobosits 
Victor Robles 
Luis Garcia
Carter Kieboom
Tres Barrera
Riley Adams

Scherzer+Turnerのトレードで獲得したJosiah Grayは2度の先発でいずれも5回1失点と好投し、ファンを興奮させています。また、一時は構想外かと思われたCarter Kieboomの打撃が上向いてきて、可能性を感じさせてくれています。はっきり言って守備はまだまだですが、試合に出ながら学んでいってくれることを期待しています。Luis Garciaも同じく。Tres BarreraとRiley Adamsの2人の捕手も(AAAにいるトッププロスペクトのKeibert Ruizがいずれは正捕手になると期待されていることを前提に)アピール合戦を展開中。これはこれで見ていて楽しいですね。

一方で今シーズンが最後となる可能性が高まってきたRyan Zimmermanのプレーにも注目です。

移動日を挟んで10日からメッツとの3連戦。ここではしっかりメッツファンをがっかりさせてほしいところです。

今シーズンは実質的にもう終了したので各試合の結果結果をフォローする意味はあまりないわけですが、リンク下では目立った動きなどを簡単に書いておきます。

Wednesday, August 4, 2021

2021年トレード期限③ Gomes, Harrison, Lesterをトレード

遅くなってしまいましたが、最後の3本目の記事です。Yan Gomes, Josh Harrison, Jon Lesterを放出することになったトレード期限当日に成立した2本のトレードについて。

話は変わりますが、オリンピック日本代表、決勝進出おめでとう。金メダル目指してガンバレ!!

Sunday, August 1, 2021

2021年トレード期限② Hudson, Hand, Schwarberをトレード

2021年のトレード期限に合意されたトレードをめぐる2つ目の記事です。今回はDaniel Hudson, Brad Hand, Kyle Schwarberのトレードを扱います。

Saturday, July 31, 2021

2021年トレード期限① Scherzer, Turnerをトレード

現地7月29日の夕方から30日にかけての6時間ほどの間になんと4本のトレード、さらにトレード期限の翌30日にも2本がまとまり、Max Scherzer, Trea Turner, Daniel Hudson, Brad Hand, Kyle Schwarber, Yan Gomes, Josh Harrison, Jon Lesterとなんと8人もの主力選手をトレードで放出することになりました。

Max Scherzer, Trea Turner, Daniel Hudson, Yan Gomesの4人は2019年のWS制覇チームの主力中の主力であり、Brad Hand, Kyle Schwarber, Josh Harrison, Jon Lesterも今シーズンの主力メンバー。本来であれば1人1人の選手についてもっと詳細に書きたいところですが、さすがにこれだけ重なるとやや薄くなることはご容赦頂ければと思います。

2008年からナショナルズをフォローし始めた私にとってもこれほどのファイアーセールは初めての経験。今季の悲惨なチーム成績によりこのような事態となったことは本当に残念ですが、意外に前向きな気持ちでいます。トレードで放出することになったベテランたちには感謝の気持ちばかりですし、それぞれの移籍先で貢献し、ポストシーズンで活躍する姿を応援する楽しみができました。また、ナショナルズにとっても、近年弱い弱いと言われていたマイナー組織を一気に補強できました。今回加わった選手たちが次の常勝チームの核となる選手に育ってくれることを期待して見守る楽しみもできました。既にメジャーデビューをしている選手も多いので、意外とその日は近いかもしれないと思ったりして。

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何せ件数が多いので、記事を3つに分けます。この記事ではMax ScherzerとTrea Turnerのドジャーズへのトレード、次の記事でDaniel Hudson, Brad Hand, Kyle Schwarberについて、3本目でYan Gomes, Josh Harrison, Jon Lesterについて書くことにします。

● Max ScherzerとTrea Turnerをドジャーズへトレード

Friday, July 30, 2021

ロースターの動き(2021年7月)

7/2 Jordy MercerがIL入り, Humberto Arteagaが昇格
7/3 Kyle SchwarberとAlex AvilaがIL入り, Yadiel  HernandezとTres Barreraが昇格
7/3 Alcides Escobarをロイヤルズからトレード獲得, Humberto ArteagaをDFA
7/6 Erick FeddeとKyle Finneganが復帰, Ryne HarperとKyle Lobsteinをオプション
7/7 Daniel Hudsonが復帰, Andres Machadoをオプション
7/8 Joe RossがIL入り, Ryne Harperが昇格
7/10 Yan GomesがIL入り, Jakson Reetzがメジャー初昇格
7/11 Kyle McGowinがIL入り, Andres Machadoが昇格
7/16 Rene Riveraと契約, Jakson Reetzをオプション
7/16 Starlin Castroが家庭内暴力疑いでロースター外へ, Jordy Mercerが復帰
7/19 Andrew Stevensonが復帰, Andres Machadoをオプション
7/24 Jordy MercerがIL入り, Carter Kieboomが開幕直後以来の再昇格
7/26 Joe Rossが復帰, Yadiel Hernandezをオプション
7/29 Trea Turner, Daniel Hudson, Austin Voth, (Alex Avila)が新型コロナウイルス感染でIL入り, Tres Barreraをオプション, Tanner RaineyとYan GomesがILから復帰, Luis GarciaとAndres Machadoが再昇格
7/29 Max Scherzer, Trea Turner, Brad Hand, Daniel Hudson, Kyle Schwarberをトレード放出(別記事を書いている途中です。)
7/30 Yan Gomes, Josh Harrison, Jon Lesterをトレード放出(別記事を書いている途中です。)
7/30 Gabe Klobosits, Yadiel Hernandez, Adrian Sanchezが昇格
7/31 Mason Thompsonが昇格

試合結果(7/26-29@PHI)いろいろあり過ぎ

フィラデルフィアでの4連戦。前のオリオールズ戦に続く2試合連続での9回裏の逆転サヨナラ負けで初戦を落とし、ついにMike Rizzo球団社長の口からも売り手に回るという趣旨の発言が出てトレードの噂が飛び交う中でのシリーズとなりました。

27日の試合前にはStephen Strasburgがシーズン終了の手術を受けるという報が入りました。

さらに、同じ日の試合中にTrea Turnerの新型コロナウイルス感染が分かったことこあら再検査したところ、コーチ陣を含め大規模なクラスターが発生したことが判明し、28日の試合は延期で29日にダブルヘッダー。

そして29日。試合前にクローザーを務めていたBrad Handのブルージェイズへのトレードが発表され、ダブルヘッダーの1戦目で先発し、白星を記録したMax Scherzer「と」Trea Turnerの2人のドジャーズへのトレードが明らかになりました。

あまりにもいろいろあり、あり過ぎて気持ち的についていくのが大変です。一言でまとめれば「残念」ですが、そんなに単純ではなく複雑です。

Wednesday, July 28, 2021

Stephen Strasburgが胸郭出口症候群の手術でシーズン終了

7月末のトレード期限を前に、Max Scherzerなど主力がトレードされるのではないかと騒がしくなっているナショナルズですが、7月27日に激震が走りました。(同じ日にTrea Turnerのコロナウイルス陽性も判明・・・)

Stephen Strasburgが胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome)の手術を受けることとなりシーズン終了と発表されました。開幕以来(というか昨シーズンも)、首というか背中というかその辺りの痛みというか違和感というかそんな感じの症状を訴え、とにかく肘肩ではない上半身の不調で満足なピッチングができない状態が続いてきましたが、今回胸郭出口症候群との診断を受けました。原因不明という状態が解消されたことはよしとするべきかもしれませんが、それにしても痛い。

この胸郭出口症候群は、腕の付け根、鎖骨と肋骨の間あたりで血管・神経が圧迫され、手先の感覚がなくなるなどの症状が出るもので、最悪の場合、血管が破裂すると命にも関わると言われています(専門外なので違っていたらすみません)。最近投手によく聞かれるようになった故障ですが、有名なところではMatt Harvey, Tyson Ross, Chris Carpenter, Phil Hughes, Chris Archer, Jaime Garciaなどが手術を受けています。近いところでは今年の5月にナショナルズのブルペン投手Will Harrisが手術を受けました。多くの投手は(成績はともかく)リハビリを経て約一年後に戻ってきていますので、TJ手術と近いスケジュール感と言ってよさそうです。

とはいえ、必ず戻ってくることができるわけではないので、くれぐれも慎重に復帰を目指してくれれることを願います。

Matt Adamsがロッキーズから解雇

ロッキーズに所属していたMatt Adamsが解雇されました。

マイナー契約から4月下旬にロッキーズで昇格。6月上旬から約1か月IL入り。ほぼ代打要員として起用され、22試合計40打席に入って、.167/.250/.194、0本塁打2打点では、シーズンを諦め若手を試すモードに入っているロッキーズに居場所はありません。

再びプレーする機会があるかどうか。

Monday, July 26, 2021

試合結果(7/19-25 Marlins, @BAL)終わりですね

7月末のトレード期限を前に、マーリンズ、オリオールズという大きく負け越している両チームとの6連戦で大きく勝ち越し(できれば全勝で)借金をできる限り減らし、地区上位との差を詰めることが必要だったナショナルズ。

マーリンズに2連勝した時はもしやと期待しましたが、惜しくもスウィープを逃すと、オリオールズにまさかのスウィープを喫してしまいました。借金は6から8にむしろ増え、地区首位メッツとの差も8ゲーム差と水を空けられてしまいました。

復帰に向けて調整を始めたという話が流れていたStephen Strasburgが、やはり首の違和感が消えずシャットダウン。原因がわからないためセカンドオピニオンを求めるという暗いニュースも入ってきて、いよいよこれはジ・エンドかなと。

となると、トレード「放出」の話が出てきます。具体的にはMax Scherzer、Daniel Hudson、Brad Hand、Josh Harrison、Kyle Schwarber、Yan Gomesの名前が取り沙汰されています。放出して最もリターンが大きいのはもちろんScherzer。2019年のWS制覇の功労者であることはもちろん、順当に行けばナショナルズの帽子を被った姿で殿堂入りの像となる最初の選手になるはずなのでハンドリングは気をつけなければなりませんが、この際トレードもやむを得ないかな。理想はトレードで移籍してプロスペクトをもたらし、オフに再契約してくれること。トレード拒否権を持っているので簡単な話ではありませんが、うまく交渉してくれるといいですね。他のベテランたちは最もリターンを提示してくれたところにどんどん放出すればいいでしょう。
(あーあ、こんな記事を書かなければならないなんて)

Tuesday, July 20, 2021

試合結果(7/16-18 Padres)後半戦のスタート

反転攻勢の後半戦、という期待感はあっという間に吹き飛びました。打たれる打たれる。3試合で計40失点。先発・ブルペン問わず打たれなかった投手を見つける方が大変です。せめてもの救いはオールスターのホームラン競走の勢いそのままにJuan Sotoのバッティングが上がってきていることくらいです。

これでナ・リーグ西地区の強豪との対戦を終え、この後は比較的緩いスケジュールになります。気持ちを切らさずになんとか立て直してもらいたい。

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7/16 L8-24 Padres (Season 42-48)
球団史上最多失点。Erick Fedde以下出る投手出る投手みんな打たれました。救いは、Juan Sotoが2本塁打したことくらい。

7/18 L4-10 Padres (Season 42-49)
Patrick Corbinが早々に大量失点。その上、6回表に球場のすぐ外で発砲事件があったため(中継映像でも銃声が聞き取れます)中断。翌19日に続きがありましたが、消化試合の雰囲気でした。

7/19 W7x-6 Padres (Season 43-49)
4回裏に4点を先制しながらMax Scherzerが7回表に痛恨の同点弾を浴びてしまい、さらに8回表にDaniel Hudsonが勝ち越しを許す嫌な展開。8回裏にJuan Sotoの逆転2ランが出ても、9回表2死からBrad Handが再び追いつかれる始末。そんな試合を決めたのはAlcides Escobar。9回裏1死からセンターオーバーのサヨナラ打。なんとか一矢報いた、という感じ。

