Sunday, October 17, 2021

Kevin Longがフィリーズの打撃コーチに就任

先日、2019年のナショナルズのアシスタント打撃コーチでその後フィリーズの打撃コーチを務めていたJoe Dillonが解任されたという記事を書きましたが、その後任に今季までナショナルズで打撃コーチを務めていたKevin Longが就任することになりました。

昨オフにも一度退団しながら再契約したという経緯がありましたので、今回いい待遇で迎えてくれるチームが見つかったなら快く送り出してあげたいところです。ただ、Juan Sotoとの師弟関係というか仲の良さは有名で(オールスターのホームランダービーでSotoのピッチャーを務めましたし、先日もナ・リーグのワイルドカードゲームにJuan SotoやScott Borasとともに観戦・ドジャーズの応援に来ている姿がありました)、Sotoのナショナルズでのキャリアに何らかの影響があるかもしれないというのは懸念点です。

ロースターの動き(2021年10月)

10/9 Alcides Escobarと1年の契約延長
10/13 Sean NolinがFA退団, Alberto BaldonadoとSteven FuentesがAAAに降格

● Alcides Escobarと1年の契約延長
レギュラーシーズン終了の2日後、Alcides Escobarと1年100万ドルで来季契約を締結。ロイヤルズのマイナーでくすぶっていたところを故障者続出で内野手が足りなくなったナショナルズンに引き抜かれると、75試合349打席で.288/.340/.404という予想外の活躍を見せ、シーズン終盤は2番ショートに定着。優勝争いをするチームのレギュラーとしては役不足の感が否めませんが、控え野手としては十分有用であることを証明しての今回の契約延長。よろしいのではないでしょうか。

● Sean NolinがFA退団, Alberto BaldonadoとSteven FuentesがAAAに降格
ポストシーズン真っ盛り、元ナショナルズファンで言えば、Max Scherzer, Trea Turner, Blake Treinen, Steven Souza Jr.(!)が頑張っているドジャーズや、Kyle Schwarberがリードオフを務めるレッドソックスを応援している日々ですが、13日に40人ロースターの整理があり、Sean Nolin, Alberto Baldonado, Steven Fuentesの3人が外されました。このうち、Sean NolinはFAを選択して退団。残る2人はマイナー行きとなりました。Steven Fuentesは今年4月にメジャーに昇格したものの一度も登板機会を与えられないまま10日後に降格という気の毒な経験をしました。その後マイナーで結果を残せず、今回40人ロースターからも外されることになりましたが、応援してあげたいですね。


Monday, October 4, 2021

10/3 Turnerが首位打者でレギュラーシーズン終了

10/3(シーズン終了)時点
Turner .328 (1/3 HR)
Soto .313 (0/4 BB)
Harper .308 (1/1 BB)

レギュラーシーズン最終戦。この試合の前の時点でTurnerの首位打者は確実になっていましたが、最後まで続けます。

まずはTurner。2打席凡退の後の5回裏の第3打席。1点差を逆転して回ってきた2死満塁の打席。フルカウントから変化球を振り抜いてレフトスタンドへの満塁弾。ベースを回る姿からは凄みすら感じました。19試合連続安打を継続中でシーズン終了。この間、打率.400超でホームランもなんと7本。結局ジャイアンツに逃げ切られてしまって逆転地区優勝はなりませんでしたが、最後まで戦い続けたチームに大いに貢献しました。見事な首位打者。リーグ最多安打、最多盗塁のタイトルも獲得です。

Sotoは最後に失速してしまいました。この日も1敬遠こそありましたが、4打数ノーヒット。今シーズンわずかに2度目という3三振。それでも打率は2位。出塁率.467は2年連続のMLBベスト。チームに負けが込む中でよく集中力を維持したと思います。

そしてHarper。最終戦は、二塁打、四球で出塁した後、3回裏の守備で退きました。打率は3位で終了。個々のスタッツでリーグトップなのは二塁打数だけですが、OPSなら1.044とMLBでもベスト。チームも優勝争いにも絡んだことからリーグMVPの最有力とみています。ただ、最終的にチームがポストシーズンを逃したのがなぁ。

ということで、ナショナルズファンとしては思い入れのある3人が最後まで争ったナ・リーグ首位打者争いもここまで。

Turner おめでとう!!ポストシーズンでの活躍も期待しています。

最終戦も、今シーズンを象徴するようなというか、今シーズン何度も見た試合展開が繰り返されました。つまり、終盤でブルペンが打たれて逆転負け。もう悔しくないところが情けないです。

