Friday, January 22, 2021

Ryan Zimmermanと再契約

 Ryan Zimmermanと年俸100万ドルの1年契約を結びました。やはり1年契約を結んでいた2020年シーズンは家族のコロナ感染へのリスクを考えて出場を回避し、このまま引退の可能性もありましたが、ひとまず現役続行が決まりました。

Face of Franchiseも36歳となり、さすがに現役生活も最終盤。ファーストのレギュラーとしてはJosh Bellを獲得しているため、控えの立場になります。とはいえ、左打ちで左投手を苦にしているBellに対して、Zimmermanの対左投手の打率は2018-2019年でも.350を軽く超える数字。守備力も(スローイングはともかく)Bellより上でしょうから終盤での代打、守備固めも含め十分戦力となってくれることでしょう。

何よりワールドシリーズの覇者として、ホームの観客の歓呼に応えるZimmermanの姿を見ることができる見通しとなったことは嬉しい限り。無事にシーズンが開幕し、Zimmermanが健康にプレーしてくれることを願うばかりです。

Wednesday, January 20, 2021

Kurt Suzukiがエンゼルスと1年契約

日系ハワイ人の星、オフにナショナルズからFAとなっていたKurt Suzukiが、エンゼルスと1年150万ドルの契約を結びました。

過去2年はYan Gomesと出場機会を分け合う形でナショナルズの捕手を務めました。攻守共に衰えが見えていましたが、それでも投手陣、特にMax ScherzerとAnibal Sanchezからは絶大な信頼を得ていました。エンゼルスでは完全な控え捕手になりそうですが、若手にいい手本となってくれることでしょう。

なお、金額だけならもっと大きなオファーもありながら、自宅に近いエンゼルスを選んだそうです。37歳、しかも捕手というポジションですからそろそろ現役生活も最終盤。いい選択なのではないでしょうか。そういえば、2019年のチームメイトだったAnthony Rendonとチームメイトになりますね。

Monday, January 11, 2021

ロースターの動き(2020−21年オフ)

皆さま あけまして おめでとうございます。

コロナ禍もあり、予想通り超スローなシーズンオフとはなっていますが、ナショナルズも少しずつ補強が進んでいるので、ここでまとめておきます。

12/24 Josh Bellをトレード獲得
1/9 Kyle Schwarberと1年契約
1/23 Ryan Zimmermanと1年再契約(別記事
1/26 Brad Handと1年契約
1/27 Jon Lesterと1年契約
1/28 Alex Avilaと1年契約

● Josh Bell一塁手をトレード獲得
パイレーツからJosh Bell一塁手をトレードで獲得。28歳の左打ちのパワーヒッター。昨シーズンは不振でしたが、2019年に37本塁打を放ったバットは魅力的で中軸を打てる打者。Juan Sotoのプロテクト役を期待しています。年俸調停対象でFAとなるのは2022年オフの予定です。懸念材料は守備。したがって右打ちファースト守備が上手いRyan Zimmermanとの再契約の可能性は残っていると思っていいでしょう。

ナショナルズからはWil CroweとEddy Yeanの2人の若手投手を放出。Croweは2017年のドラフト2巡目で期待は大きかった選手。ただ、昨年8月のメジャー初登板を含め先発した3試合とも4回持たずにノックアウトで評価を下げました。再建中のパイレーツならより多くのチャンスが得られるはず。頑張って。Yeanはドミニカ共和国出身の19歳。まだルーキーレベルでしか投げていませんが、潜在能力は高いようです。

● Kyle Schwarber外野手と1年契約
カブスからノンテンダーFAとなっていたKyle Schwarber外野手と契約に合意しました。1年1000万ドルと報じられています(2021年の年俸700万ドルに2022年の契約オプションの破棄の場合の300万ドルを加えた1000万ドル)。

2014年のドラフト1巡目(全体4位)でカブスに入団。元々は捕手でしたが、打撃を生かすため外野にコンバート。そのコンバートの際には当時カブスのヘッドコーチだったDave Martinez監督が指導したそうです。メジャーデビューは2015年。翌2016年の開幕3試合目に左膝などを負傷してしまいレギュラーシーズンを棒に振りましたが、アリゾナ秋季リーグでのリハビリを経てなんとか間に合わせたワールドシリーズで、指名打者を中心に5試合に出場して打率.412とチームの108年ぶりのワールドチャンピオンに貢献。そんな経緯もあってファンの人気は高い選手でした。2019年に38本塁打するなどパワーが魅力ですが、三振が多く、打率も低い。またレフトしか守れない守備も評価は高くありません。本人としてはこの1年契約で評価を上げて、(少しは状況が好転しているであろう)FA市場に参戦したいはず。頑張ってくれることでしょう。

● Brad Hand投手と1年契約
インディアンズからFAとなっていたブルペン左腕、Brad Handと1年1050万ドルで契約しました。2016年にパドレスでブルペン投手に専念するようになってからの5年間で計306試合に登板して、防御率2.70、105セーブ。昨シーズンも23試合で防御率2.05、ア・リーグ最多の16セーブを記録した一流のクローザーです。コロナ禍で経営が苦しくなったインディアンズがオプションを破棄したことでFA市場に出てきたところをうまく拾ったという感じです。31歳となるシーズンとなるので全盛期は過ぎている可能性もありますが、それでも十分にブルペンの柱となってくれることでしょう。

● Jon Lester投手と1年契約
カブスからFAとなっていた先発左腕、Jon Lesterと1年500万ドルで契約しました。レッドソックスの期待の若手としてメジャーデビューしたばかりだった2006年に血液の癌の診断を受け戦線離脱したというニュースに大きなショックを受けた記憶がありますが、あれはもう15年も前のことなんですね。。。復活を遂げ、エース級の投手として活躍。15年のキャリアでオールスターに5度選出。レッドソックスとカブスの先発投手として3度のワールドシリーズ制覇に貢献と、輝かしいキャリアを築いてきました。

もう37歳で近年は成績低下が顕著ですが、通算200勝のマイルストンまであと7勝。3本柱に続く先発としてローテーションを守ってくれることを期待しています。というかナショナルズのユニフォームを着たLesterを見ることができるのは単純に嬉しいです。

● Alex Avila捕手と1年契約
ツインズからFAとなっていた34歳のベテラン捕手Alex Avilaと1年150万ドルで契約に合意しました。低打率(.200程度)ながら四球を多く選んで出塁率は高い(.350程度)のが特徴。左打ちで右投手にはそこそこ打てます。右打ちで左投手には強いYan Gomesとはマッチします。おそらくはGomesがメインで、Avilaが控えという位置づけになりそうです。

Gomesも今季が契約最終年なので、Avilaのポジションを奪いに行くくらいの勢いのある若手が出てきて欲しいところ。まず候補になるのは40人ロースターにいる26歳のTres Barrera。それに2014年ドラフトで高卒入団して7年目のシーズンを迎える25歳のJakson Reetzあたりに期待していますがどうでしょうか。Reetzは2019年のアリゾナ秋季リーグで評価を上げ、昨年のスプリングトレーニングにも参加させてもらっていたので、それなりの期待を寄せられているはず。展開によっては今シーズンのメジャーデビューの可能性もあります。そのチャンスを掴めるかどうか。