Sunday, July 18, 2021

Adam Eatonがホワイトソックスからエンゼルスに移籍

ちょうどオールスター休みの間に、Adam EatonがホワイトソックスからDFAされ、エンゼルスと契約しました。

オフにホワイトソックスにライトのレギュラー待遇で迎えられましたが、219打席を与えられながら.201/.298/.344という惨憺たる成績。ホワイトソックスも決して外野手が豊富なわけではないのですが、それでも優勝争いをする戦力としては不十分と判断されてしまったようです。残念。

幸いなことにすぐにエンゼルスが手を挙げてくれて移籍することになりましたので、今度はMike Troutや大谷翔平と一緒ですね。頑張って。

Saturday, July 17, 2021

2021年ドラフト結果

MLBのオールスターの前に行われたFutures Gameで昨年のドラフト1巡目でナショナルズに入団したCade Cavalliが100マイルを連発し、出場した選手の中でも最高の評価を受けていました。今シーズンはA+で開幕し、現在はAAで投げています。とにかく故障せずに経験を積み、来シーズンにはローテーションに入ってきてくれることを期待しています。

そしてそのFutures Gameが行われた同じ日に、今年のドラフトが開催されました。

ナショナルズの結果は以下の通り。1巡目のBrady Houseを含め上位5人のうち3人が高校生野手。大卒投手を上位指名する傾向が強かったナショナルズにしては珍しい結果。夢があるといえば夢があります。

1(11). Brady House, SS, Winder-Barrow HS(GA)
右投げ右打ちのパワーヒッターに成長することが期待される素材。ドラフト前にはトップ10 指名が有力と言われていた先週なので、少しスリップしてナショナルズが´全体11位で指名できたことはラッキーという印象を受けています。高校ではショートを守っていましたが、既に身長が190センチを超え、体重も増えてきているので、将来的にはコーナーインフィールダーと言われています。

2. Daylen Lile, OF, Trinity HS(KY) 
3. Branden Boissiere, 1B, Arizona 
4. Dustin Saenz, LHP, Texas A&M
5. T.J. White, OF, Dorman HS(SC) 
6. Michael Kirian, LHP, Louisville 
7. Jacob Young, OF, Florida 
8. Will Frizzell, 1B, Texas A&M 
9. Cole Quintanilla, RHP, Texas 
10. Darren Baker, 2B, UC Berkeley
11. Marc Davis, RHP, Southwestern State Col. 
12. Andrew Alvarez, LHP, Cal. Poly. State
13. Mack Anglin. RHP, Clemson 
14. Erik Tolman, LHP, Arizona State 
15. Jaden Fein, OF, San Diego State
16. Jack Sinclair, RHP, Central Florida  
17. Brendan Collins, RHP, UNC - Greensboro
18. Steven Williams, C, Auburn (AL) 
19. Riggs Threadgill, RHP, McLennan CC  
20. Elie Kligman, C, Cimarron-Memorial HS(NV)

オールスターにSoto, Turner, Schwarber, Scherzer

オールスター休みも終わって16日から後半戦。ナショナルズはパドレスを迎えての初戦で球団史上最多となる24失点の大敗を喫していますが、とりあえずオールスターの記事を書いておきます。

*************
ナショナルズからはJuan Soto, Trea Turner, Kyle Schwarber、それにMax Scherzerの4人が選出されました。負け越しているチームからは唯一の4人選出。選手個々の力はあるが勝てないのか、4人は突出しているが他の選手がダメなのか、微妙なところです。

IL入りしているSchwarberはもちろん欠場しましたが、Scherzerがナ・リーグの先発を務め、SotoとTurnerはそれぞれ途中出場。

そして何より、今回のオールスターのハイライトはホームランダービーでのSotoと大谷翔平の対戦でした。全米並びに日本中の野球ファンが注目する中、2度の延長戦の末にSotoが勝利。特に最後の3球勝負でSotoが3球全てホームランしたことは日本の一般的な野球ファンの間でもJuan Sotoに強烈なインパクトを残したことでしょう。地道なナショナルズファンとしては嬉しい限りです。

Monday, July 12, 2021

試合結果(7/9-11)ドン底でオールスターブレークへ

パドレスとの4戦目のショッキングな敗戦から立ち直れないまま、ジャイアンツに3連敗を喫し、オールスターブレークを迎えました。

打てない(特にチャンスで打てない)、投げられない、さらに守れない。故障者も続出(特にAlex Avilaに続くYan Gomesの離脱は痛過ぎ)。

全く詮無きことですが、8日の試合でScherzerがいつも通りのピッチングをして勝利していたら、このシリーズはどうなっていたかと思わずにはいられません。

ドン底です。せめてもの救いは地区首位のメッツももたもたしており、ゲーム差は6しかないことですが、まあ、現実的には厳しくなりましたね。

試合結果(7/5-8 @SD)勝率5割復帰、と誰もが信じた後

ドジャーズに4連敗という最悪の状態で迎えたシリーズでしたが、Trea Turnerが復帰初打席でホームランを打つなどで初戦を取り、3戦目も打線が活発で大勝。4戦目も4回表を終えた時点で8−0とリードし、Max Scherzerが3回まではいつも通りの安定したピッチング。「シーズン勝率を5割に戻してオールスター前最後の3連戦」と思い込んでいました。

ところが、4回裏にMax  Scherzerが突然乱れて7失点。ショッキングなイニングの後、まるで別のチームのようになってしまいました。(実はこの記事はその後のサンフランシスコでの3連敗後に書いています)

Monday, July 5, 2021

Chip Haleがアリゾナ大学の監督に就任

2019年のベンチコーチだったChip Haleが母校アリゾナ大学の監督(ヘッドコーチ)に就任するため、タイガースの3塁コーチを辞任しました。

最近は、元メジャーリーガーが大学の指導者になる例もよく聞きますが、シーズン途中にメジャーのコーチを辞任してというのは珍しいな、と思ったら今シーズンは同じタイガースでアシスタント打撃コーチを務めていたJose Cruz Jr.がライス大学の監督になるために辞任していました。偶然かもしれませんが。

試合結果(7/1-4 Dodgers)故障者続出でまともに戦えず

MLBの記事を見ていると故障者が連鎖的に発生する時に「injury bug(虫)が飛んでいる」という表現が使われることがありますが、Max Scherzerに言わせると今のナショナルズベンチには「injury rat(ネズミ)が走り回っている」そうです。

6月を最高の形で締め括ったはずの30日のレイズ戦でしたが、あの試合がそもそもの始まりでした。サイクル安打を記録した三塁打でサードにヘッドスライディングした際にTrea Turnerが左手中指を突き指してしまい(とりあえずIL入りはしていませんが)、さらに悪いことに同じ試合で今季初ホームランを打ったJordy Mercerも右太ももを痛め(こちらはIL入り)、7月1日の朝になってみたらショートを守れる選手が一挙に2人もいなくなっていました。

マイナーから上げようにも候補となるべきLuis GarciaとAdrian SanchezはともにIL入りしており、1日の試合はStarlin Castroをショートに入れて、なんと控え捕手のAlex Avilaがセカンドに入らざるを得ない明らかな異常事態。2日の試合にはRochester(AAA)でショートを守っていたHumberto Arteagaを呼びつつ、ロイヤルズと交渉をまとめて34歳のAlcides Escobarを金銭トレードで獲得して3日の試合に先発させました(そしてそのEscobarの痛いエラーが大きな原因で敗れました。)。

そして、もっと悪い最悪の出来事は6月の快進撃の立役者でリーグの月間MVPも受賞したKyle Schwarberの離脱でした。2日の試合の2回裏にセンターへのクリーンシングルを打った後、一塁ベースを回ったあたりで右のハムストリングを痛めてそのまま退場。見るからに重症で、かなり長期の離脱が予想されます。オールスターに選出されましたが、当然出場辞退。喜びも半減どころではありません。1日も早い復帰を願います。

さらに、上記の通り、無理してセカンドで出場した結果でしょう、Avilaが両足の太ももを痛めてIL入りしてしまったかと思えば、3日の試合で右ヒジに死球を受けたYan Gomesも4日の試合では代打出場すらできず(とりあえずIL入りはしていませんが)、捕手が2人とも欠けるというあり得ない事態。代役となるTres Barreraは4日の試合でメジャー初安打を記録したという経験の浅さ。

そんな状態ですから当然得点力は期待できず。先発投手はそれなりに仕事をしました(Patrick Corbinの1球を除けば)が、ブルペンが打たれ、さらに守備も足を引っ張り、結果、ドジャーズに4戦スウィープを喫しました。さもありなんという感じで、悔しくもありません。

シーズンの折り返しとなる81試合を終えた時点で40勝41敗。2019年の41勝40敗からここで遅れをとることになってしまいました。

Thursday, July 1, 2021

試合結果(6/29-30 Rays)6月は19勝9敗

少し調子を落としているとはいえ貯金が10 以上ある強敵レイズを迎えての2連戦でしたが、見事に連勝。第1戦ではKyle Schwarberがまたも先頭打者本塁打。第2戦ではTrea Turnerが自身3度目となるサイクル安打(3度はMLB最多タイの史上5人目)を記録するなど打線が機能して大勝。2戦目でBrad Handを投入せずに勝てたことは、連戦が続く中で意外と重要かもしれません。

6月の月間成績は19勝9敗と大きく勝ち越し。シーズン成績は40勝38敗の貯金2とし、地区2位。地区首位メッツとの差は2ゲームまで縮まりました。

この後は、ドジャーズ、パドレス、ジャイアンツと西地区の強豪3チームとのまだまだ厳しい戦いが続きます。

Wednesday, June 30, 2021

ロースターの動き(2021年6月)

6/2 Stephen StrasburgがIL入り
6/8 Austin VothがIL入り
6/12 Daniel Hudson がIL入り, Erick Feddeが復帰, Jefry Rodriguezが昇格など
6/15 Max ScherzerがIL入り, Justin Millerが昇格
6/16 Starlin Castroが家族の事情で離脱, Luis Garciaが再昇格
6/18 Starlin CastroとAustin Vothが復帰, Andrew StevensonがIL入り
6/20 Gerardo Parraが今季初昇格, Luis Garciaをオプション
6/22 Max Scherzerが復帰, Kyle FinneganがIL入り
6/27 Erick FeddeがIL入り, Andres Machadoが再昇格
6/30 Tanner RaineyがIL入り, Kyle Lobsteinが昇格

Tuesday, June 29, 2021

試合結果(6/28-30 Mets)Schwarberは止まらない

開幕直後に延期された試合を消化するために1試合だけ行われたメッツ戦。Schwarberがまた打って、Paolo Espinoがまた好投し、Ryan Zimmermanも大きな一発を打ち、最後はBrad Handがしっかり抑えて、勝ち切りました。再び5割復帰。メッツとの差は3に縮まっています。

W8-4 Mets (Season 38-38) 
2試合続けてホームランが出なかったことで勢いが止まったかと思われたKyle Schwarberでしたが、この試合ではまたも先頭打者弾を打ち、さらに5回には2本目のソロ。9試合で11本(1900年以降で2人目)、17試合で15本(Sammy Sosa、Barry Bondsに続く史上3人目)とか、記録的な数字となっています。

Trea Turner、Gerardo Parra(今季1号)にもホームランが出るなどで5-0とリードしながら、Justin Millerが2本のホームランを浴びて1点差まで迫られましたが、8回裏にRyan Zimmermanが値千金の3ラン。これで勝負は決しました。

投げてはErick FeddeのIL入りに伴いスポットスタートを任されたPaolo Espinoが5回無失点の好投でまたも白星。シーズン防御率2.02。75マイルのカーブで三振を取るなどの完全技巧派ですが、結果は見事としか言いようがありません。Fedde(とStephen Strasburg)の復帰は見通せませんが、当面はEspinoで行くんでしょう。

