Sunday, September 27, 2020

試合結果(9/27 シーズン最終戦) Juan Soto首位打者獲得

レギュラーシーズンの、つまりポストシーズンを逃したナショナルズにとってはこれがシーズンの最終戦。

9/27 W15-5 Mets 
Trea Turnerの満塁弾などで3回までに12点と打線が爆発。Austin Vothも5回を投げ切って自身2連勝でシーズン終了。

最終戦を勝って、シーズン成績は26勝34敗。メッツと並び、地区4位(最下位)タイでシーズンを終えました。「失望」に尽きます。コロナウィルスのために極めて特殊な環境となったとはいえ、それはどこの球団も同じ。勝率5割すら必要なかった(ブリューワーズは29勝31敗でポストシーズン進出)今シーズンのフォーマットでポストシーズンに行けなかったことの責任は重大。首脳陣はよくよく反省して、来季に向かっていただきたい。

さて、そんな失望のシーズンにあって唯一の明るい話題は、Juan Sotoの首位打者獲得。最終戦では、Juan Sotoが第1打席四球の後、第2打席シングルを打って打率を.351まで上げたところで途中交代。Freddie Freemanが5打数1安打に終わったことで、Sotoの首位打者が確定しました。

Sotoは、打率(.351)だけでなく、出塁率(.490)、長打率(.695)、もちろんOPS(1.185)でもリーグトップ。コロナウィルス感染疑いで開幕から数試合を欠場しなければならなかったことが今更ながら残念です。

ともかく、首位打者獲得おめでとう!

試合結果(9/26)

前日の試合が雨で流れてのダブルヘッダー。

9/26 Game 1 W4-3 Mets 
サイヤング賞を争うJacob deGromからAndrew Stevensonが2本塁打(1本はランニング)するなど3点を奪い、そのリードをMax ScherzerとWil Harrisで守りきった。

9/26 Game 2 W5-3 Mets 
3回裏にTrea Turnerのソロ本塁打をはじめとする集中打で5点を先制。雨の降りしきる中、Anibal Sanchezは6回途中まで3失点、最後はDaniel Hudsonが10セーブ目を記録。

ダブルヘッダーを連勝。明日の最終戦に勝てば、メッツと並んで地区4位(最下位)タイとなります。

首位打者を争うJuan Sotoは、第2試合の最終回に二塁打を一本打ちましたが、計5打数1安打(2四球)で少し打率を落とした一方、Freddie Freemanは2打数1安打(2四球)で、その差はわずか3厘。

[9/26終了時点]
Juan Soto .346
Freddie Freeman(ATL) .343

27日の最終戦は日本時間28日の午前4時からほぼ同時に行われます。2人の1打席1打席に注目です。

Friday, September 25, 2020

Davey Martinez監督と契約延長に合意

雨で試合が延期となった9月25日、Davey Martinez監督との契約延長が合意に至ったことが報じられました。ポストシーズン進出がなくなり、地区最下位も決まったことタイミングというのは皮肉ですが、昨シーズン球団史上初の初のワールドシリーズ制覇に導いたことは事実であり、今シーズンで満了する契約が延長されることは既定路線だったので驚きはありません。

とはいえ、3シーズン(2018-2020)の勝率は.520で地区優勝なし。これを2012年以降にチームを率いた前任者と比べると以下の通りとなり、かなり見劣りします。名将と呼ばれるには遠い道のりかと思いますが、まあ頑張ってください。とりあえずブルペン投手は潰さないでください。




地区優勝

レギュラーシーズン

勝率

ポストシーズン

シリーズ勝利

Davey Martinez

2018-20(3)

0

0.520

4

Dusty Baker

2016-17(2)

2

0.593

0

Matt Williams

2014-15(2)

1

0.552

0

Davey Johnson

2012-13(2)

