Thursday, November 28, 2019

Yan Gomesと2年再契約!

Yan Gomes捕手と2年契約を結びました。旧契約にあった来季のオプションを球団側が破棄していったんFAとなっていましたが、再契約。旧契約の1年900万ドルでも決して高くないと思っていましたが、今回は2年1000万ドル。今季の打撃成績こそ奮いませんでしたが、32歳という年齢、実績を考えるとかなり安くに見えます。

これで来季のナショナルズの捕手は今季と同じKurt SuzukiとGomesのコンビの見込みとなりました。ともあれWSを制覇した最後の三振を奪ったボールを掴んだ捕手が残ってくれるのは嬉しいニュース。

次は、Stephen Strasburgの残留の報が聞きたいですね。

Sunday, November 24, 2019

Joe Dillonがフィリーズの打撃コーチに就任

Stephen StrasburgやAnthony Rendonといった大物を含め選手の動きがあまり活発でない中、ナショナルズの打撃コーチ補佐(Assistant Hitting Coach)を務めていたJoe Dillonがフィリーズの打撃コーチ(Hitting Coach)に就任することが明らかになりました。

同地区のライバルチームに引き抜かれる形になりますが、打撃コーチ補佐から正打撃コーチに昇任するということですから、祝福して送り出したいと思います。

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現役時代は右投げ右打ちの内野手でしたが、腰痛に悩まされるキャリアだったそうです。それでも、2005年から2009年にかけてブリューワーズなどで137試合に出場しました。ちょうどその間になりますが、2006年にはNPBの読売にも在籍(31試合で打率.195に終わりましたが)。2013年からナショナルズ傘下で打撃コーチとしてのキャリアを積み、Dave Martinez監督の就任とともに2018年にメジャーに昇格し、打撃コーチ補佐を務めていました。WS制覇時、44歳。

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WS制覇時のメンバーについて、選手だけでなく監督・コーチなどもその後をフォローして行こうかなと思います。

Wednesday, November 20, 2019

Gerardo Parraが読売と1年契約

2019年のワールドシリーズを制したナショナルズの選手たちがFAやトレードなどで少しずつ「元ナショナルズ」となっていくことは当然のことであり、複雑な気持ちで記事にしていかなければならないんだろうなとは思っていましたが、まさかその第一号が日本球界行きになろうとは。予想外でした。


日本時間11月20日、読売ジャイアンツがGerardo Parra外野手との1年契約を発表しました。年俸は200万ドルに50万ドルのインセンティブが付き、条件を達成すれば2年目の年俸300万ドルが発動されると報じられています。アメリカに残っていれば金銭的にこれを上回る条件を得ることはなかったでしょう。戦力的に今の読売ジャイアンツでどういう形で起用されるのか分かりませんが、大いに期待されているのは当然。32歳と全盛期は過ぎていますが、まだまだやれると信じています。

注目は東京ドームでBaby Sharkが流れるかどうかですが、せっかく東京に来てくれたのだから、どっちにしても応援に行かなきゃならないなと思っています。

Monday, November 18, 2019

Rendonがシルバースラッガー受賞(各賞発表)

しばらくぶりです。

今年もまたFA戦線の動きがスローなため特に書くべき記事がないまま時間が過ぎてしまいました。その間に好例のシーズン終了後の各賞の発表がありました。ナショナルズからの受賞はAnthony Rendonのシルバースラッガー賞のみ。ポストシーズンが始まる前に投票が行われたことを思うと、順当な結果かなと思います。

【ゴールドグラブ賞】
最終候補にAnthony Rendon(サード)、Victor Robles(センター)、Juan Soto(レフト)が入っていましたが、受賞はならず。RendonもロッキーズのNolan Arrenadoの牙城は崩せず。Roblesは来年あたり期待してもいいと思います。

【シルバースラッガー賞】
Anthony Rendonが2014年以来5年ぶり2度目の受賞。4年連続で受賞していたArenadoをここではストップ。

【最優秀監督賞】
ナ・リーグはカージナルスのMike Shildt監督が受賞。1位票ではブリューワーズのCraig Counsell監督のほうが多く得票しましたが、2位票を集めて逆転という結果。ナショナルズのDave Martinez監督は5位。ポストシーズンに入る前の評価ならこれでも高いくらい。