Millerの後、8回1死で投入されたBrad Handが危なげなく5つのアウトを記録して、17セーブ目。強敵相手の連戦が待っているのでなるべく温存したいところでしたが、あの雰囲気では仕方ない。さすがの見事なピッチングでした。

Monday, June 28, 2021

試合結果(6/24-27@MIA)一瞬だけ5割復帰

地区最下位に沈むマーリンズとのマイアミでの4連戦。初戦を取って開幕直後以来の勝率5割に復帰したものの、直後に連敗。第4戦をMax Scherzerの好投で取って2勝2敗。マーリンズには野手にも投手にも若いいい選手がいてシーズンの行方という意味でも決して侮れないという印象が残りました。

メッツとフィリーズの直接対決も同じく2勝2敗(4試合とも1点差か2点差の好ゲーム)。ブレーブスもレッズに2勝2敗。ということで地区内のゲーム差は全く変わらず、ナショナルズは借金1で首位メッツから4ゲーム差の単独2位のまま。

オールスターまで残り14試合ですが、非常に厳しい対戦相手が続くことになります。ホームに戻ってまずメッツと1試合(開幕直後に延期されたうちの1試合)。レイズと2試合戦った後、ドジャーズを迎えて4連戦。移動日なしで西海岸へ移動して、パドレスと4試合、そして30球団最速で50勝に到達したジャイアンツとの3連戦。しかも、ローテーションの一角に定着したはずのErick Feddeが左脇腹を痛めてIL入りし、少なくともオールスターまでは離脱するとの非常に痛いニュースが入ってきました。果たしてこの難局を乗り切ることができるのか。まだまだ厳しい戦いが続きます。

Thursday, June 24, 2021

試合結果(6/22-23@PHI)激闘の末2位浮上

フィラデルフィアでの2戦。わずか2戦でしたが、激闘と呼ぶに相応しい内容の濃いシリーズでした。結果は2連勝で、シリーズ前に1ゲーム差で追いかけていたフィリーズを追い抜き、またメッツとの対戦で勝ったり負けたりしていたブレーブスも追い抜き、地区単独2位に浮上。首位メッツとのゲーム差も4まで縮まってきました。


ところで、試合結果とは直接関係ありませんが、このシリーズのハイライトは1戦目であった滑り止めに関する新ルールを巡る一件。

はっきり言って「興醒め」でした。

この試合、ナショナルズが3−1とリードした4回裏無死1塁からMax Scherzerが三振を奪った場面でフィリーズのJoe Girardi監督がベンチから出て、Scherzerが禁止物質を隠し持っていないかのチェックを要請。Scherzerに対しては1回裏と3回裏の終了時にも審判団によるチェックが行われていましたが、新ルールでは相手監督の要請があればいつでもチェックできるため、マウンド上でチェックが行われることとなりました。審判団に取り囲まれたScherzerは憤懣やるかたないといった表情でグラブを地面に置き、ベルトのバックルまで外して審判に止められていました。結果は何もなしということで再開しましたが、話はこれで終わらず、5回まで追加点を許すことなく投げ終えたScherzerは、降板する際にフィリーズのダグアウトを睨みつけながら歩き、ベンチに下がったところで両手を広げてフィリーズ側に掲げて見せるパフォーマンス。この明らかな挑発行為に激昂したGirardi監督は、ベンチを飛び出して喚き散らして審判に抑えられた末に退場を宣告されていました。と、ここまでが経緯。

この6月に新たに導入された投球の際に滑り止めとして使用することができる物質に関するルールに関してはいろいろな意見(多くは批判的)が出ていて、ダルビッシュ有はMLBの滑るボールの質の改善を提言をしていたりします。それぞれの意見や提言については、それぞれに興味深いものもありますが、ここでは検討しません。ただ、今回の一件を見ていての感想だけ述べておきます。

これら場面をライブで見ながら思っていたのは、プレーと関係ないところで一体何やってるんだろうでした。一流の投手と打者によるせっかくの緊張感のあるフィールド上のプレーを中断し、マウンド上で審判と投手がごちゃごちゃやっている場面なんて、興醒め以外の何ものでもありません。近年MLBは(あるいは日本プロ野球も含めて野球界は)、試合時間の短縮を中心に、野球というスポーツの魅力向上のために取り組んできたのではなかったのでしょうか。延長戦は無死2塁から始めるなど個人的には疑問なものもありましたが、それでも努力は評価できると見守ってきました。しかし、今回のルール改正は明らかにこうした努力に逆行するもの。特に監督がいつでも要求できるという点はすぐにでも撤回すべきです。

あまり長くなってもなのでこの辺にしておきます。野球を愛するファンの独り言でした。

Tuesday, June 22, 2021

試合結果(6/20 Mets)Schwarbomb 3発でメッツから3勝目

6/20 W5-2 Mets (Season 33-36) 
Corbin(W) 6.0+IP 2ER 4H 1BB 7K 
Finnegan-Rainey-Hand(SV) 3.0IP 0ER 0H 0BB 4K
Schwarber 3/4 3HR 3R 4RBI
Parra 1/2 double R 

Kyle Schwarberの放つホームランは、高い放物線を描くという感じではなく、どれも強烈な打球スピードで弾丸のようであることから付けられたあだ名が「Schwarbomb」。前日の第2試合での二発に続き、この試合ではなんと三発。1回裏にレフトへ先頭打者弾。5回裏には弾丸ライナーでライトのブルペンへ。そして7回裏。1死から代打で登場したGerardo Parraがレフト線への二塁打を放って球場が大いに盛り上がっている中で打席に入り、再びレフトへの2ラン。最後の1本は1点差に追い上げられた直後だっただけに特に価値がある一発でした。それにしても凄い。今回のホーム11連戦で計九発。リードオフとして起用され始めたのとほぼ軌を一にしていますが、そんなに合っているのでしょうか。いや、それにしても凄い。

そのSchwarberの影に隠れはしますが、投手陣は今日もやってくれました。先発のPatrick Corbinは2本のソロこそ被弾しましたが、内容としては前回より良かったと思います。速球もスライダーもコントロールが良く、結果として空振りが多く取れるいい時のスタイルを保てましたから。そしてブルペン。この日はKyle Finnegan、Tanner Rainey、Brad Handが3イニングをパーフェクト。Raineyはこれで6試合連続無失点。シーズン防御率はまだ7点台ですが、もうすっかり終盤を任せても大丈夫な様子です。

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大事なシリーズ、重要なシリーズと書き続けてきたメッツとの4連戦を3勝1敗と見事に勝ち越しました。ジャイアンツとのシリーズから始まったホーム11連戦に広げてみれば8勝3敗。これがMax ScherzerとStephen Stasburgを欠いてであることを思えば本当によくやったと多います。

6月12日の時点で今季最多の9あった借金を3まで減らし、地区首位メッツとの差もナショナルズがオフだった21日にあったメッツとブレーブスのダブルヘッダーが1勝1敗だったことで22日の試合を前に5ゲーム差。12日には8.5ゲーム差まで広げられていましたから、一週間で一気に縮めました。まだまだ地区優勝を十分狙えるでしょう。

22日からはフィラデルフィアで地区2位のフィリーズとの2連戦。初戦にはMax ScherzerがILから復帰して先発すると言われています。面白くなってきました。

Sunday, June 20, 2021

Gerardo Parraが帰ってきた!!

6月20日、Gerardo Parra外野手がナショナルズのロースターに復帰しました。このブログで改めて紹介するまでもありませんが、2019年にベイビーシャーク旋風を巻き起こしてWS制覇に貢献した選手です。

昨季は読売ジャイアンツに所属した後、この春ナショナルズとマイナー契約を締結。開幕後は傘下のRochester(AAA)でプレーしながらチームの遠征には緊急要員として同行してきましたが、同じ左打ちの外野手のAndrew StevensonやYadiel Hernandezの活躍もあり、なかなか呼ばれませんでした。それが今回、Andrew Stevensonの離脱が長引く見込みとなったことでようやく機会を与えられました。

開幕から低迷が続くナショナルズが、地区首位のメッツを相手に反転攻勢をかけようというタイミングで、ファンとしては2019年の再現を期待したいところです。

早速20日の試合で代打として起用されると、登場曲はもちろん「ベイビーシャーク」。ナショナルズ・パークは大いに盛り上がっていました。

Saturday, June 19, 2021

試合結果(6/19 Mets)ダブルヘッダーは1勝1敗

3日間で4試合をこなすシリーズの中日はダブルヘッダー(7イニング制)。結果は1勝1敗で、最低限必要としていたシリーズ2勝はクリア。

明日の第4戦に勝てば、地区優勝争いを現実的な話としてしても恥ずかしくない、というところまできました。

その大事な試合の先発はPatrick Corbin。不安もありますが、メッツ打線も決して強力ではありません。前回好投したパイレーツと大差ありません。頑張れ。

6/19(G1) L1-5 Mets (Season 31-36)
Ross(L) 5.0IP 5ER 6H 0BB 5K
メッツの2番ショートFrancisco Lindor。FA最終年を前にした昨オフ、インディアンスからトレードで加入し、10年総額3億4100万ドルという途方もない金額で契約延長に合意。個人的にはそこまでの選手かなという印象でしたが、ニューヨークという大市場なこともあってでしょう、この春はスーパースターとして売り出されていました。が、開幕以降はさっぱり。ほぼ全試合に出場しながら.209/.308/.333、6本塁打、16打点と低迷し、批判の嵐にさらされています。

ところが、この試合はそのLindorの一人舞台。初回に先制2ラン、3回にライト前タイムリー、5回に2本目の2ランを放ち、メッツの全打点を1人で記録。これで覚醒なんてことにならなければいいのですが(この日の2試合目は3打数1安打)。

打たれたJoe Rossにしても1人だけにやられたという感じですが、相手投手に死球とヒットで2度の出塁を許したことはいただけません(どちらもLindorがホームに返しました)。いいボールは投げますが、やはり安定感に欠けます。

打線は相変わらずの拙攻続き。7イニングで計12人の走者を出しながら得点は5回のJuan Sotoのタイムリーの1点だけ。満塁の場面こそありませんでしたが、得点圏に走者を置いて10打数1安打では。

6/19(G2) W6-2 Mets (Season 32-36)
Lester(W1) 6.0+IP 2ER 7H 0BB 6K
Hand(SV) 0.1IP 0ER
Schwarber 2/4 2HR 2R 4RBI
Turner 2/3 HR R RBI 

好投しながら援護がなかったりブルペンが打たれたりということが続いてきたJon Lesterにようやくナショナルズでの初白星が付きました。

珍しく(と言わなければならないのが情けないですが)序盤から打線が援護。まず、Kyle Schwarberの初回先頭打者本塁打で先制。3回にTrea Turnerが約1ヵ月ぶりとなる11号ソロで加点し、4回にはStarlin Castroのタイムリー二塁打の後、2アウトからSchwarberのこの日2本目となる15号3ランで6−0と大きくリード。

このリードをもらったLesterが落ち着いたピッチングで6回まで無失点。7回に2ランを被弾して完投こそ逃しましたが、十分に仕事をしてくれました。通算194勝目。あと6つ、白星を付けてあげましょう。

試合結果(6/18 Mets)Fedde, Gomesの活躍で1-0勝利

6/18 W1-0 Mets (Season 31-35) 
Fedde 7.0IP 0ER 2H 4BB 6K 
Hand(W) 1.0IP 0ER K
Zimmerman 2/4 
Gomes 1/4 RBI 

絶対に負け越すことは許されない、今シーズンここまでで最も重要なシリーズとなったメッツを迎えての4連戦。

その初戦の先発を任されたのはErick Fedde。速球の走りは前回登板ほど良くはなかったように見えましたが、低めにボールを集めた結果、21のアウトのうちゴロアウトが10個でフライはわずかに3本。三振が6つ。そして特筆すべきは、残る2つのアウトがYan Gomesの盗塁刺殺でだったこと。3回と5回に先頭打者の出塁を許した直後だっただけに価値の大きなプレーでした。終わってみれば7回無失点。3先発連続の無失点で、その前の試合から20イニング連続無失点。シーズン防御率は3.33まで下がりました。Max Scherzerが抜けている今ローテーションで最も安定感があるのはFeddeでしょう(自分で書いていて信じられないセンテンスです。)。