1

0.568

0


Davey Martinez, Manager

1964年にプエルトリコ系移民の子としてニューヨークのブルックリンに生まれ、中学以降はフロリダで育った。選手としては左投げ左打ちの外野手。1983年のドラフトでカブスから指名を受けて入団。1986年にメジャーデビューし、以降2001年まで16年間、9球団を渡り歩きながらプレーした。オールスター選出もなければ各賞の受賞もなく、ポストシーズンにも1度しか出られなかったという意味では地味な選手生活だったが、16年間に積み上げた数字は、1918試合、6480打席、1599安打、91本塁打、580打点、183盗塁、.276/.341/.389という実に立派なもの。ちなみに、1998年に創設された新球団タンパベイ・デビルレイズにFA加入し、開幕戦に8番ライトで先発出場すると、3回には球団史上初安打を記録している。37歳で迎えた2002年のスプリングトレーニングで右ひざを故障し、そのまま引退となった。 

2006年にレイズのスプリングトレーニングコーチとして現場に復帰。2008年にはJoe Maddon監督の下でベンチコーチに就任。2014年シーズン終了後にMaddonとともにカブスに移り、2017年までやはりベンチコーチを務めた(2016年にはカブスの108年ぶりのワールドシリーズ制覇を経験)。その間、数多くのチームの監督候補としてインタビューを受けたが、採用には到らず。 

2017年10月、ナショナルズとの3年契約に合意。2年連続地区優勝を果たしたもののNLDSを勝ち抜けなかったがために契約を延長されなかったDusty Bakerの後ということで重圧のかかる就任となった。1年目の2018年シーズンは戦力を活かしきれず辛うじて勝率5割を確保したものの、ポストシーズンを逃すという期待外れの結果。特にブルペンの起用法は疑問符だらけで批判を浴びていた。 

2019年も調子のいい投手を使い潰すという悪い部分は変わらなかったものの、シーズン序盤に負けが込む中でも前向きな姿勢を崩さずに選手を鼓舞し続け、地区2位、ワイルドカード1位でポストシーズン進出。そのまま球団史上初となるワールドシリーズ制覇に導いた。その間、窮地に陥っても諦めない姿勢を示す”Stay in the Fight.”や目の前の一戦に集中する“Go 1-0 today.”といったフレーズを用い、それらはそのままチームスローガンとなった。WS制覇時55歳。 

私の目から見た監督としての評価は今も高くない。選手とのコミュニケーション能力が妙に高いことは認めるが、投手起用、特にブルペンの使い方があまりに苛酷で投手寿命を縮めてしまう懸念を持たざるを得ない。また野手の起用にしても代打や守備固めで後手に回っていた印象がある。もっともこうした投手起用はポストシーズンに適した采配と言うこともでき、現に2019年のポストシーズンでは全てが上手く回ることになった。 

試合結果(9/24)

9/24 L2-3 Mets 
Patrick Corbinが10安打されながらも7回3失点と仕事をしたものの、打線が2点止まりで敗北。

残り3試合でメッツとは3ゲーム差。全部勝ってようやく地区最下位に並びます。

注目の首位打者争いは、Juan Sotoが3打数1安打だったのに対し、Freddie  FreemanとTrea Turnerは3打数ノーヒット。Donovan Solanoは代打の1打席で凡退。Sotoが少しリードを広げました。

[9/24終了時点]
Juan Soto .351
Freeman(ATL) .338
Solano(SF) .335
Turner .335

ちなみに、出塁率と長打率はいずれもJuan Sotoが単独トップ。いずれもFreemanが2位ですが、差はかなりあり、追いつかれる可能性はほとんどありません。

試合結果(9/21-23)ポストシーズン消滅

ダブルヘッダーを含め3日間で4試合をこなすシリーズ。

9/21 W5-1 Phillies 
Anibal Sanchezが5回1失点。好投とはいえ、5回だからな。。。Carter Kieboomが左腕に死球を受けて途中退場。骨折ではなかったのは幸い。

9/22(Game 1) W5-1 Phillies 
Austin Vothが7回1失点の「完投」勝利。苦しんできたVothがようやくの今季初勝利。来季に向けて僅かながら株を上げた。打線も早くからしっかり援護。

9/22(Game 2) L8x-7 Phillies(8) 
一時は6-3とリードしながら追いつかれて延長戦へ。8回表にエラーで勝ち越しを許す苦しい展開も、その裏1死からYadiel Hernandezが逆転サヨナラ2ラン(メジャー初本塁打)。ここにきて今シーズン初めて7回以降に逆転しての勝利。