【新人王】
ナ・リーグはメッツのPete Alonsoが万票に一票だけ欠けるという圧倒的支持で受賞。リーグ本塁打王ですから当然の結果。Victor Roblesが最下位の3位票とはいえ、1票得ての6位。

ア・リーグではWSで対戦したアストロズのYordan Alvarezが受賞。87試合、しかもほとんどがDHでの出場でしたが、数字では他を圧倒していました。

【サイ・ヤング賞】
ナ・リーグはまたもメッツのJacob deGromがやはり万票に一票だけ足りない結果で2年連続受賞。まあ文句はありません。ナショナルズ勢からは、Max Scherzerが3位、Stephen Strasburgが5位、そしてPatrick Corbinも最下位の5位票を1票獲得して11位。ローテーションの3本柱が揃って受賞したというのは立派です。

ア・リーグはアストロズのJustin Verlanderが2度目の受賞(もっと取っているとおもっっていました)。1位票を17票獲得し、13票だったチームメイトのGerrit Coleをわずかに上回りました。恐ろしいツインタワーをWSではよく打てました。

【MVP】
ナ・リーグはドジャーズのCody Bellingerが受賞。個人的にはChristian Yelichの活躍の方が印象的でしたが、シーズン最終盤に故障で離脱したことが響いたかな。ナショナルズ勢では、Anthony Rendonが3位。ロッキーズのビートライターからの1票だけですが、1位票も 頂きました。Juan Sotoが9位、Stephen Strasburgが15位タイ。Max Scherzerが最下位の10位票を1票だけ獲得しての22位タイ。

ア・リーグはエンゼルスのMike Troutが3度目の受賞で、アストロズのAlex Bregmanが2位という結果でした。

Sunday, November 3, 2019

2019オフFA退団選手(Strasburgオプトアウト)

[11月3日追記]
優勝パレードが終わった現地2日夜、いろいろと動きがありました。

Stephen Strasburgが4年総額1億ドルを残していた契約からオプトアウトしました。シーズン中からその可能性が高いと言われていましたが、ワールドシリーズMVPを受賞する活躍をしたことでより大きな契約を得られることが確実となりましたからね。順当は判断だと思いますし、権利の行使ですから否定はしません。しかしやはり寂しいですね。FA市場ではGerrit Cole、Anthony Rendonに次ぐ大物となります。当然ナショナルズも残留に向けて交渉するはず。2016年5月にあと半年でFAとなるというタイミングで長期契約を結んだ際にはナショナルズでプレーすることを望むStrasburg本人の意向が強く働きましたが、果たして今回はどうでしょうか。あれから3年。スポットライトを浴びる中で結果を残し、チームのWS制覇に貢献したことで、心境に変化があっても不思議はありませんが、果たして。戦力的にも、Strasburgの穴を埋めることは容易ではありません。それこそ、Coleくらいしか代わりは務まりません。なんとか再契約で残って欲しい。Rizzo GMの交渉手腕に期待します。

Ryan Zimmermanの来季オプションは破棄。1800万ドルの年俸は多過ぎる感があり、オプション破棄は既定路線と言われていましたので驚きはありません。これでテクニカルにはFAとなりましたが、他球団に移ることは考えられません。かなり年棒を下げて再契約するものと思われます。続報を待ちましょう。

また、Yan Gomesの来季オプションも破棄。こちらはちょっと驚きました。今シーズンの打撃成績は.223/.316/.389、12本塁打と奮わず、シーズンが進むにつれ、Kurt Suzukiに正捕手の座を明け渡していましたが、レギュラーシーズン終盤、そしてWSでも、Suzukiが故障で離脱した際にはしっかり穴埋めしてくれてましたし、何より、昨オフのトレードでそれなりのプロスペクトを放出して獲得した選手を1年で対価なしで放出するとは意外でした。年俸900万ドルとそれほどべらぼうに高いわけでもないのに。

Adam Eaton(950万ドル)とSean Doolittle(650万ドル)のオプションは順当に行使。以上より、このオフのFA退団選手は以下の13人となりました。

