Monday, July 5, 2021

試合結果(7/1-4 Dodgers)故障者続出でまともに戦えず

MLBの記事を見ていると故障者が連鎖的に発生する時に「injury bug(虫)が飛んでいる」という表現が使われることがありますが、Max Scherzerに言わせると今のナショナルズベンチには「injury rat(ネズミ)が走り回っている」そうです。

6月を最高の形で締め括ったはずの30日のレイズ戦でしたが、あの試合がそもそもの始まりでした。サイクル安打を記録した三塁打でサードにヘッドスライディングした際にTrea Turnerが左手中指を突き指してしまい(とりあえずIL入りはしていませんが)、さらに悪いことに同じ試合で今季初ホームランを打ったJordy Mercerも右太ももを痛め(こちらはIL入り)、7月1日の朝になってみたらショートを守れる選手が一挙に2人もいなくなっていました。

マイナーから上げようにも候補となるべきLuis GarciaとAdrian SanchezはともにIL入りしており、1日の試合はStarlin Castroをショートに入れて、なんと控え捕手のAlex Avilaがセカンドに入らざるを得ない明らかな異常事態。2日の試合にはRochester(AAA)でショートを守っていたHumberto Arteagaを呼びつつ、ロイヤルズと交渉をまとめて34歳のAlcides Escobarを金銭トレードで獲得して3日の試合に先発させました(そしてそのEscobarの痛いエラーが大きな原因で敗れました。)。

そして、もっと悪い最悪の出来事は6月の快進撃の立役者でリーグの月間MVPも受賞したKyle Schwarberの離脱でした。2日の試合の2回裏にセンターへのクリーンシングルを打った後、一塁ベースを回ったあたりで右のハムストリングを痛めてそのまま退場。見るからに重症で、かなり長期の離脱が予想されます。オールスターに選出されましたが、当然出場辞退。喜びも半減どころではありません。1日も早い復帰を願います。

さらに、上記の通り、無理してセカンドで出場した結果でしょう、Avilaが両足の太ももを痛めてIL入りしてしまったかと思えば、3日の試合で右ヒジに死球を受けたYan Gomesも4日の試合では代打出場すらできず(とりあえずIL入りはしていませんが)、捕手が2人とも欠けるというあり得ない事態。代役となるTres Barreraは4日の試合でメジャー初安打を記録したという経験の浅さ。

そんな状態ですから当然得点力は期待できず。先発投手はそれなりに仕事をしました(Patrick Corbinの1球を除けば)が、ブルペンが打たれ、さらに守備も足を引っ張り、結果、ドジャーズに4戦スウィープを喫しました。さもありなんという感じで、悔しくもありません。

シーズンの折り返しとなる81試合を終えた時点で40勝41敗。2019年の41勝40敗からここで遅れをとることになってしまいました。


7/1 L2-6 Dodgers(5) (Season 40-39)
初回にKyle Schwarberの二塁打からJuan Sotoのタイムリーで1点先制。同点に追いつかれても、4回裏にStarlin Castroのタイムリーで再びリードと、ここまではまだ連勝の勢いが続いているようでした。が、5回表、Patrick Corbinが同点とされた後にMax Muncyに満塁弾を被弾。その裏のナショナルズの攻撃を終えてちょうど試合成立となったところで雨がひどくなり降雨コールド負け。最悪のタイミング。

7/2 L5-10 Dodgers (Season 40-40)
Max Scherzerは6回をソロ本塁打の1失点だけという素晴らしいピッチングで、3-1とリードして降板。しかし、直後の7回表、2番手Sam Clayが打ち込まれ、Austin Voth,  Kyle Lobsteinも勢いを止められず、この回だけで9失点。ブルペンの故障者続出ぶりを感じさせられました。

7/3 L3-5 Dodgers (Season 40-41)
すっかりローテーションに定着してしまった感のあるPaolo Espinoが先発。やや気負って制球を見出したものの5回途中に雨が降ってきて中断するまで3失点と、やはり5回3失点のClayton Kershawに負けない頑張りを見せてくれました。が、再開後の6回表1死1塁からダブルプレーでイニング終了となったはずのショート正面のゴロをこの日登録されたばかりのAlcides Escobarが弾いてしまいオールセーフ。その後、当たり損ねのサード内野安打で決勝点を失う最悪の展開。打線はヒット数でドジャーズを上回りながらチャンスで打てない以前の打線に逆戻り。

7/4 L1-5 Dodgers (Season 40-42)
Joe Rossがこれまで見たことがない素晴らしいピッチングを見せてくれました。2000年頃のPedro Martinezを彷彿とさせる姿だった、といえば褒めすぎかもしれませんが、細身の体と顔つきがなんとなく似ているように思いました。手元から弾丸のように飛び出すという表現がぴったりの 速球を主体に6回1/3で11奪三振。3失点で負け投手となりましたが、数字以上に素晴らしい内容でした。ブルペンもまあ無駄な失点をしましたが、問題は打線。

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