Wednesday, December 22, 2021

2021年シーズンレビュー

労使交渉が進まずロックアウトが続いており、他に記事することもないまま年末が近づいてきました。ナショナルズの残念な2021年のレビューです。極めて簡単ですみません。

● 総評
順調にスプリングトレーニングを消化して26人ロースターが決定し、いよいよ開幕という段になって判明したのが新型コロナウイルス感染症のクラスター。主力を含めなんと9人もの選手がコロナウイルス関連でIL入りしてのスタート。結局この最初のトーンがずっと響きましたね。例外は6月。この月の月間MVPを受賞したKyle Schwarberの歴史的な打撃に引っ張られて勝ちまくり、貯金2で瞬間的に地区首位に立ったこともありましたが、そこがピーク。7月に入ってSchwarberが負傷離脱すると同時に失速し、Max Scherzer、Trea Turner、Daniel Hudson、Brad Hand、それにSchwarberといった主力をフラッグディールトレードで放出。以降は完全再建モードへ。最終成績は97敗。30球団中でも下から5番目の勝率という情けないシーズンとなりました。

● 投手 
先発投手全体の防御率は全体24位。特にブルペン陣は29位と低迷。特に痛かったのはStephen Strasburgの故障離脱尾と、Patrick Corbinの説明不能な大不振。そんな苦しい中でやたら頑張ったのがPaolo Espinoでした。34歳の遅咲き過ぎる右腕が、メジャー初白星と初セーブを記録。Espinoが最優秀投手というのもどうかと思いますが、シーズンを象徴しているでしょう。

●野手 
30球団中のチーム打撃成績は、打率4位(.258)、出塁率2位(.337)、長打率は少し落ちるもののそれでも11位(.417)と決して悪くない数字が残りました。が、印象としてはそんなに打ってたかなという感じ。走塁を含め非効率な攻撃だったということでしょう。6月のKyle Schwarberは圧倒的でしたが、シーズンを通じてみるとJuan Soto一択。最後の最後で失速しなければリーグMVPもあり得た素晴らしいシーズンでした。

● チームMVP 
Pitcher: Paolo Espino
Hitter: Juan Soto 
Rookie: Yadiel Hernandez

33歳のYadiel Hernandezがルーキーというのもどうかと思いますが、112試合298打席で.273/.329/.413、9本塁打という数字からすればこうなります。

Saturday, December 4, 2021

Daniel HudsonがドジャーズとYan Gomesがカブスと契約

想定通り12月2日からロックアウトとなりました。ほとんどまともな労使交渉も行われないままここに至り、先行きも見通せないということで、期限の2日ほどの間は数多くの契約交渉が行われました。2019年メンバーのうちでは、別記事で書いたMax Scherzerのほかにも、Daniel HudsonとYan Gomesが期限ぎりぎりでそれぞれ新天地が固まりました。

Daniel Hudsonは1年700万ドルでドジャーズへ。2022年が600万ドルで、2023年は650万どるのオプションがついていて、そのバイアウトが100万ドルということだそうです。夏にパドレスに移籍した後は、23試合で5.21/1.368と残念な結果に終わりましたが、まだまだ優勝争いを狙うドジャーズに加入できたことは朗報。

Yan Gomesは2年1300万ドルでカブスへ。こちらも夏にアスレティックスに移籍した後は攻守で前半戦のような結果を残すことはできませんでしたが、1300万ドルは、2年前にナショナルズと結んだ2年1000万ドルを上回る自身最高契約。おめでとう。