頑張ったFeddeでしたが、相変わらずの打線は援護できず。ランナーはそこそこ出しますが、長打はなく、3併殺といつも通りの貧打ぶり。特に3回裏には相手エラーも絡んで1死満塁としながら、Trea Turnerの打球は鋭い当たりながらサード真正面で併殺。近頃は「1死満塁」というフレーズを聞くと点が入らないイメージが付いていて怖いです。この回も、その前の1死1、3塁でのKyle Schwarberの打席では大いに期待しましたが、四球で満塁となるときに嫌な気持ちになりました。選手も多少プレッシャーを感じているのではないでしょうか。

Feddeの後を受けて、8回はKyle Finnegan、9回はBrad Handがそれぞれ3人ずつで片付けて、0−0のまま迎えた9回裏。Gomesがやってくれました。先頭のJuan Sotoが微妙な判定が続いた末にフルカウントから歩き、続くRyan Zimmermanがライト前に転がして無死1、3塁となって打席に入ったGomes。追い込まれながらもメッツのクローザーEdwin Diazのインハイの99マイルを力負けせずに振り切った打球はレフト線へのサヨナラ打。打球の行くえを確認した後のGomesのガッツポーズは、気持ちのこもったいい姿でした。

苦しみながらもなんとかものにしたこの1戦。この勝ちはきっと明日につながることでしょう。明日はダブルヘッダーでナショナルズの先発予定はJoe RossとJon Lester。期待しましょう。

Friday, June 18, 2021

試合結果(6/14-16 Pirates)パイレーツにきっちり3連勝

ナ・リーグ中地区で独走最下位でしかも7連敗中のパイレーツを迎えての3連戦。絶不調のPatrick Corbinですら9回途中まで投げることができ、Max ScherzerのIL入り伴うスポットスターターを務めたPaolo Espinoが5回無失点でプロ15年目のメジャー初白星を記録するなど投手陣は相変わらず好調で、打線も最低限の仕事をしてきっちり3連勝。

3連勝したことで65試合を終えての成績は30勝35敗となり、2019年と全く同じ成績まで戻しました。もしこのシリーズで1つでも落とせばもうシーズン終了だと思っていましたが、首の皮一枚状態で耐えましたね。今後もずっと2019年と比べてどうかという見方を続けていくことになりそうです。

さあ、次は地区首位のメッツを迎えての4連戦という非常に大事なシリーズです。2019年は30勝35敗からの次の4試合が2勝2敗だったので、これが最低ライン。ただ、メッツは開幕直後にナショナルズでのコロナウイルス感染症の蔓延や天候のためにたくさん試合が流れたため負け数では9つも差があり、できれば3勝したいところ。

Tuesday, June 15, 2021

試合結果(6/11-13 Giants)投手陣は本当によくやっています。が、

ワクチン接種が進んだことを受けワシントンDCの規制が緩和され、このシリーズから全ての観客を入れることが可能となったナショナルズ・パーク。来週火曜日にはナショナルズ・パークで無料でコロナワクチンを接種してくれるそうです。それどころか、未接種の人が接種すると(安い席ですが)別の試合のチケットを2枚プレゼント。アメリカのワクチン接種状況は50%を超えたあたりで伸び悩んでおり、こういうキャンペーンがいろいろ行われているようです。

それはともかくナショナルズ。

ナ・リーグ最高勝率の強敵ジャイアンツを迎えての4連戦。初戦の初回にエースMax Scherzerが負傷離脱し、2戦目を前にメインセットアッパーとして頑張ってきたDaniel Hudsonが右肘痛でIL入りと不安要素ばかりでしたが、投手陣が奮起。4試合でわずか3失点、自責点わずか2!!! 2戦目でErick Feddeが5回無失点と好投すると、4戦目ではJoe Rossも負けじとなんと8回無失点。シーズンがどういう結末となろうと、この2人がこのまま一線級の先発投手に育ってくれることを期待します。ブルペン陣もScherzerの離脱でいきなり8回2/3をカバーしなければならなくなったりしながらの奮闘は拍手に値します。

こんな投手陣の頑張りにもかかわらず、結果は2勝2敗。1試合平均で1点取られていないのにどうしてこんな結果になるかといえば、それは打てないから。そして走塁ミス。4月からずっと変わらないこれらはもう諦めた方がよさそうです。投手陣には全試合完封するつもりで投げてもらいましょう。あり得ないお願いですが、それが今のナショナルズ。

Friday, June 11, 2021

試合結果(6/8-9@TB) ギリギリ耐えてる?

アトランタ、フィラデルフィアと続いた遠征の最後はタンパでのレイズとの2連戦。ア・リーグの最高勝率を誇るレイズとの2連戦は予想通り厳しいものでしたが、なんとか、本当にヨレヨレながらもなんとか1勝1敗。

遠征が始まる前に「今シーズンの行くえを決める10連戦」と書きました(9連戦の間違いでした。すみません。)が、終わってみれば4勝5敗。借金は1つ増えて8、首位メッツとの差もやはり1つ増えて7ゲーム差。ギリギリで耐えている、と言っておきましょう。まあ、そんなことを言っているのはナショナルズファンだけで、巷ではすっかりMax Scherzerのトレード先がやかましく議論されているのが現実ですが。

で、ホームに戻って次は、ナ・リーグ最高勝率のジャイアンツとの4連戦。き、厳しい。

Tuesday, June 8, 2021

試合結果(6/4-6@PHI)醜い

フィリーズとの3連戦。初戦をMax Scherzer、Juan Sotoの活躍で取り、この日敗れたマーリンズを抜いて地区最下位を脱出。さあここからと期待しましたが、第2戦、第3戦を落とし、終わってみれば最下位に逆戻り。打てない打線はいつものことならが、守備にも綻びが出て、後味の悪い連敗。殊に第3戦は10年以上見てきた中でも最悪の1つに数えられる醜い試合。

シーズン終了宣告はもう少しだけ待ちますが、こんなシーズンにしてしまった責任は監督が取るべきでしょう。

打線もテコ入れが必要。特に開幕からずっとレギュラー出場し、Trea Turnerに次ぐ229打席を与えられながら.244/.297/.311、チーム最低のOPS.608のStarlin Castroは少なくとも先発から外すべき。外からの補強が難しいとしても、AAAで週間MVPを受賞するほど打ちまくっているLuis Garciaを呼ぶことはできるでしょう。

手をこまねいている時間はもうありません。

Friday, June 4, 2021

試合結果(5/31-6/3@ATL)Sotoが早くも復調し踏み止まる

早くも崖っぷちに追い込まれて迎えたアトランタでのブレーブスとの4連戦。2戦目でStephen Strasburgが故障で離脱するという事態が発生しましたが、なんとか2勝2敗。踏みとどまった、という印象です。

Stephen Strasburgの長期離脱が避けられない見込みで、先発ローテーションのやりくりが苦しくなってきました。Max Scherzerには全幅の信頼を置けるとして、Jon LesterとJoe Rossも期待を持って送り出すことはできます。コロナウィルス関連でのIL入りからまもなく復帰のErick Feddeが離脱前のいい感じを失っていないかは心配ですが、期待はできます。問題はPatrick Corbin。シーズン防御率は一度も6点を切ったことがなく、現時点での6.28は規程投球回数をクリアしている全66投手でぶっちぎりのワースト。ですが、この状況では(契約から言っても)外すことはできません。

そんな中、打線が少し機能し始めたことは明るいニュース。特にJuan Sotoの復調。このシリーズ、17打席に入って2本のホームランを含む5安打、6四球、6得点、6打点。2本のホームランがいずれもセンターやや左へのものだったように、引き付けて強く弾き返す、調子の良い時のSotoのバッティングになってきました。これでいいんです。というか、こんなに素早く対応してくるSotoに改めて驚きです。

フィラデルフィアに移動してのフィリーズとの次の試合がシーズンの54試合目、ちょうど1/3。シーズンは始まったばかりで先は長いとはもう言えなくなります。地区首位のメッツとの差は6。崖っぷちの日々が続きます。

Monday, May 31, 2021

ロースターの動き(2021年5月)

5/4 Juan SotoとWill Harrisが復帰, Hernan PerezをDFA
5/12 Wander Sueroが復帰, Paolo Espinoをオプション
5/14 Patrick Corbinが出産立会休暇, Paolo Espinoが再昇格(5/18まで)
5/19 Erick FeddeとTanner Raineyがコロナウイルス関連でIL入り
5/21 Stephen Strasburgが復帰
5/23 Will HarrisとVictor RoblesがIL入り
5/25 Luis Garciaが昇格
5/27 Tanner Raineyが復帰
5/31 Victor Roblesが復帰, Luis Garciaをオプション

試合結果(5/29-30 Brewers)Sotoの打撃不振が深刻

転落が止まりません。ブリューワーズにスウィープを喫して4連敗となり、今シーズン最多の借金7、首位メッツとの差も今シーズン最多の6ゲーム差まで広がりました。

敗因は3試合で計3得点ととにかく打てないこと。特にJuan Sotoの不振が深刻です。最近目立つのが、見逃してストライクとコールされて不満を見せるシーン。これはあんまりということもたまにありますが、微妙なコース、あるいは明らかにストライクでもイライラしている様子が見て取れます。少し前までは四球を多く選んでいてシングルとはいえヒットも出ていて、打球の角度が上がらないことが問題でしたが、解決方法として「引っ張りを意識して前で捉える」と言っていると聞いて不安になっていましたが、案の定という感じです。引き込んで逆方向に強い打球が打てるのがSotoの素晴らしさなのにそれを殺してどうするんだね、という感じです。

主力打者で欠けているのはVictor Roblesだけなのに、OPSで.500を切っているJordy Mercerが2試合に先発出場しなければならない層の薄さ。先日も書きましたが、勝つつもりなら早急な補強が必要な状態でしょう。

比較的弱い相手とのホームでの9連戦(4勝5敗)の後は、遠征に出てメッツ、フィリーズという同地区の上位チームと、さらにア・リーグ東部地区で首位を走るレイズとの10試合が待っています。ちょうどシーズンの1/3を過ぎるタイミングであり、あの序盤もたついた2019年シーズンでさえ、この時期が底でした。今シーズンの行くえを決める10連戦と言っても過言ではないでしょう。大きな山場を迎えます。

Friday, May 28, 2021

試合結果(5/25-27 Reds)ちょっといい投手は打てず

勝率ではナショナルズとほぼ同じレッズが相手でしたが、結果は1勝2敗。

投手陣は頑張っているというべきで、問題は打線。前のオリオールズとのシリーズで勢いに乗ることが期待されましたが、やはりちょっといい投手を相手にすると途端に打てなくなります。以前は「ヒットは出るがチャンスで打てない」だったのが「二塁さえ踏めない」になったので、むしろ攻撃が淡白になったというべきか。ちょっと気合を入れ直してください、っていう感じ。

Tuesday, May 25, 2021

試合結果(5/21-23 Orioles) オリオールズはもっと弱い

はっきり言って弱いナショナルズですが、今年のオリオールズはもっと弱いことを確認したシリーズとなりました。打てない。守れない。その上、最高年俸をもらっているChris Davisは故障でシーズン絶望。ファンとしては辛いシーズンですね。がん治療から復帰したTrey Manciniの活躍だけが救い。

3連勝はしましたが、先発したStephen Strasburg、Jon Lester、Patrick Corbinは3人とも大きな疑問符が付く内容。ブルペンも酷使することになってしまい、とても浮かれてはいられません。打線はこれを機に調子を上げてくれることが期待できそうですが。