旧友のBryce Harperに2本のソロを打たれたとはいえErick Feddeは7回3失点と好投。ブルペンが打たれて大差がついた後ながら、9回裏にJuan Sotoが2ランホームラン。

最初の3試合を取ったことでフィリーズのポストシーズンへの望みをかなり厳しくするスポイラーの役割を果たしましたが、4試合目に負けたことでナショナルズのポストシーズンの可能性が数字上も消滅しました。例年ならともかく、半数以上のチームがポストシーズンに進める今季のフォーマットで逃すとは。昨季のワールドシリーズとしてあまりに情けない。

残るはメッツとの4戦のみ。メッツを上回るには全勝しかありません。3勝1敗でなんとか並びます。

そんな状況の中でナショナルズファンの唯一の楽しみとなるのが、Juan Sotoの首位打者争い。23日の試合を終えた時点での状況は以下の通り。毎日注目していきます。

Juan Soto .352 
Freddie Freeman(ATL) .343
Trea Turner .339
Donovan Solano(SF) .337

Sunday, September 20, 2020

試合結果(9/18-20) 2011年以来のシーズン負け越し決定

シーズン序盤のマーリンズでのコロナウィルス感染拡大により延期されていた分もあり、3日で5試合という過密日程でのマーリンズ戦。

9/18(Game 1) W5-0@MIA 
Erick Feddeが6イニングを1安打3四死球無失点の好投。最速96マイルを記録し、6つの奪三振を記録。おそらくメジャーで投げてきた中で最高のパフォーマス。

9/18(Game 2) L4-13@MIA
Wil Croweが3回途中ノックアウト。1、2回とも先頭打者に簡単に本塁打され、怖がってストライクが入らなくなるという内容からしても、メジャーで通用するレベルの投手ではありません。

9/19 L3-7@MIA 
Patrick Corbinが14安打7失点と全くダメで完敗。19勝31敗となり、2011年以来のシーズン負け越しが確定。

9/20(Game 1) L1-2@MIA 
2失点はいずれも2死からの内野ゴロのファーストへの送球にからむエラーで、Max Scherzerは自責点0で降板。打線は7回表無死2、3塁から同点にさえできず。

9/20(Game 2) W15-0@MIA
Trea Turnerの先頭打者本塁打を皮切りに打線が爆発し、6回までに18安打15得点。メジャー初先発のBen Braymerが5回を被安打1、3四球の好投で初勝利。

19日の試合に負けた時点でシーズン成績が19勝31敗(奇しくも昨季の反転攻勢の直前のどん底だった成績と同じ。最も昨季はこの後112試合も残っていたのに対して、今季は残り10試合)となり、60試合制の今季の負け越しが決定しました。シーズン負け越しは2011年以来。私のブログでいえば、第1期の4年間の負け越しの後、第2期の8年間は連続して勝ち越していたのに、第3期になった途端に負け越してしまいました。

Friday, September 18, 2020

ロースターの動き(2020年9月)

今シーズンはいわゆるセプテンバーコールアップはありません。通常の28人ロースターの出入りとなります。

9/2 Javy GuerraがIL入り, Kyle McGowinが今季初昇格
1日の試合中に左足のハムストリングを痛めて途中降板したJavy GuerraがIL入り。代わって、Kyle McGowinが呼ばれました。2019年優勝メンバーでもあったGuerra。今季もブルペン右腕としてここまで14試合に登板して防御率4.02ときちんと仕事をしてくれていたので残念です。しっかり治して復帰してきてくれることを願います。

9/5 Carter Kieboomが再昇格, Wilmer DifoをDFA
不振からロースターを外れて調整に回されていたCarter Kieboomが再び昇格してきました。チーム状態もチーム状態ですから、来季を睨んでしっかり経験を積んでくれることを期待します。