最終成績は65勝97敗。球団史上3番目の負け数(100敗以上だった2008, 2009年以来)。もちろん地区最下位。メジャー全体でも下から5番目の勝率に終わりました。ようやく終わったという感じです。

試合も振り返っておくと、メジャーデビューのJoan Adonが6回途中まで2失点の好投。9奪三振も目を引きます。この試合で現役引退のAlex Avilaの2点タイムリーなどもあって、Adonの降板時には5-1とリードしていましたが、ブルペンが打ち込まれて逆転され、Adonの白星を消してしまいました。

この試合のハイライトは何といってもRyan Zimmermanへのスタンディングオベーション(動画)。この試合に5番ファーストで先発出場したZimmerman。8回の守備に出たところで交代となり、ファンのスタンディングオベーションはもちろん、両軍ベンチも総出での見送りシーン。ナショナルズ・スタジアムの10数年の歴史の中で最も感動的なシーンだったかもしれません。来季の去就は明らかにしていないZimmermanですが、もう引退しても悔いないんじゃないかな。

Sunday, October 3, 2021

Michael A. Taylorがロイヤルズと2年契約延長

シーズン終了直前の9月29日に、Michael A. Taylorがロイヤルズと2年の契約延長を結んだとの発表がありました。昨オフ、1年契約を結んでロイヤルズに入団。センターのレギュラーとして141試合に出場し、相変わらずのエリートレベルの守備を披露。打撃も相変わらずの微妙な成績(.242/.295/.355)、それでも2年契約、しかも今季の年俸は175万ドルから年俸で言っても倍増以上の2年900万ドルですから、高い評価を受けています。

何はともあれプレーが続けられてよかったよかった。というか、この報道を見て多くのナショナルズファンがよかったよかったという同じリアクションなのが、Taylorの愛されぶりを示しています。

ロースターの動き(2021年9月)

9/1 Alex AvilaがILから復帰,  Alberto Baldonadoが初昇格
9/3 Kyle McGowinがIL入り, Kyle Finneganが復帰
9/5 Josh Rogersが昇格, Gerardo ParraがIL入り
9/13 Jordy MercerがILから復帰, Adrian SanchezをDFA
9/18 Tanner Raineyが再昇格, Wander Sueroをオプション
9/23 Jhon Romeroがメジャー初昇格, Yadiel Hernandezが出産立合休暇, Jakson ReetzをDF
9/25 Yadiel Hernandezが復帰, Sam Clayをオプション
10/2 Josh RogersがIL入り, Gerardo Parraが復帰
10/3 Joan Adonがメジャー初昇格, Luis GarciaがIL入り

● Alex AvilaがILから復帰,  Alberto Baldonadoが初昇格
今年は2人しか枠が広がらないセプテンバーコールアップ。1枠を使ってAlex AvilaがILから復帰しました。Keibert Ruizがレギュラー捕手を務め、控えとしてもRiley Adamsが頑張っているのでどれだけ出場機会があるかは疑問ですが。もう1枠は、ブルペン左腕のAlberto Baldonadoが初めてのメジャー昇格。パナマ出身の28歳。メッツ、カブスのマイナー組織を過ごした後、独立リーグも経験し、今季はナショナルズ傘下のAAとAAAで好投。遂にメジャーに到達したという感じです。おめでとう。

● Kyle McGowinがIL入り, Kyle Finneganが復帰
Kyle Finneganが出産立合休暇から復帰。誰が外れるのかと思っていたら、Kyle McGowinがIL入り。右ひじ痛が理由ということです。スライダー主体のブルペン投手になってからは結果を残しており、期待している1人。手術に至らないとよいのですが。

● Josh Rogersが昇格, Gerardo ParraがIL入り
5日のダブルヘッダーの先発要員として、Josh Rogersが昇格。27歳の左腕。2018-19年にオリオールズで8試合に登板し、1勝を記録しましたが、その後TJ手術となり、リハビリを続けてきましたが、今年6月にオリオールズを解雇された後、ナショナルズとマイナー契約。AAAで先発としてまずまずの記録(14試合登板で3.70/1.32)を残していました。5日の試合では家族の前で勝ち投手となりました。ダブルヘッダー後にマイナーに戻される予定でしたが、翌日、Gerardo Parraが右ひざ痛でIL入りとなったためそのままチームに帯同。次の先発機会もありそうです。