Thursday, May 20, 2021

試合結果(5/17-20 @CHC)弱いんだな

開幕前にダルビッシュ有をトレードで出すなど今季は再建に向けたシーズンと目されていて勝率5割前後を行きつ戻りつしているカブスが相手でしたが、1勝3敗。投打とも力負けした感じで、勝った試合も含めイマイチな試合ばかりでした(第3戦でDavey MartinezがTrea Turnerの走塁が守備妨害と判定されたことに抗議して一塁ベースを抜いて投げつけて蹴り飛ばしたシーンは面白かったけど)。

このシリーズを終えてちょうど40試合、つまりシーズンの1/4が終わったところですが、今年のチームは弱いんだなということがわかってきました。

同地区の各チームももたもたしているので首位のメッツから最下位のナショナルズまで4.5差しかありませんが、そのメッツは故障者が続出しているにもかかわらず代役の選手が頑張って接戦をものにして白星を積み重ねています。間にいるフィリーズにしてもブレーブスにしても然り。これらのチームは故障者が復帰してくればそれだけで補強になります。

一方のナショナルズはといえば、主力で離脱しているのはStephen Strasburgだけという恵まれた状態がしばらく続いていて、序盤は惨憺たるものだったJosh BellやKyle Schwarberにも当たりが出始めるなど個々の選手はそれなりの成績を残し始めました。にもかかわらず、勝てない。開幕前の想定通りに行かなくて負けているならともかく、それなりなのに負けるというのは、つまりは実力がない、弱いということ。今シーズンのポストシーズン進出を狙いに行くつもりなら、早急に打線のテコ入れ(ファースト、セカンド、サード、レフトのうち最低1つで迫力のある打者)が必要な時期でしょう。それこそKris Bryantとか。ま、ないと思いますが。

次はナショナルズよりさらに勝率の低いオリオールズを迎えての3連戦。初戦にはStephen Strasburgが復帰して先発予定。これでダメなら本当にもう。

Monday, May 17, 2021

試合結果(5/14-16@ARI)ローテーションをめぐる難しい判断

なんとか1つ勝ったという感じでフィリーズ戦を終えた後、フェニックスに飛んでの3連戦。1回表に打者一巡で6点を奪うなど打線が爆発して初戦を大勝し、勢いに乗るかと思われましたが、第2戦はJoe Rossが自責点8の大乱調で大敗。一方で第3戦は先発Erick Feddeが7回無失点というキャリアベストのピッチングを披露し、勝ち越しで終えました。

16日にはStephen Strasburgがマイナーの試合で5回途中まで投げて無失点と順調にリハビリを進めており、最短で5日後の復帰が噂されています。そうすると誰をローテーションから外すかという難しい判断を迫られることになります。順当ならFeddeと言われてきましたが、これだけ素晴らしいピッチングをしたFeddeを外していいのでしょうか、いや外すべきではないと思います。いっそ6人で回しては?

ここまでの2人の成績は以下の通り。

Fedde  8GS(3W-4L) 39.1IP 18BB 36K 4.35/1.25
Ross  7GS(2W-3L) 35.2IP 17BB 33K 5.80/1.46

さて、どういう動きになるか注目です。

Friday, May 14, 2021

試合結果(5/11-13 Phillies)今季初のチームミーティング開催

Juan Sotoがライト守備に就くことができるようになり、第2戦の前にはWander Sueroがブルペンに復帰。Stephen Strasburg以外は開幕前に想定した選手がほぼそろった(まれに見る)良い状態でのフィリーズとの3連戦。同地区のライバルを叩いて浮上のきっかけにしたいところでしたが、結果は1勝2敗。連勝街道まっしぐらの首位メッツとの差は5に広がっています。

4連敗となった第2戦の敗戦後、今シーズン初のチームミーティングを開き、Martinez監督から「(セーブに失敗した)Brad Handが試合に負けたのではない。チームとして負け、チームとして勝つのだ。」というメッセージを伝えたそうです。全くその通り。Martinez監督のこういうところは素晴らしいと思います。ブルペンや打線のマネジメントがもう少し上手ければいい監督なのに。

Monday, May 10, 2021

試合結果(5/7-9 @NYY) Handをめぐる采配への疑問

ヤンキースタジアムでの3連戦。4本塁打で初戦を取り、2試合目もMax Scherzerの快投で9回までリードして迎えましたが、そこからBrad HandをめぐるDavey Martinezらしい謎の采配で2試合続けてサヨナラ負け。うまく進めれば十分勝てた2試合だったのに。

その采配について。

まず2試合目から。1点リードで迎えた9回裏にBrad Handを送り出したことは当然の継投。ただ、この日のHandは制球が定まらず、先頭打者を歩かせた後、2本のシングルで同点とされてしまいます。そして問題は1点を勝ち越した後の10回裏。ブルペンではKyle Finneganが用意していましたが、Handが続投。しかし、送りバントしようとしている打者に対してストライクが入らず、カウント3-1からストライクを置きに行ったところを弾き返され再び同点とされてしまいました(記録上はそうはなりませんが1試合に2度のセーブ失敗)。左打者だったことが要因かもしれませんが、セーブに失敗しながらもなんとか9回裏を同点止まりで終えて一息ついていたであろうHandに続投を命じるなんて信じられない。頭からKyle Finneganを投入すべきでした(私としてはAustin Vothでもいいと思った)。

3試合目はもっと酷く、同点の9回裏のマウンドに前日29球を投げたBrad Handを送る采配には呆れました。案の定、球威もなく制球も定まらず、最初の2人を歩かせて最後は痛打されてサヨナラ負け。アウェイで先攻なんだから、クローザーの起用はリードしてからが定石(もちろん他に信頼できる投手がいなければ別だが)。クローザーとしてのHandへの信頼を示すというならリードしてからの締めくりを任せるべきではなかったのでしょうか。

Martinez監督のコメントは「最も信頼できる投手を使った」というもの。またそれか、という印象。そういう発想での采配がこれまでの好投手の連投による使い潰しにつながってきたというのに。これを聞いたブルペン投手陣の気持ちはどうなんでしょうか。それともこういう采配が投手陣からも歓迎されているのでしょうか?よく分かりません。

こんなことやってる間にじりじりと後退しつつあります(首位から3.5差の最下位)。

Thursday, May 6, 2021

試合結果(5/4-6 Braves)天国から地獄

ナショナルズがオフだった3日にメッツが破れて、勝率5割ながら地区単独首位で迎えたブレーブスとの3連戦。相手のブレーブスは連敗中。初戦を前にJuan Sotoも復帰し、さあここで一気に加速、と期待していました。が、しかし。結果は3連敗。しかもかなり痛い内容での3連敗。

投手陣はよく頑張ったと思います。先発陣は数字はともかく内容的には決して悪くありませんでした。ブルペンも、初戦のTanner Raineyこそダメでしたが、2試合目の6回に9球で三者三振という稀有なパフォーマンスを見せたKyle Finneganをはじめよく投げました。が、とにかく打てず。チャンスは作るものの打てず。次のヤンキースとの3連戦ではDHとしてJuan Sotoがラインナップに入るようなので、なんとか起爆剤になってもらいたい。

マーリンズも3連勝していて、気が付けば地区単独最下位。まさに天国から地獄。 1つは勝っておきたかった。

Sunday, May 2, 2021

試合結果(4/30-5/2 Marlins) スィープで5割復帰

ホームに戻ってのマーリンズとの3連戦。初戦を前にJon Lesterが復帰し、ようやくコロナウイルス関連の離脱者が全員復帰。

そのLesterが5回無失点と好投するとPatrick Corbinも続き、3戦目はMax Scherzerが完投勝利。ブルペン陣は自責点ゼロ。開幕から不振が続くJosh Bell、Kyle Schwarberの2人にも当たりが出始め、チームとして調子が上がってきました。

今季初のスィープでブルージェイズ戦からの連勝を4とするとともに、開幕直後の5連敗で積み上げた借金を完済しました。団子状態のナ・リーグ東地区での順位は、シリーズ前の最下位から同率首位(.500ですが)まで一気に浮上。故障リハビリ中のJuan SotoとStephen Strasburgも復帰に向けて前進しているという報道もあり、5月の快進撃が期待されます。

Saturday, May 1, 2021

ロースターの動き(2021年4月)

4/9 Brad Hand, Yan Gomes, Alex Avila, Jordy Mercerが復帰 
4/10 Patrick Corbinが復帰
4/12 Josh Bell, Kyle Schwarber, Josh Harrisonが復帰
4/16 Luis AvilanがIL入り, Kyle McGowinが昇格
4/18 Stephen Strasburg,とWander SueroがIL入り, Pablo EspinoとRyne Harperが昇格
4/19 Ryne Harperをオプション, Steven Fuentesが昇格
4/20 Juan SotoがIL入り, Yadiel Hernandezが再昇格
4/30 Jon Lesterが復帰, Steven Fuentesをオプション

Thursday, April 29, 2021

Matt Adamsがロッキーズでメジャー復帰

Matt Adamsがロッキーズでメジャーに復帰することが決まりました。良かった良かった。

オフにはいい契約を結ぶことができず、(見逃していましたが)開幕直後にロッキーズとマイナー契約。その後、マイナー選手と調整を続け、今回、貧打に悩むロッキーズ打線の補強のためにメジャーロースターに加わることが決定しました。代打要員と見られますが、与えられた機会を活かすことを期待しましょう。

なお、Anibal Sanchezも、先週スカウト陣を集めて投球練習を公開し、まもなくどこかの球団と契約を結ぶ見込みと報じられいます。

試合結果(4/27-28 @TOR)Zimmermanが入れば

ブルージェイズとの2連戦。ブルージェイズのホームゲームですが、トロント市がまだスポーツイベントの開催を許可していないため、フロリダ州Dunedineのスプリングトレーニングの球場で開催。広さはともかくとして、太陽光の入り方なんかが公式戦にはとても見えませんね。この後暑くなる頃にはニューヨーク州のバッファローに移動するそうです。大変だな。

ア・リーグのルール適用でDHが使えることでRyan Zimmermanがラインナップに復帰。この一週間で代打の1打席だけしか与えられませんでしたが、ブランクを感じさせることもなく2試合で8打数4安打(1本塁打)1四球、4打点と大活躍。チームも2試合で計6本塁打の13得点。Josh Bellもいずれ復調するでしょうが(2試合目にホームラン)、相手先発が左投手の日はZimmermanを使うべきだと思いますね。接戦の試合終盤の守備固めとしても。

Sunday, April 25, 2021

試合結果(4/23-25 @NYM)長打力が足りない

ニューヨークでのメッツ3連戦を1勝2敗。2敗はいずれも完封負けと、敗因は打線。特に3連戦での長打が二塁打2本だけ(しかもうち1本は三塁を狙ってタッチアウト)と、長打力の欠如は深刻です。Juan Sotoの不在が響いていることはもちろんですが、代わりとなるべきJosh BellとKyle Schwarberの2人が打率1割台と低迷中。右先発投手との対戦が続いていることもあってBellに代えてRyan Zimmermanを使うわけにもいかず、オフの打線補強の目玉のこの2人が復調してくれることを待つしかないようです。

1日オフを挟んだ後はブルージェイズとのアウェイでの対戦になるのでDHが使えます。Zimmermanが起爆剤になってくれることを期待しましょう。

Thursday, April 22, 2021

試合結果(4/19-21 Cardinals) StrasburgとSotoが離脱する中

Stephen StrasburgのIL入りが暗い影を落とす中でのカージナルスを迎えての3連戦。

初戦でRossが激しく打ち込まれ、2戦目の直前にJuan SotoのIL入りが判明したときは、もうシーズン終了くらいの気持ちになりましたが、その2戦目でPatrick Corbinが6回無失点と好投して勝つと、第3戦もMax Scherzer以下の投手陣が完封リレー。勝ち試合はいずれも1点差。綱渡りしているような気分です。

Wednesday, April 21, 2021

Juan Sotoが左肩痛みでIL入り

今度はJuan SotoがIL入り。前日のStephen Strasburgに続き、痛い離脱が続きます。理由は左肩の痛み。11打席連続で凡退するなど少し調子を落としている様子でしたが、この数日痛みを抱えていたそうです。