ロースター枠は、Wilmer DifoをDFAすることで空けました。マイナーオプション切れで迎えた今シーズン、コロナウィルスの影響もあって開幕からロースターに入っていましたが、出場機会は極めて限られ、その与えられた18打席で.071/.222/.071という結果。内野手がややだぶつくことになって整理されました。2015年のメジャーデビュー以来、何度かレギュラーへのチャンスもありましたが、つかみきれず。まだ28歳なので、もう一度どこかでチャンスをもらえることを願います。

9/7 Dakota BacusがIL入り, James Bouqueが再昇格
ブルペン右腕として投げていたルーキーのDakota Bacusが、IL入りとなりました。デビューからしばらくは好投していましたが、直近2試合は打ち込まれて失点。MLBデビューから21日間で10試合に登板。例によってDavey Martinez監督の悪い癖がまた出てしまいました。右腕の痛みがIL入りの理由ということですが、重大な故障でないことを願うばかりです。

代わってJames Bourqueが再昇格。8月上旬に2試合無失点という結果ながら、ロースター縮小で割りを食っていましたが、再びチャンスを与えられました。是非頑張ってください。

9/10 Howie KendrickがIL入り, Yadiel Hernandezがメジャー初昇格
ハムストリングの痛みを抱えながら主にDHとして出場してきたHowie Kendrickでしたが、ここでIL入り。Kendrick自身の状態はあまり変化はないようですが、左肘の痛みで守備につくことができないJuan SotoがDHとして出場せざるを得なくなったことで、Kendickの居場所がなくなったためでしょう。

代わって昇格したのが、Yadiel Hernandez外野手。メジャー初昇格ですが、なんと32歳と11か月。キューバ出身で、2015年まではキューバのプロリーグでプレー。29歳となった2016年のオフにナショナルズと契約。さすがに、1年目の2017年からAAに参加し、翌2018年にはAAAに昇格。昨年までの3シーズンで、.301/.385/.503と結果を残して評価をあげていました。特に計63本塁打を記録した長打力は本物かもしれません。右投げ左打ち。

9/11 Sean DoolittleがIL入り(おそらくシーズン終了), Ben Braymerが再昇格
前日の試合中に脇腹の痛みで途中降板を余儀なくされていたSean DoolittleがIL入りとなりました。開幕から不振が続き、一度はマイナー落ち。復帰してから徐々に調子を上げ、前回の登板でようやく高め速球で空振りがとれる本来のピッチングができたと思った矢先でのアクシデント。残念過ぎるタイミングです。おそらくこのままシーズン終了との見込み。オフにFAとなるため、もしかするとこれでナショナルズでのユニフォームでの登板が見納めになった可能性もあります。

代わってBen Braymer投手が再昇格。メジャーデビューとなった前回昇格では1試合に投げて打ち込まれて終わっていましたが、再チャンスをもらいました。今度は落ち着いて頑張ってください。

9/14 Brock Holtが出産立会休暇取得, Jake Nollが今季初昇格
Brock Holtが出産に立ち会うためチームを離れました。このコロナ禍の中、リスクを感じる人もいますが、やはり人生の大切なイベントに立ち会うことを選ぶ人もいます。無事の出産を祈ります。Jake Nollが今季初昇格。15日の試合で代打で登場し、ヒットを記録しました。いいね。

9/15 Tanner RaineyがIL入り, Aaron Barrettが今季初昇格
セットアッパーとして頑張ってきたTanner Raineyが右ひじの痛みでIL入りとなりました。今シーズンここまでチーム最多の20試合に登板。チームの42試合のうちほぼ半分。この人もまたDave Martinezの采配の犠牲になった感があります。IL入りに際しての会見でMartinez監督はRaineyを将来のクローザーと呼んでいましたが、とてもそんなふうに思っているようには見えない乱暴な起用方法でしたね。とりあえず手術は必要ないとのことですが、軽症であることを願うしかありません。

代わってAaron Barrettが昇格してきました。昨シーズンの復活劇で感動を与えてくれたBarrett。一度は40人ロースターから外れましたが、今回復帰してきました。15日には早速登板し、1回2/3を無失点。がんばれ!