Ryan Zimmerman
Stephen Strasburg 
Anthony Rendon
Howie Kendrick
Brian Dozier
Yan Gomes
Asdrubal Cabrera
Gerardo Parra
Matt Adams
Fernando Rodney
Daniel Hudson
Jeremy Hellickson
Jonny Venters



[11月2日オリジナル]
WSの終了とは、すなわち契約満了の選手がFA退団することを意味します。アストロズのGerrit ColeがWS第7戦の直後に記者の取材に応じることを渋り、最終的に応じた際にアストロズ関連のグッズを身に付けることを一切拒否したことも、その是非はともかく(個人的にはあまりに冷たいと思いますが)、テクニカルには間違っていなかったわけです。

ナショナルズの選手ももちろん同じ。2日に開催されるパレードに参加するし、4日にはホワイトハウスも訪問しますが、下記の10選手は既にFAとなっています(Matt Adamsは球団側がオプションを破棄。他の選手は契約満了)。むろん、一番のビッグネームはAnthony Rendon。このオフのFA選手全体でもColeと1、2を争う大型契約を得るものと思われます。多くの選手はポストシーズンでも活躍した愛着のある選手。寂しくもありますが、これがビジネスとしてのMLB。新天地での活躍を祈りつつ、見送りましょう。

Anthony Rendon
Howie Kendrick
Brian Dozier
Asdrubal Cabrera
Gerardo Parra
Matt Adams
Fernando Rodney
Daniel Hudson
Jeremy Hellickson
Jonny Venters

当面の注目は、Stephen Strasburgが4年総額1億ドルを残す契約からオプトアウトする権利を行使してFAとなるかどうか、そしてRyan Zimmermanに対する1年1800万ドルのオプションを球団が行使するかどうかの2点です。いずれも数日中に結論が出されるはずです。原契約を破棄しての再契約・契約延長の可能性も十分あると思うのですが、というか期待しているのですが、さて、どうなるでしょうか。

Saturday, November 2, 2019

新ブログ移行に関して

見事にワールドシリーズ制覇を成し遂げたワシントン・ナショナルズ。感動未だ醒めやらぬと言いたいところですが現実は厳しく、後回しにしていた仕事が山積み。レビュー記事を書くにも時間が取れません(半分冗談、半分本気)。

という中ですが、WSが終わるとすぐにオフのいろいろが始まります。FA選手の動向、MVPやサイヤングといった各賞の発表などなど。これらに関する記事を書くこと自体は大したことではないのですが、①せっかくのワールドシリーズの記事が埋もれてしまうのは残念な気がすること、②ワールドシリーズ制覇で私のブログとしても1つの区切りかなという思いもあることから、この際、新しいブログに移行することにしました。(レイアウトなどはまだ適当です。)

2008年にスタートした私のブログにとっては、第3期となります。

2008-2011  1500 South Capitol St. (リンク
2012-2019  PHASE 2: South Capitol St. (リンク
2020-          2019 WS Champions: 1500 South Capitol St. 

改めて紹介しておくと、共通タイトルの”1500 South Capitol St,”というのは、ちょうどブログを始めた2008年に開場したナショナルズ・パークの住所です。第1期の4年間は全て負け越しという苦しい時期でした。転機となったのは2011年12月のGio Gonzalezのトレード。”PHASE 2”というフレーズは、さらにその前年のオフにJayson WerthとFA契約を交わした際のMike Rizzo GMの発言からとったものでした。第2期の初年、2012年に初の地区優勝を果たし、以降8年連続で勝ち越し。そして遂にワールドシリーズを制覇しました。

第3期をどういう方針でいくか、まだ考えはまとまっていません。ただ、これまでのように全試合のレビューを書くのではなく、2020年以降のチームとともに、この2019年のワールドシリーズ制覇を成し遂げた選手たちのその後をフォローしたりしても面白いかもしれないと思ったりしています。そういう発想で今回ブログタイトルを”2019 WS Champions”としてみました。まあ、来年の春までに考えます。

なお、WSのレビュー記事は、後日書いてPHASE 2(第2期)のほうに掲載しようと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願いします。