さほど重症ではないもののしっかり休むためのIL入りとのことなので、4月30日の最短での復帰をとりあえず信じておきます。

開幕早々苦しい戦いが続きます。

Monday, April 19, 2021

Stephen Strasburgが右肩痛でIL入り

4月18日の試合開始2時間前になって、この日先発予定だったStephen StrasburgのIL入りが発表されました。理由は右肩の炎症。4月13日の前回登板を5回途中8失点で降板した後、14日以降もルーティンの調整を続けていましたが、17日に右肩の異常を訴え、MRIにより炎症を確認。この日のIL入りとなったとのことです。

驚きはありません。残念でショックですが、前回登板を見ていれば驚きではありません。

ただ今回改めて言いたいのは、Davey Martinez監督は本当に酷い監督だということです。13日の試合では、もっと早くにストップをかけるべきでした。試合後の会見では本人も故障ではないとコメントしましたが、球速は出ていなかったし、何より明らかに挙動がおかしかったわけで、身体に異常があることはベンチにいて分かったはず。分からなければ無能。MASNの中継ですら、早くも2回裏のマウンドで投球間に顔をしかめながらストレッチする様子が流され、実況・解説も心配しながら指摘していましたから。現実には、しかし、ベンチは動かず、5回無死満塁まで88球を投げさせました。Martinez監督のコメントはいつもの通りで「試合後に本人に聞いたら大丈夫と言った」というもの(直近ではWander Sueroを連投させることについて同じことを言っていました)。そりゃ、選手は聞かれれば大丈夫と答えますよ。先日のSueroのように本当に壊れて無理とならない限り。Strasburgについて言えば、2019年のオフに大型契約を結びながら昨季は故障で貢献できなかったことに責任を感じていたはずで、ギリギリまで無理をしようとしたことは想像されます。選手が無理をしていることを見抜き、止めるのがマネジメントではないのでしょうか。「本人が大丈夫と言ったから」というのは無責任としか言いようがありません。酷過ぎです。

今回の故障がどの程度のものか、復帰までどのくらいかかるのか、今後の選手生命にどのくらい影響するのかは、まだ全くわかりません。ただ、痛めている箇所が右肩という点は大きな心配です。TJ手術等の進歩により復帰率がかなり上がっているヒジとは異なり、肩の故障は近年でも数多くの投手のキャリアに影を落としてきました。

ファンしてはただただ元気にマウンドに戻ってきてくれることを願うだけです。今シーズン初戦のピッチングは本当に素晴らしいものでした。またあんなピッチングを見せてくれることを期待しています。

試合結果(4/15-18 D-backs)投手陣に暗雲

ホームに戻ってのDバックスとの4連戦。戦力の整っていないDバックス相手にしっかり勝ち越したいところでしたが、結果は2勝2敗。

好不調はあるにせよ野手陣はまずまず順調ですが、投手陣からLuis Avilan、Wander Suero、それにStephen Strasburgの3人がIL入り。加えて、Patrick Corbinが開幕から絶不調。投手陣には暗雲が垂れ込めています。先発ならErick Fedde、ブルペンならSam ClayやKyle McGowinと若手が頑張っていますが、Jon Lesterの復帰が待たれます。

Wednesday, April 14, 2021

試合結果(4/12-14 @STL) 野手全員復帰で立て直し

セントルイスへ移動してのカージナルスとの3連戦。このシリーズを前にコロナウイルス関連で外れていた野手が復帰し、ようやく開幕前に想定していたラインナップを組むことができました。結果は2勝1敗で勝ち越し。なんとか立て直したという感じです。

なお、第3戦はカージナルスのYadier Molinaにとって、捕手として通算2000試合目の出場となった試合。同じチームで捕手として2000試合出場は史上初とのこと。おめでとう。Molinaは18年目の38歳。この日先発のAdam Wainwrightもやはり(メジャーデビュー以降)カージナルスで投げて続けて16年目の39歳。そしてナショナルズのRyan Zimmermanが16年目で36歳。記録を見ると、実に14年前の2007年5月27日がこの3人の初対戦(私がブログを始める前のことです)。ボックススコア(Baseball Reference)を見ると他に現役を続けているのはAlbert Pujorsだけ。カージナルスの1番センターは田口壮選手です。同じチームで一筋ってやはり素敵だな、と感じさせたこの日の第1打席でした。

Tuesday, April 13, 2021

試合結果(4/9-11 @LAD) ドジャーズに3連敗

ドジャーズとの3連戦でスィープを喫し、開幕戦を勝った後5連敗です。

好投する日は打てず、打てた日は守れずという流れの悪さが続きました。コロナウイルス関連で選手が欠けていたとはいえ、Motoike BettsとCody Bellingerを故障で欠いたドジャーズよりは戦力が整っていたはずなのですが。

Wednesday, April 7, 2021

試合結果(4/7 Braves) ダブルヘッダーを連敗

開幕戦の翌日のダブルヘッダー。どうも噛み合わず、いずれも接戦を落として連敗。大きな収穫としては、Victor Roblesがリードオフとしてしっかり出塁しており、上位打線はどうやら固定できそうなこと。そして何より、Stephen Strasburgの状態が万全であることを確認できたこと。

今日の結果は残念でしたが、まだまだ始まったばかり。楽しいシーズンとなりそうです。

Tuesday, April 6, 2021

ようやく開幕戦(4/6 Braves) Juan Sotoの一打でサヨナラ

 当初予定から5日遅れでようやく開幕戦を迎えることになりました。

わずかとはいえ観客を迎え入れ、試合前には2019年ワールドシリーズチャンピオンのバナー・フラッグを掲げる式典があり、少し感動。これが昨年ならもっと感動したのにと残念ですが、言っても仕方ありません。

コロナウイルス感染症のため出場できない選手が発生したため、主力選手が大量に抜けてしまい、先発メンバーは次の通り(26人ロースターがどうなったかはこちらをご覧ください)。前日の時点では欠場と思われていたTrea Turnerが入ったことで思ったほど酷くないラインナップとなりましたが、それでも苦しいメンバーと言わざるを得ません。

Victor Robles, CF

Trea Turner, SS

Juan Soto, RF

Ryan Zimmerman, 1B

Starlin Castro, 3B

Hernan Perez, 2B

Andrew Stevenson, LF

Jonathan Lucroy, C

Max Scherzer, P


プレボール直後、先頭のRonaldo Acuña Jr.に初球を豪快にレフトスタンドに運ばれるなどMax Scherzerが3回までに4本のソロホームランを被弾する苦しい序盤戦でしたが、2回裏にJonathan Lucroyのナショナルズ初打席でのレフト戦への2点タイムリー、3回裏にはTurnerの2ランが出て追いつくと、以降は立ち直ったScherzerが抑えて同点のまま終盤へ。7回表にKyle Finneganが内野ゴロの間に1点を失いましたが、1点だけ。結果的には、ここでファーストRyan Zimmermanの好守で1点に留めたことが大きかったですね。この試合の大きなターニングポイントでした。

8回表にAndrew Stevensonの三遊間への内野安打で同点に追いつき、9回表にはDaniel HudsonがCristian Pacheに一度はホームランとコールされたレフトポール際への大ファールを打たれてひやっとしましたが、なんとか無失点で9回裏へ。マウンドにはブレーブスのクローザー左腕のWill Smith。無死1,2塁として、打席には今日ここまで4打数ノーヒットのJuan Soto。カウント3ボールからの4球目。やや外寄りに入ってきた速球を逃さず打ち返したのはさすが。低い弾道の鋭いライナーでセンターの右を抜けていくサヨナラ打。

終わってみれば先発した野手が全員ヒットを記録。地区優勝を争うライバルのブレーブスを相手に素晴らしい開幕戦となりました。

4/6 W6x-5 Braves (Season 1-0)

Sunday, April 4, 2021

コロナ感染により開幕に遅れ

いよいよ2021年シーズンの開幕です。

サードのレギュラーと期待されながら不振が続いていたCarter Kieboomが最終週にマイナー降格となり、一方でマイナー契約でキャンプに参加していたHernan Perez, Jordy Mercer, Luis Avilanの3人のベテランが開幕ロースター入りを勝ち取り、下記の26人で開幕することになりました。

(Rotation: 5) Max Scherzer, Stephen Strasburg, Patrick Corbin, Joe Ross, Jon Lester

(Bullpen: 8) Brad Hand, Daniel Hudson, Tanner Rainey, Wander Suero, Austin Voth, Erick Fedde, Luis Avilan, Kyle Finnegan

(Catcher: 2) Yan Gomes, Alex Avila

(Infielder: 7) Ryan Zimmerman, Josh Bell, Josh Harrison, Starlin Castro, Trea Turner, Hernan Perez, Jordy Mercer

(Outfielder: 4) Juan Soto, Victor Robles, Kyle Schwarber, Andrew Stevenson

主力と期待されながらILでの開幕となったのはWill Harrisくらいのもので、やや出遅れていたLester, Strasburg, Sotoなんかもなんとか間に合いました。

と、日本時間の3月31日にこんな感じで下書きを進めていました。


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4月1日(日本時間)

ところが!!!!!

開幕前夜の3月31日夜(日本時間4月1日朝)に飛び込んできたのが、選手1人がコロナウイルス陽性の判定を受け、濃厚接触者とされた4人を含む5人の選手が開幕ロースターから外れるというショッキングなニュースでした。

昨年もJuan Sotoが陽性反応を示し、開幕から一週間ほど離脱しましたが、今季もまた出鼻をくじかれることになってしまいました。

ひとまず、メッツとの開幕3連戦のうち第1戦と現地4月3日に予定された第2戦は延期で、現地4月4日の第3戦は開催予定と発表されました。

また、以下の4人の追加招集が明らかになっています。

Luis Garcia, Sam Clay, Yadiel Hernandez, Tres Barrera


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4月3日(日本時間)追記

さらに3人が陽性と判定され、計4人が陽性(うち1人は発熱症状あり)。他に5人が濃厚接触者として隔離措置の対象になったことが明らかとなりました。以上の9人は当分の間試合に出ることはできません。26人ロースターの1/3が抜けることになります。

また、MLB機構の判断でメッツとの開幕シリーズは全て延期となり、最短での開幕が現地4月5日のブレーブス戦となりました。

40人ロースターのうち故障中のWill Harris, Seth Romero, Rogelio Armenterosの3人を除くと、残りは37人。9人が抜けると28人となりますが、この中にはメジャーデビュー前の選手が4人も含まれています。果たしてこの戦力で戦えるのでしょうか。。。昨年のマーリンズのように大量の選手を急ぎ集めることになるかもしれません。


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4月5日(月)

新たに2人が濃厚接触者として隔離措置の対象となり、計11人が開幕戦への出場ができないことになりました。発熱していた選手も改善し、現状全員が無症状となったことはせめてもの救いですが、(具体的な名前も噂としては流れてきていますが、ここでは書きません。)

選手補充の動きも始まり、ベテラン捕手のJonathan Lucroyとマイナー契約を結びました。コロナ関連での追加選手は40人ロースターに入れなくてもいいらしいです。

さて、開幕戦ですが、とりあえず現地5日のブレーブスとの第1戦の延期は決まりました。その先も不透明です。


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4月6日(火)

連日行われている検査で追加の陽性者がなかったことから、現地6日にブレーブスと開幕戦が行われることが発表されました。

そして、現地5日午後にナショナルズ・パークでチーム練習が行われ、出場できない選手が明らかになりました。Trea Turner, Josh Bell, Patrick Corbin, Jon Lester, Brad Hand, Josh Harrison, Yan Gomes, Alex Avila, Kyle Schwarber, Jordy Mercerの10人。おそらくあと1人は開幕ロースター外の選手と思われます。また、陽性者と濃厚接触者の区別は不明。