9/18 Adam EatonがIL入り, Brock Holtが復帰, Andrew Stevensonが昇格, Yadiel Hernandezをオプション
16日の試合中にバントをミスして左手中指を骨折したAdam EatonがIL入りとなりました。今シーズン中の復帰はないでしょう。来季は、年俸1050万ドルの球団オプションがありますが、成績の低下からすると、破棄される可能性もありそうです。

出産立会休暇を取得していたBrock Holtが復帰。これでプラスマイナス1ではあるわけですが、ライトの守備を考慮してAndrew Stevensonを昇格させ、Yadiel Hernandezをオプションしています。Hernandezは初昇格で7打席に立ちましたが、ノーヒット。次の機会があるかどうかは微妙なところです。(20日のダブルヘッダー要員として昇格し、初安打を記録。良かったね!)

9/21 Aaron BarrettとJames BourqueがIL入り, Yadiel HernandezとPaolo Espinoが昇格
右上腕部を痛めたAaron Barrettと右肘痛のJames BourqueがIL入り。Barrettはせっかくチャンスをもらったのにわずか2試合での離脱。悔しいことでしょう。ルーキーのBourqueは20日の試合で右肘の痛みを訴えて途中降板。詳細は分かりませんが、心配です。

代わって、Yadiel Hernandezが再び昇格するとともに、Paolo Espino投手がこちらは今シーズン初昇格。22日のダブルヘッダーの先発要員としての昇格。33歳のベテランですが、メジャーへの昇格はブリューワーズとレンジャーズで12試合に投げた2017年以来。

9/23 Carter KieboomがIL入り, Wil Croweが再昇格
21日の試合で左腕に死球を受けて途中交代したCarter KieboomがIL入り。シーズン終了となりました。トッププロスペクトとしてAnthony Rendonの後釜としてサードのレギュラー待遇で期待されたシーズン。ちょうどチーム試合数の半分に当たる30試合に先発させてもらいましたが、.202/.344/.212、0本塁打、0盗塁という残念な結果。来シーズンのレギュラーが確約されているとは言い難いでしょう。

Wednesday, September 16, 2020

試合結果(9/10-16)

攻守ところを変えてのブレーブス、レイズとの6試合。

9/10 L6-7 Braves 
2回までに5−0とリードしながら、Freddie Freemanの2本の2ランなどで逆転負け。Austin Vothはもうダメかもしれません。

3回までに5−0とリードしながら、9回表にDaniel Hudsonが3点を失い延長戦に。両チームともチャンスを潰しながら迎えた12回裏、Michael Taylorがライト前に運んでサヨナラ。

ルーキーのIan Andersonの前に7回までわずか1安打。好投のPatrick Corbinを見殺し。最終回、無死1,2塁のチャンスも後が続かず。

4−2とリードして迎えた6回表にMax Scherzerが2本の2ランを被弾して逆転されてしまうと、跳ね返す力は今のナショナルズにはありません。

9/15 L1-6@TB
Anibal Sanchezが5回途中6失点とまたも残念な投球。打線も元気なく、完敗。3番手で登板して
無失点に抑えたAaron Barrettが唯一のハイライト。

Austin Vothが5回1失点と今シーズン初めてといっていい好投を見せましたが、9回裏2アウトからDaniel Hudsonがホームランを打たれて勝ち投手の権利は消滅。10回表のLuis Garciaの2ランで勝ちはしましたが。Kyle McGowinがメジャー初セーブを記録。

2勝4敗に終わり、前の週に勝ち越した分を吐き出してしまいました。シーズン成績は18勝29敗。シーズン5割を達成するためにさえ、残り13試合を12勝1敗(!)が必要です。プレーオフ進出は絶望的。なんとかメッツをとらえて地区最下位だけは脱してもらいたい。

Wednesday, September 9, 2020

試合結果(9/4-8)

アトランタでのブレーブス戦、ホームに戻ってのレイズ戦と、それぞれ地区首位を走るチームとの6試合。

9/4(Game 1) L1-7@ATL 
Austin Vothが3本のホームランなどで5回途中5失点。Juan Sotoが左ひじ痛で先発を外れた打線も消沈。

9/4(Game 2) W10-9@ATL 
なんとか連敗を7でストップ。先発のWil Croweは3回持たず、抑えのDaniel Hudsonも3点リードの最終回にいきなり2ランを打たれ1点差に迫られましたが、辛うじて逃げ切り。