Parraの右ひざは昨年手術した箇所。シーズン中の復帰があるかどうかは微妙なところ。2019年のヴィクトリー・ラップとしては十分かな。

● Jordy MercerがILから復帰, Adrian SanchezをDFA
7月下旬からIL入りしていたJordy Mercerが復帰。終了後にFAとなる35歳ですし、もうこのままシーズン終了でも別によかったんですけどね。

31歳のAdrian SanchezをDFA。Ryan Zimmermanに次ぐ古参(2007年から)のため去就が注目されましたが、マイナー行きを受け入れ引き続き在籍となりました。

● Tanner Raineyが再昇格, Wander Sueroをオプション
開幕前はブルペンの中核と期待されながら不振のあまり降格されていたTanner Raineyが昇格。Rochester(AAA)で9月9日以降4試合連続で3者凡退、特に直近3試合は対戦した9人の打者全て三振という結果での昇格。メジャーでも結果を残し、来季につなげてもらいたい。

こちらも今季のブルペンでのがっかりの1人Wander Sueroをオプション。こちらも直近5試合では自責点1、被安打3、1四球と悪くなかったのですが。

● Jhon Romeroがメジャー初昇格, Yadiel Hernandezが出産立合休暇, Jakson ReetzをDFA
Yadiel Hernandezが出産立会休暇でチームを離脱したことにともない、26歳のブルペン右腕Jhon Romeroが初のメジャー昇格。2018年の夏にBrandon Kintzlerとのトレードで獲得した際にはほとんど期待していませんでしたが、その後順調にマイナーを上がり、今季はAA, AAAで計38試合に登板し、2.95/1.11と結果を残し、今回の昇格につなげました。おめでとう。

40人ロースター枠を空けるためにJakson ReetzがDFAされました。2014年のドラフト3巡目で高卒入団した際には大いに期待しましたが、期待ほどには育ちませんでしたね。今年7月、捕手に故障者が続出したおかげでメジャーデビューを果たし、わずか2打席しか与えられなかったにもかかわらず初安打も記録しましたが、守備機会は途中出場の2イニングだけ。1週間で降格させられたところから見てもあまり評価はされなかった模様です。シーズン終盤にはKeibert Ruizはもちろん、Riley Adams、Tres Barreraといった若い捕手がそろってきたことから今回のDFAに至りました。

● Yadiel Hernandezが復帰, Sam Clayをオプション
Yadiel Hernandezが復帰。Jhon Romeroを残し、Sam Clayをオプションしました。以前も書きましたが、Clayはメジャーデビュー年にしては十分投げました(58試合)。最終的な数字は5.60/1.71とぱっとしませんが、ゴロ率(ゴロ打球/全インプレイ打球)60.1%はナショナルズの投手陣で最も高い数字と前評判通りの結果を残しました。特に左打者をしっかり抑えていたので来季も戦力と期待されていることでしょう。ゆっくり休んで来季また頑張ってください。

● Josh RogersがIL入り, Gerardo Parraが復帰
前日の試合で先発したJosh RogersがIL入り。いちおう右ハムストリング痛と発表されていますが、もう登板がないので形式的なものかと。打順が3周目に入ると打たれる傾向はありましたが、6先発(2勝2敗)、35回2/3(1試合6イニング弱)、3.28/1.29。文句なしの成績で、来シーズンの開幕ローテーション争いへの参戦の権利を獲得しました(2日の試合前のインタビューでDave Martinez監督が名言)。

代わってGerardo Parraが復帰。最後にもう一度ロースターに戻ってきました。これでもう引退でしょうね。お疲れさま。

● Joan Adonがメジャー初昇格, Luis GarciaがIL入り
3日のシーズン最終戦に先発するため、Joan Adonが昇格。メジャー初昇格、デビューとなります。ドミニカ出身の22歳。今季はWilmington(A+)で主に投げ、Harrisburg(AA)に昇格した後、最後にRochester(AAA)で1試合だけ投げただけなので、意外な昇格。(ナショナルズンにとっては)ほとんど意味のない最終戦の見所が増えただけでもよしとしましょうか。

Luis GarciaがIL入り。肋骨辺りの痛みでここ数日試合に出ていませんでしたが、70試合で.242/.275/.411の成績。特に9月は.271/.291/.477とよく打って評価を上げ、来季の開幕セカンドを確実としています。守備・走塁でのボーンヘッドがたまに見られることは不安材料ですが、楽しみな若手です。