よりによって主力ばかりじゃないですか。。。決して責めるつもりはありませんが、痛すぎます。開幕戦の予定スタメンからキャッチャー、ファースト、セカンド、ショート、レフトが抜け、先発ローテーションのうち2人、クローザー、控えキャッチャー(つまりキャッチャーは2人とも)が抜けて戦うことになります。

追加招集メンバーはJonathan LucroyのPCR検査の結果が出てから確定となるようですが、Carter Kieboomも入っています。この機を活かしてくれることを期待します。

ともかくも明日は開幕戦。この逆境でナショナルズがどう戦うか、楽しみにしましょう。


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4月7日(水)

いよいよ開幕当日。改めて26人ロースターが発表されました。前日まで出場できないと思われていたTrea TurnerとPCR検査で陰性が確認されたJonathan Lucroyが加わっています。

(Rotation: 5) Max Scherzer, Stephen Strasburg,  Joe Ross, Austin Voth, Erick Fedde

(Bullpen: 8) Daniel Hudson, Tanner Rainey, Wander Suero, Kyle McGowin, Luis Avilan, Ryne Harper, Kyle Finnegan, Sam Clay

(Catcher: 2) Jonathan Lucroy, Tres Barrera

(Infielder: 6) Ryan Zimmerman, Starlin Castro, Trea Turner, Hernan Perez, Luis Garcia, Carter Kieboom

(Outfielder: 5) Juan Soto, Victor Robles, Andrew Stevenson, Yadiel Hernandez, Cody Wilson

このうちSam ClayとCody Wilsonの2人は初めてのメジャー昇格。デビューの機会があるといいですね。

コロナウイルス関連での故障者リスト入りとなったのは、以下の9人。

Patrick Corbin, Jon Lester, Brad Hand, Yan Gomes, Alex Avila, Josh Bell, Josh Harrison, Kyle Schwarber, Jordy Mercer

復帰の時期は未定です。とにかく健康に、特にLesterは前立腺関係の手術を受けてきたばかりということでリスクも高いでしょうからくれぐれも重症化することなく元気に復帰してきてくれることを願っています。

Saturday, April 3, 2021

2019年メンバーの近況(2021年開幕)

ナショナルズ在籍の選手についてはコロナウイルスのために開幕が遅れているとして別に記事を書きましたが、元ナショナルズの2021年シーズン開幕時点での状況をまとめておきます。

なんと言ってもMichael Taylorの活躍が光りました。


【MLB】

Anthony Rendon (LAA) 4番サードで先発し、3打数1安打1四球。

Kurt Suzuki (LAA) 控え捕手の立場で開幕。開幕戦は出番なし。

Adam Eaton (CHW) 2番ライトで先発し、5回の打席で同点2ランを打つなど、4打数1安打。

Michael Taylor (KC) 8番センターで先発。初回1死満塁の打席で初球をセンター前にタイムリー!3回には右中間へのソロホームラン。さらに4回には勝ち越しのタイムリーで5打数3安打3打点。守っても好返球で本塁で2つも刺すなど、開幕戦勝利の立役者となりました。

Asdrubal Cabrera (ARI) 基本的に控えのようですが、開幕戦には5番サードで先発し、初回にダルビッシュから先制タイムリー。5回裏2死から2ランを放ち、勝利投手目前だったダルビッシュをマウンドから引きずり下ろしました。

Sean Doolittle (CIN) 5点ビハインドの最終回に登板。無難に無失点に終えるいいスタート。


【マイナーリーグ】

Gerardo Parra(WAS) ナショナルズパークへの凱旋が期待されましたが、スプリングトレーニングではオフに手術した膝の調整段階を抜けきれず。

Javy Guerra (WAS) 昨年に続きマイナー契約からのロースター入りを狙いましたが、届かず。


【FA】

Anibal Sanchez, Fernando Rodney, Matt Adams


【現役引退】

Howie Kendrick, Brian Dozier


【MLBコーチ】

Chip Hale (DED: Third Base Coach) 今季からタイガースに加入。

Joe Dillon (PHI: Hitting Coach) フィリーズの打撃コーチ2年目。


【その他】

Paul Menhart (West Virginia Power: Pitching Coach) ウエストバージニア州の州都Charlestonに本拠を置く独立リーグAtlantic Leagueのチームの投手コーチに就任。都落ちの感は否めませんが、活躍の場を得られたことはよかったと思います。開幕は5月下旬予定だそうです。

Tuesday, March 30, 2021

All Time Nats (2021年3月)投手成績編

   最後は投手成績。

 
◎主要成績トップ3
[勝利数]
1. Stephen Strasburg 112
2. Gio Gonzalez 86
3. Max Scherzer 84
 
[セーブ数]
1. Chad Cordero 113
2. Drew Storen 95
3. Sean Doolittle 75
3. Rafael Soriano 75
 
[ホールド数]
1. Tyler Clippard 150
2. Drew Storen 72
3. Sean Burnett 71
 
[奪三振数]
1. Stephen Strasburg 1697
2. Max Scherzer 1463
3. Gio Gonzalez 1215
 
[防御率(200イニング以上)]
1. Tyler Clippard 2.677
2. Max Scherzer 2.801
3. Chad Cordero 2.775
 
[WHIP200イニング以上)]
1. Max Scherzer 0.969
2. Tyler Clippard 1.047
3. Stephen Strasburg 1.088
 
200投球回数到達
200イニングに到達した投手は以下の通り。
2019: Patrick Corbin
2020: Anibal Sanchez
今シーズンは、現在194回のErick Feddeは確実として、現在1052/3Austin Vothにも届く可能性があります。
 
◎達成可能性のある通算記録
100: Max Scherzer(あと16
1500奪三振: Max Scherzer(あと37
 
以下、各成績のトップ10です。

Saturday, March 20, 2021

All Time Nats (2021年3月)打撃成績編

          次は打撃成績編です。

◎主要成績トップ3
[安打数]
1. Ryan Zimmerman 1784
2. Anthony Rendon 994
3. Bryce Harper 922
 
[本塁打数]
1. Ryan Zimmerman 270
2. Bryce Harper 184
3. Anthony Rendon 136
 
[打点数]
1. Ryan Zimmerman 10152
2. Anthony Rendon 546
3. Bryce Harper 521
 
[盗塁数]
1. Trea Turner 171
2. Ian Desmond 122
3. Michael Taylor 77
 
[打率(800打席以上)]
1. Daniel Murphy .3291
2. Howie Kendrick .3158
3. Trea Turner .2958
 
[出塁率(800打席以上)]
1. Nick Johnson .4157
2. Juan Soto .4154
3. Bryce Harper .3875
 
[長打率(800打席以上)]
1. Juan Soto .5568
2. Daniel Murphy .5498
3. Adam Dunn .5326
 
800打席到達
率系の記録のランキング対象の基準としている通算800打席に到達した選手は次のとおり。今シーズン到達する選手はいない見込みです。
2019: Juan Soto, Adam Eaton
2020: Kurt SuzukiVictor RoblesHowie Kendrick
 
◎達成可能性のある通算記録
1000得点: Ryan Zimmerman(あと64)
100本塁打: Trea Turner(あと25, Juan Soto(あと31
200盗塁: Trea Turner(あと29 
 
以下、各成績のトップ10前年からの異動部分は簡素しています。

 

Thursday, March 18, 2021

All Time Nats (2021年3月)先発編

前回の記事から1か月になりましたが、その間、所属先のある選手たちはそれぞれにスプリングトレーニングを過ごしています。心配な方で目立つのは13日の投球中に左足を痛めて途中降板したStephen Strasburgと、レッズに移籍したSean Doolittleが登板した全4試合で打ち込まれ計4本塁打11失点と大不振なこと。良い方では、昨シーズンをオプトアウトしたRyan Zimmermanが5試合で3本塁打7打点とブランクを感じさせない好調ぶりを見せていることと、ロイヤルズに移籍したMichael Taylorが8試合で.389/.476/.833と結果を出して、レギュラーの地位を固めていることでしょうか。なお、Anibal Sanchez、Matt Adams、Fernando Rodneyに動きはありません。

さて、球団ワシントン移転後の通算成績をまとめるシリーズ。昨年はサボって先発の数字だけ、しかも夏になってから投稿する始末でしたが、今年はちゃんと開幕前に3本の記事をアップしたいと思います。2020年シーズンは60試合しかありませんでしたので、各ランキングとも当然ながらあまり大きな変化はありませんが、いくつか印象的なものもありました。

まずは、先発出場編。

Pitcher 
Stephen Strasburg 241 
Gio Gonzalez 213
Jordan Zimmerman 178 
Max Scherzer 170
Tanner Roark 141 
順位は変化なし。昨シーズンの積み上げはわずか2先発に終わったStrasburg。今季はしっかりローテを守ってくれることを期待したいですね。契約最終年となるScherzerは、Gioには届かなさそうです。

Catcher 
Wilson Ramos 553
Brian Schneider 336
Jesus Flores 239
Kurt Suzuki 214
Matt Wieters 177
順位は変化なし。2020年はSuzukiとYan Gomesがきっちり30試合ずつで先発マスク。Suzukiは短縮シーズンでなければFloresをとらえたはずですが残念ながら4位止まり。今シーズンは、現在120試合のGomesがランクインしてくるはず。

First Baseman
Adam LaRoche 469
Ryan Zimmerman 444
Nick Johnson 395
Adam Dunn 217
Dmitri Young 153
順位どころか数字も全く変化なし。昨季の最多はErick Thamesの24試合。あくまで控えという位置付けでの開幕になりますが、是非Zimmermanにトップに立ってもらいたい。

Second Baseman 
Danny Espinosa 491
Daniel Murphy 287
Jose Vidro 184
Ronnie Belliard 176
Anthony Rendon 165
やはり何の変化もなし。Starlin Castroが早々に負傷離脱し、先発機会を得たルーキーのLuis Garciaが最多の35試合に先発。いずれはGarciaがランクインしてくるかもしれませんが、まだ先の話。今年も変化はなさそうです。(そういえばMurphyが引退を発表していましたね。)

Third Baseman
Ryan Zimmerman 1128
Anthony Rendon 729
Vinny Castilla 135
Yunel Escobar 134
Jerry Hairston 40
こちらも全く変化なし。ルーキーのCarter Kieboomがちょうどチーム試合数の半分の30試合に機会を与えられましたが、守備はともかく打撃で苦しんでマイナー落ちも経験。今季もどうやらKieboomでいくようですから、5位と言わず一気に3位に入るくらいの活躍を期待したい。

Short Stop
Ian Desmond 889
Cristian Guzman 438
Trea Turner 377
Danny Espinosa 202
Felipe Lopez 181
順位は変更なし。2020年は1試合を除いてTurnerが先発出場と、チームを引っ張りました。今シーズン中にGuzmanを抜くのは確実。注目は契約延長があるかどうか。

Left Fielder 
Juan Soto 298
Jayson Werth 255
Josh Willingham 187
Bryce Harper 177
Alfonso Soriano 158
昨シーズンの最多はSotoの36試合でリードを広げましたが、今シーズンはKyle Schwarberが加わったことでSotoはライトに回る見込み。最も少ない試合数でトップに立てるのがレフトという状況は続きそうです。

Center Fielder 
Michael Taylor 356
Denard Span 350
Victor Robles 198
Nyjer Morgan 174
Bryce Harper 170
2020年に最も大きな変化を見せたのがセンター。51試合に先発したRoblesが5位から3位に浮上し、そして、8試合だけとはいえ先発機会をもらったTaylorが遂にトップに立ちました。退団する前にいい置き土産を残していってくれました。さあその数字をRoblesが超えていくことができるかどうか。

Right Fielder
Bryce Harper 549
Jayson Werth 491
Austin Kearns 333
Adam Eaton 242
Jose Guillen 199
チームトップの40試合に先発したEatonが数字を伸ばしましたが、順位は変わらず。今季も動きがなさそうな気配。