9/5 W10-4@ATL 
先発のErick Feddeは4回途中4失点とまたも結果を残せませんでしたが、今季初登板で2回1/3を投げたKyle McGowin以下の投手陣が計5回1/3をノーヒットに抑えると、リードオフに起用されて3安打1死球で4度も出塁したVictor Roblesなどの活躍で打線が連日の2桁得点。

9/6 L3-10@ATL 
Patrick Corbinが6回途中で降板。後を受けたKyle FinneganがFreddie Freemanにこのシリーズ2本目の満塁弾を献上し、大敗。

9/7 W6-1 Rays 
Max Scherzerが7回無失点とレイズ打線を封じ、快勝。

序盤のリードをブルペンが守り切って勝利。7回に登板したSean Doolittle。三者凡退に抑えたこと、特に高め速球での空振り三振を2つ奪ったことで、自信を取り戻してくれたかな。

4勝2敗とよく頑張りましたが、シーズン成績は16勝25敗の借金9。地区最下位は変わりません。残り試合数は19。5割に復帰するだけでも14勝5敗が必要。時すでに遅しという言葉が浮かびますが、まだ奇跡を信じておきます。

Monday, September 7, 2020

Mike Rizzo球団社長と3年の契約延長

潜在的な懸案となっていたMike Rizzo球団社長との契約延長が発表されました。契約期間は、現契約が切れる今年末からの3年間で、2023年末まで。

2012年以降8年連連続で勝率5割を超え、2019年には球団史上初のWS制覇を成し遂げた現在のナショナルズを作り上げた立役者。シーズン開幕前にも契約延長の噂がありましたが、コロナ騒動やらなんやらで発表がないままで心配していました。引き続き、チーム運営の要となることが決まり、ほっとしています。

次は、やはり今シーズンが契約最終年となっているDavey Martinez監督との契約延長の話も出ていますが、今シーズンも相変わらずの微妙采配が続き、個人的には代わってくれても一行構いません。昨シーズンのWS制覇のご褒美はあってもいいと思いますが。

さて、この機会なので、Mike Rizzo球団社長、それに前オーナーのTed Lerner、その息子で現オーナーのMark Lernerについて紹介しておきます。

Mike Rizzo, President and General Manager 
MBAなんかの学位を取得し、データ分析をスキルに若くして球団運営に関わる者が多くなってきた昨今のMLBのマネジメントの世界にあって、今や少数派となりつつあるスカウトから出世してきた現場組のGM。父も長くMLBチームのスカウトを務めていたそうで、そういう意味では生粋のスカウトという感じのバックグラウンドを持つ。

自身も大学までプレーし、1982年のドラフト22巡目でエンゼルスに指名され3年間マイナーに在籍したが、そこで現役引退。スカウトに転身し、ホワイトソックス、レッドソックスの地区スカウトとして働いた後、1998年に新設されたDバックスにやはりスカウトとして加入。スカウト歴も15年となった2000年にDバックスのスカウト部長に就任し、2006年まで務めた(最後の2006年ドラフト1巡目で指名したのはMax Scherzer)

2006年7月、球団オーナーに就任した直後のTed Lernerに迎えられ、GM補佐としてナショナルズに加わった。2009年3月、Jim Bowden前GMの辞任に伴い、暫定GMに昇格。同年8月に正式にGMに就任した。その後、2013年に球団社長の肩書きに昇進したが、実質的な仕事の内容は変わっていない。 