Joe Dillonがフィリーズ打撃コーチから解任

10月3日、シーズン最終戦の直前にフィリーズの打撃コーチを務めていたJoe Dillonの解任が発表されました。かなりいいポジションにいながらポストシーズン進出を逃したフィリーズ。打線が足を引っ張ったという印象は特にありません(数字を見るとどの数字も10位台)が、まあ、何か変えなえればということかもしれません。

NPBの巨人にも在籍した選手だったのでなんとなく将来を期待しているのですが、どうでしょうか。

10/2 地区最下位決定

10/2 終了時点
Turner .328 (2/4)
Soto .315 (0/3 SF) 
Harper .308 (1/4)

Sotoは犠牲フライ1本ありましたが、ノーヒット。Haperも1安打しましたが、まあそれだけ。対して、Turnerは初回に早速シングル。その後もダブルを打つなど着々とヒットを重ねていきます。もう勝負ありですね。Turner おめでとう!

今日も全力でレッドソックスを応援していました(笑)。序盤はJosiah Gray(6回1失点7奪三振)とレッドソックスのTanner Houck(5回をパーフェクト、7奪三振)の投手戦。レッドソックス1点リードの8回裏に、Ryan Zimmermanのポップフライをセンターが見失う二塁打から1死満塁となり、Juan Sotoがあわや逆転満塁弾かという大飛球を打ちましたがフェンス手前で失速し、同点どまり。9回表にレッドソックスがリードした後、Andrew Stevensonの2ランで2点差まで迫りましたが、反撃もここまで。レッドソックスは、ヤンキースの連敗で追いつきワイルドカード1位タイ。1ゲーム差のブルージェイズとマリナーズを含む4チームで2つの席を争う大混戦で、いよいよ162試合目を迎えます。楽しみです。

マーリンズが勝ったため、これでナショナルズの地区最下位(タイか単独かはともかく)が決まりました。2年連続。ひどい。

Saturday, October 2, 2021

10/1 Turnerにあっぱれ

10/1 終了時点
Turner .327 (2/3 2HR BB)
Soto .317 (0/1 4BB)
Harper .308 (3/5 double HR)

Sotoは4四球もヒットなし。ギリギリで戦っているレッドソックスとしては甘いボールを投げるくらいなら歩かせてもという感じです。仕方ない。Turnerは今日も大活躍。初回の先制ソロに続き、4点ビハインドの5回裏に同点満塁弾で、チームの逆転勝利に貢献。もうこれはあっぱれです。Harperは35号ソロを含む3安打で打率を上げ、OPSでも1.043とし、1.011のSotoにかなり差を付けました。

ワイルドカードを賭けて必死の戦いを続けるレッドソックス。その2番レフトで出場するのはKyle Schwarber。全力でレッドソックスを応援いたしました。5回まで無失点に抑えていたJosh Rogersから2本のホームランで4点を奪い、ナショナルズの反撃を2本のソロに止めたレッドソックスが勝利。敗れたヤンキースとの差を1ゲーム差としました。

一方のナショナルズは、マーリンズも負けたので依然地区最下位で並んでいます。

残り2試合。

Friday, October 1, 2021

9/29-30 7厘差で残り3試合

9/30終了時点
Turne .325 (3/9)
Soto .318 (1/4 BB)
Harper .308 (0/8)

29日の試合。Sotoは第1打席でタイムリー内野安打を打ちましたが、これも当たり損ねのラッキーなヒットで残る4打席は凡退と調子は良くない感じを受けました。30日は移動日。

Turnerも29日はSotoと同じく、初回に先制タイムリーを打ちましたが、後の4打席は凡退。しかし翌30日は2安打。地区首位を狙って2ゲーム差でジャイアンツに喰らいついているドジャーズで頑張っています。

Harperは、2試合計8打席で全て凡退。3連勝すれば首位に建てたブレーブスとのシリーズを逆に3連敗。目の前でブレーブスに地区優勝を決められてしまいました。

3人とも残りは3試合。

9/29 L5-10@COL 
Paolo Espinoの今シーズン最後の先発は散々でした。1回表に2点先制してもらっても、その裏4失点。3回表の自分の打席で降雨中断となり、そのまま降板。不完全燃焼という印象ですが、まさかの大活躍といっていいシーズンでした。お疲れ様。打線は9安打で5点を取りましたが、いかんせんブルペンがボロボロ。

マーリンズと全く同じ成績で最下位に並び、ともに残すは3試合。ナショナルズの相手はレッドソックス。ア・リーグのワイルドカード争いの真っただ中で必死の思いで戦っているチーム。正直な気持ちを言えば、レッドソックスを応援したいと思っています。