Sunday, February 21, 2021

Brian Dozierが引退表明

 スプリングトレーニングが始まりました。ナショナルズのキャンプ地からも、Max Scherzerが足首を捻って少し出遅れているとか、Stephen Strasburgがリハビリモードではなくしっかり投球練習をしているとか、Victor Roblesがかなり体を絞ってきたとか様々なニュースが入ってきていています。

そのキャンプの始まる直前、2月18日にBrian Dozierが引退を発表しました。2019年のワールドシリーズ制覇時のメンバーでは、12月のHowie Kendrickに続く2人目の現役引退。

デビューから2017年まで在籍したツインズでは強打の二塁手として活躍し、オールスター選出1度、3シーズンでリーグMVP投票で得票しましたが、30歳を過ぎてからの成績低下は顕著で2019年のナショナルズでもシーズンが進むに連れて出場機会を減らしていきました。昨シーズンはメッツでの16打席でシングル安打2本と1四球だけ。まだ33歳なので復活の可能性もあったと思いますが、マイナー契約でさえオファーがなかったということでしょうか。

上述のように2019年シーズンのナショナルズでもあまり活躍はできず、ポストシーズンでは計7打席で出塁は四球での1度のみという結果しか残せませんでしたが、陽気な性格でラテン系の選手たちとともにムードメーカーとして盛り上げてくれたことが印象に残っています。お疲れ様でした。


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ちなみに、現時点で引退表明しておらず、所属先が決まっていないのは、Anibal Sanchez、Matt Adams、Fernando Rodneyの3選手。Sanchezは1月にスカウトを集めて投球練習を公開していましたし、まだまだできるはず。昨シーズンはメジャーでの登板がなかったRodneyですが、43歳となったこの冬もドミニカ冬季リーグで8試合8イニングを投げ、被安打2、失点1としっかり結果を残しています。

Friday, February 12, 2021

Asdrubal CabreraがDバックスと1年契約

どうやら予定通り始まりそうなスプリングトレーニングまで約1週間。残るFA選手たちも続々と所属先が決まって行く中、ナショナルズからFAとなっていたAsdrubal CabreraもDバックスに所属することが決まりました。1年175万ドル+インセンティブのメジャー契約。厳冬のオフなのでもしかしたらマイナー契約か、あるいは35歳という年齢からしてこのまま引退かと心配していましたので、まずはメジャー契約を得られてよかったです。

DバックスのセカンドのレギュラーはKetel Marteと目されますが、Marteは他のポジションでも一流の守備力を持つ素晴らしい選手。サードやファーストは流動的だったりしますので、チーム状況によってはCabreraも活躍の機会を得るもの思われます。頑張ってください。

Sunday, February 7, 2021

Sean Doolittleがレッズと1年契約

Sean Doolittleがレッズと1年150万ドルで契約しました。オフが始まった当初はナショナルズが再契約する可能性もあるかなと思っていましたが、Brad Handと契約したことでその目は無くなりましたので、どこかといい契約を得られることを願っていました。150万ドルという金額は随分と評価が低いように思いますが、昨シーズンの惨憺たる結果にコロナ禍もあっては仕方ないんでしょうね。

2017年の夏にアスレティックスからのトレードで加入し、そこから2019年の途中までは大車輪の活躍でした。左腕からの直球一本の投球スタイルもあって、マウンドではいつも躍動感に満ち溢れ、ファンを魅了してくれました。2019年の途中で足を痛めてからは調子を落としましたが、ポストシーズンでは復活。ワールドシリーズでの3試合を含めて9試合、計10回1/3を投げて2失点と貢献してくれました。昨シーズンは大不振でしたが、この数年の勤続疲労がきたものと思いますのでどんなに打たれても責める気はなりませんでした(特に2018年、2019年の前半は他に頼れるブルペン投手がいない状態でしたから、Dave Martinez監督を責める気にもなりません。)。

レッズでどういう役割を担うことになるかは分かりませんが、元気に投げてくれることを願います。

Saturday, February 6, 2021

Gerardo Parraとマイナー契約

2019年のナショナルズの快進撃の立役者Gerardo Parraとマイナー契約を結びました。

ベイビーシャーク旋風を巻き起こした2019年の印象的な活躍の後、昨シーズンはNPBの読売ジャイアンツと契約。6月にずれ込んだ開幕戦で初安打、2戦目で初本塁打を記録するなど活躍を予感させましたが、結果的にはそこがピーク。次第に出場機会を減らし、8月に右ひざを痛めて登録抹消。9月に復帰したものの、再び離脱・帰国してしまい、ポストシーズンには貢献できず。残った記録は、47試合の出場で.267/.305/.384、4本塁打と、最低限の仕事はしたという感じの成績。個人的には、東京ドームでの応援が実現できなかったのが残念でした。

ベンチ入りが確約される立場ではなく、かなり厳しい競争を生き残る必要がありますが、もしナショナルズパークに戻ってくることがあれば、大いに盛り上がることでしょう(観客が入ることができればですが)。

Friday, January 22, 2021

Ryan Zimmermanと再契約

 Ryan Zimmermanと年俸100万ドルの1年契約を結びました。やはり1年契約を結んでいた2020年シーズンは家族のコロナ感染へのリスクを考えて出場を回避し、このまま引退の可能性もありましたが、ひとまず現役続行が決まりました。

Face of Franchiseも36歳となり、さすがに現役生活も最終盤。ファーストのレギュラーとしてはJosh Bellを獲得しているため、控えの立場になります。とはいえ、左打ちで左投手を苦にしているBellに対して、Zimmermanの対左投手の打率は2018-2019年でも.350を軽く超える数字。守備力も(スローイングはともかく)Bellより上でしょうから終盤での代打、守備固めも含め十分戦力となってくれることでしょう。

何よりワールドシリーズの覇者として、ホームの観客の歓呼に応えるZimmermanの姿を見ることができる見通しとなったことは嬉しい限り。無事にシーズンが開幕し、Zimmermanが健康にプレーしてくれることを願うばかりです。

Wednesday, January 20, 2021

Kurt Suzukiがエンゼルスと1年契約

日系ハワイ人の星、オフにナショナルズからFAとなっていたKurt Suzukiが、エンゼルスと1年150万ドルの契約を結びました。

過去2年はYan Gomesと出場機会を分け合う形でナショナルズの捕手を務めました。攻守共に衰えが見えていましたが、それでも投手陣、特にMax ScherzerとAnibal Sanchezからは絶大な信頼を得ていました。エンゼルスでは完全な控え捕手になりそうですが、若手にいい手本となってくれることでしょう。

なお、金額だけならもっと大きなオファーもありながら、自宅に近いエンゼルスを選んだそうです。37歳、しかも捕手というポジションですからそろそろ現役生活も最終盤。いい選択なのではないでしょうか。そういえば、2019年のチームメイトだったAnthony Rendonとチームメイトになりますね。

Monday, January 11, 2021

ロースターの動き(2020−21年オフ)

皆さま あけまして おめでとうございます。

コロナ禍もあり、予想通り超スローなシーズンオフとはなっていますが、ナショナルズも少しずつ補強が進んでいるので、ここでまとめておきます。

12/24 Josh Bellをトレード獲得
1/9 Kyle Schwarberと1年契約
1/23 Ryan Zimmermanと1年再契約(別記事
1/26 Brad Handと1年契約
1/27 Jon Lesterと1年契約
1/28 Alex Avilaと1年契約

● Josh Bell一塁手をトレード獲得
パイレーツからJosh Bell一塁手をトレードで獲得。28歳の左打ちのパワーヒッター。昨シーズンは不振でしたが、2019年に37本塁打を放ったバットは魅力的で中軸を打てる打者。Juan Sotoのプロテクト役を期待しています。年俸調停対象でFAとなるのは2022年オフの予定です。懸念材料は守備。したがって右打ちファースト守備が上手いRyan Zimmermanとの再契約の可能性は残っていると思っていいでしょう。

ナショナルズからはWil CroweとEddy Yeanの2人の若手投手を放出。Croweは2017年のドラフト2巡目で期待は大きかった選手。ただ、昨年8月のメジャー初登板を含め先発した3試合とも4回持たずにノックアウトで評価を下げました。再建中のパイレーツならより多くのチャンスが得られるはず。頑張って。Yeanはドミニカ共和国出身の19歳。まだルーキーレベルでしか投げていませんが、潜在能力は高いようです。

● Kyle Schwarber外野手と1年契約
カブスからノンテンダーFAとなっていたKyle Schwarber外野手と契約に合意しました。1年1000万ドルと報じられています(2021年の年俸700万ドルに2022年の契約オプションの破棄の場合の300万ドルを加えた1000万ドル)。

2014年のドラフト1巡目(全体4位)でカブスに入団。元々は捕手でしたが、打撃を生かすため外野にコンバート。そのコンバートの際には当時カブスのヘッドコーチだったDave Martinez監督が指導したそうです。メジャーデビューは2015年。翌2016年の開幕3試合目に左膝などを負傷してしまいレギュラーシーズンを棒に振りましたが、アリゾナ秋季リーグでのリハビリを経てなんとか間に合わせたワールドシリーズで、指名打者を中心に5試合に出場して打率.412とチームの108年ぶりのワールドチャンピオンに貢献。そんな経緯もあってファンの人気は高い選手でした。2019年に38本塁打するなどパワーが魅力ですが、三振が多く、打率も低い。またレフトしか守れない守備も評価は高くありません。本人としてはこの1年契約で評価を上げて、(少しは状況が好転しているであろう)FA市場に参戦したいはず。頑張ってくれることでしょう。

● Brad Hand投手と1年契約
インディアンズからFAとなっていたブルペン左腕、Brad Handと1年1050万ドルで契約しました。2016年にパドレスでブルペン投手に専念するようになってからの5年間で計306試合に登板して、防御率2.70、105セーブ。昨シーズンも23試合で防御率2.05、ア・リーグ最多の16セーブを記録した一流のクローザーです。コロナ禍で経営が苦しくなったインディアンズがオプションを破棄したことでFA市場に出てきたところをうまく拾ったという感じです。31歳となるシーズンとなるので全盛期は過ぎている可能性もありますが、それでも十分にブルペンの柱となってくれることでしょう。

● Jon Lester投手と1年契約
カブスからFAとなっていた先発左腕、Jon Lesterと1年500万ドルで契約しました。レッドソックスの期待の若手としてメジャーデビューしたばかりだった2006年に血液の癌の診断を受け戦線離脱したというニュースに大きなショックを受けた記憶がありますが、あれはもう15年も前のことなんですね。。。復活を遂げ、エース級の投手として活躍。15年のキャリアでオールスターに5度選出。レッドソックスとカブスの先発投手として3度のワールドシリーズ制覇に貢献と、輝かしいキャリアを築いてきました。

もう37歳で近年は成績低下が顕著ですが、通算200勝のマイルストンまであと7勝。3本柱に続く先発としてローテーションを守ってくれることを期待しています。というかナショナルズのユニフォームを着たLesterを見ることができるのは単純に嬉しいです。

● Alex Avila捕手と1年契約
ツインズからFAとなっていた34歳のベテラン捕手Alex Avilaと1年150万ドルで契約に合意しました。低打率(.200程度)ながら四球を多く選んで出塁率は高い(.350程度)のが特徴。左打ちで右投手にはそこそこ打てます。右打ちで左投手には強いYan Gomesとはマッチします。おそらくはGomesがメインで、Avilaが控えという位置づけになりそうです。

Gomesも今季が契約最終年なので、Avilaのポジションを奪いに行くくらいの勢いのある若手が出てきて欲しいところ。まず候補になるのは40人ロースターにいる26歳のTres Barrera。それに2014年ドラフトで高卒入団して7年目のシーズンを迎える25歳のJakson Reetzあたりに期待していますがどうでしょうか。Reetzは2019年のアリゾナ秋季リーグで評価を上げ、昨年のスプリングトレーニングにも参加させてもらっていたので、それなりの期待を寄せられているはず。展開によっては今シーズンのメジャーデビューの可能性もあります。そのチャンスを掴めるかどうか。