GMとしての手腕については概ね高く評価されている(そうでなければ、10年もポストを維持できるわけがない)。 

特に、トレード手腕は高く評価されている。古くは2010年のトレード期限にツインズから獲得したWilson Ramosは強打の捕手として長く活躍し、同時期にレンジャーズから獲得したTanner Roarkはローテーション投手に育った。ナショナルズが優勝を目指すチームに転換する象徴となったGio Gonzalezの獲得は今でも強い印象を残している。2014年にパドレスからスティールしたTrea Turner、Joe Rossの両プロスペクトは、WS制覇に貢献。Lucus GiolitoとDane Dunningという2人のドラ1を放出したことで物議を醸したAdam Eatonの獲得もEatonの2019年の働きを考えれば少なくともウィン・ウィンと言える。WS制覇メンバーではこの他Sean Doolittle, Howie Kendrick、Yan Gomes、Daniel Hudson、Tanner Raineyもトレードでの加入組。 

一方でドラフトの評価は微妙なところ。全体1位で迷いなく指名できたStephen Strasburg(2009)とBryce Harper(2010)、全体1位と言われながら故障リスクでスリップしたAnthony Rendon(2011)は成功したが、それ以外に主力選手を育成できていない。例えば、WS制覇メンバーでドラフトからの生え抜きはStrasburgとRendon以外ではMichael Taylor(2009年6巡目)のみ。 

WS制覇時58歳。

Ted Lerner, Managing Principal Owner 
前球団オーナー。2006年にMLB機構からワシントン・ナショナルズを450百万ドルで購入(モントリオールから球団が移転したのは2005年なのでLernerが購入した時点では既にナショナルズになっていた)。2018年に球団オーナーを長男のMarkに譲ったが、依然として球団経営には大きな影響力を及ぼしている。 

1925年、ワシントンDCの生まれ。裕福な家ではなかったらしい。ワシントン近郊の宅地を中心とした不動産業で財をなし、2016年時点での一族の総資産は52億ドル(途方もない金額ですね)もあり、現在居を構えるメリーランド州では一番の大富豪らしい。球団経営には1970年代から関心を示し、オリオールズの少数株主になった時期もあった。カージナルスを破ってナ・リーグ優勝を決めた10月15日が94歳の誕生日。 

Mark Lerner, Principal Owner 
球団オーナー。1953年生まれの65歳。2018年に父Tedから譲られ、ナショナルズの球団オーナーに就任。 

Friday, September 4, 2020

Matt AdamsとFernando Rodneyが解雇される

ブレーブスに所属していたMatt Adamsでしたが、16試合51打席で.184/.216/.347、2本塁打と結果を残せず、ブレーブスが8月末のトレード期限にいろいろと補強しこともあって居場所を失い、9月3日に戦力外通告を受けました。今シーズンはもうプレーすることはないでしょう。

9月2日には、Fernando Rodneyがアストロズから解雇されました。7月末にマイナー契約を結び、トレーニングサイトで調整を続けてきましたが、結局チーム構想の中に入るほどの評価を得られず、メジャーに昇格することのないまま解雇となりました。こちらも今シーズンプレーする可能性はなさそうです。

2人ともこのまま現役引退となるのか、来季再びチャンスを得るのか。微妙なところです。

試合結果(8/30-9/3)

後半戦が始まりましたが、反転攻勢どころか、フリーフォール状態になってしまいました。


8/30 L5-9@BOS

またもAustin Vothが2回5失点と炎上。2番手Javy Guerraも3失点で序盤で試合は終わりました。

8/31 L6-8@PHI 

Erick Feddeが4回までに6失点。Trea Turnerの4安打、Juan Sotoの2本の2ランなどで追い上げも届かず。

9/1 L0-6@PHI 

Aaron Nola以下の投手陣に完封負け。守備も乱れていいところなし。

9/2 L0−3@PHI 

Zack Wheeler以下の投手陣に完封負け。散発4安打、3塁さえ踏めず。

9/3 L5−6(10)@PHI 

5点を奪い、一時はリードしましたが、8回裏にWill Harrisが同点に追いつかれ、延長タイブレークでサヨナラ負け。


序盤で大量失点。完封負け。サヨナラ負け。負け方にはいろいろありながらも、詰まるところは6連敗。シーズン成績は12勝23敗の借金11。もちろん地区最下位。30球団中でも27位の勝率。さすがに厳しくなってきました。

Wednesday, September 2, 2020

All Time Nats 2020年3月(先発)

球団ワシントン移転後の通算成績をまとめるこのシリーズ。例年は開幕前に記事をアップしていましたが、コロナ騒ぎですっかり忘れていました。今更ですが。 
各ポジションでの先発出場記録です。

Pitcher 
Stephen Strasburg 239
Gio Gonzalez 213
Jordan Zimmermann 178
Max Scherzer 158
Tanner Roark 141

チーム最多の33試合に先発したStrasburgが堂々の1位。長期契約を結んだので、今後、不滅の大記録を作ることになりそうです。IL入りがあり26先発に止まったとはいえScherzerが4位まで浮上したことで、John Lannanの名前が消えました。2014年開幕前までトップに立っていたLannanでしたが、それから6年で姿を消しました。チームの移り変わりを感じますね。

Catcher 
Wilson Ramos 553
Brian Schneider 336
Jesus Flores 239
Kurt Suzuki 184
Matt Wieters 177

6年ぶりに復帰したSuzukiが70試合で先発マスクを被り、4位にランクイン。Jose Lobatonを押し出しました。2019年のチーム最多は90先発のGomes。今季も同じ先発数ならランクインすることになりますが、果たして。

First Baseman 
Adam LaRoche 469
Ryan Zimmerman 444 
Nick Johnson 395
Adam Dunn 217
Dmitri Young 153

2019年のチーム最多はMatt Adamsの71試合。Zimmermanは故障離脱が長引いて40試合にとどまったためLaRocheに届かずで、順位に変動はありませんでした。Zimmermanにはしっかりトップに立って欲しいですね。

Second Baseman 
Danny Espinosa 491
Daniel Murphy 287
Jose Vidro 184
Ronnie Belliard 176
Anthony Rendon 165

前年から全く変化なし。2019年の最多は新加入のBrian Dozierでしたが、当然届かず。今シーズンも新加入のStarlin Castroがレギュラーとして起用される見込みなので、また変化なしとなりそうです。

Third Baseman 
Ryan Zimmerman 1128
Anthony Rendon 729
Vinny Castilla 135
Yunel Escobar 134
Jerry Hairston 40

FA前最終年となったRendonが146試合に出場。長きにわたりレギュラーを務めてきましたが、それでもZimmermanには遙かに及ばずで終了しました。5位のHairstonがわずか40試合ですから、今シーズン中に誰かがランクインすることは確実でしょう。それがCarter Kieboomとなるのか、あるいはベテランの誰かとなるのか。それが問題です。

Short Stop 
Ian Desmond 889
Cristian Guzman 438
Trea Turner 377
Danny Espinosa 202
Felipe Lopez 181

順位は変わっていませんが、Turnerが2位を射程圏にとらえました。注目は契約延長があるかどうか。延長がなければDesmondには届かない見込みです。

Left Fielder 
Juan Soto 262
Jayson Werth 255
Josh Willingham 187
Bryce Harper 177
Alfonso Soriano 158

最も大きな変化があったのがここレフト。2019年に単独ポジションでのチーム最多150試合に先発したSotoが前年6位から一気にトップに立ちました。もっともわずか262試合ですから数字だけ見れば投手とそんなに変わりません。不動のレフトとして他の追随を許さない記録を打ち立ててくれることを期待しています。そして契約延長も。

Center Fielder 
Denard Span 350
Michael Taylor 348
Nyjer Morgan 174
Bryce Harper 170
Victor Robles 147
135試合に先発したRoblesが5位にランクインし、さらなる上積みが期待されます。昨シーズン、18試合に先発すればトップに立てたはずのTaylorでしたが、16先発に終わり2位のまま。もっともポストシーズンで通算10試合に先発しており、これを加えればSpan(ポストシーズンを含めても354先発)を上回っています。今季もRoblesがレギュラーとなりますが、Taylorにも2試合くらいは先発機会が回ってくるかな。

Right Fielder 
Bryce Harper 549
Jayson Werth 491
Austin Kearns 333
Adam Eaton 202
Jose Guillen 199

比較的健康を維持したEatonが期待通りに137試合に出場して4位にランクイン。今季はKernsをとらえるところまで行って欲しい。