Friday, October 30, 2020

Zimmerman, Doolittle, Cabrera, Suzuki, Eaton, Kendrick, SanchezがFA退団

ワールドシリーズが終わり、契約が満了した選手がFAとなりました。

ナショナルズでは、 Ryan Zimmerman, Sean Doolittle, Asdrúbal Cabrera, Kurt Suzuki、それにシーズン途中で加入したBrock Holtが契約満了でのFAとして退団。また、Adam Eaton, Howie Kendrick, Aníbal Sánchez, Eric Thamesの4人についても、球団側が来季契約オプションを破棄したためやはりFAとなりました。いずれの選手とも再契約の可能性は残されていますが、現実的には難しそうです。Zimmermanがもう一度ナショナルズのユニフォームを来てファンの歓呼に応える姿を見たいというファン心理はありますが、戦力的には厳しいかもしれません。 

これにより40人ロースターのうち30人しか埋まっていないという、オフとはいえかなり異常な状態となりました。ナショナルズ以外の球団を見渡しても、例年であれば行使されても不思議でなかったオプションを球団側が破棄する事例がいくつか発生しており、コロナの影響ではないかと言われています。FA戦線も厳しそうです。

Tuesday, October 27, 2020

Kevin Long打撃コーチと再契約

先日一度は再契約しない方針と報じられていたKevin Long打撃コーチですが、契約期限となる10月末を前に再契約することが明らかになりました。球団側が考えを翻したということのようです。2020年のチーム打撃成績も打率4位、出塁率6位、長打率11位(いずれも30球団中)と手腕に問題があるとは思いませんし、WS制覇時のメンバーが残ることは嬉しいニュースです。

Sunday, October 18, 2020

Michael A. TaylorとJavy Guerraが退団

リーグチャンピオンシップシリーズが続いているところですが、ナショナルズでは来季に向けたロースターの整理が行われています。

まず、40人ロースターから外すためのウェイバー公示が行われ、それを通った選手はJames Bourqueのようにナショナルズ傘下のマイナー所属となる選手と、Aaron Barrettのようにマイナー行きを拒否してFAとなる選手に別れます。多くの選手が今回の整理の対象となりましたが、その中に2019年のワールドシリーズメンバーだった、Michael A. TaylorJavy Guerraの2人が含まれ、2人ともFAとなる道を選びました。(再契約の可能性はありますが、事実上退団です。)

Michael A. Taylor
38G 99PA 5HR 16RBI .196/.253/.424 0SB [2020 Season]
574G 1804PA 53HR 184RBI .237/.291/.395 77SB [Carrier 2014-2020]

ついにこの時がきました。覚悟はしていたもののやはり残念です。2009年ドラフト(Stephen Strasburgと同期)で高卒入団。入団時はショートでしたが、外野にコンバートされて以来、守備では極めて高い評価を受けてきました。打撃でも、まだA級でプレーしていた頃に読んだものの中で「彼の打球音は他のプロスペクトとは質が違う」と書かれていたことを覚えています。メジャー昇格は23歳時の2014年。そこから何度もセンターのレギュラーとなるチャンスを与えられながらもつかみきれませんでした。ただ、ポストシーズンに強かったことは特筆しておきたいと思います。2016, 2017, 2019年の計16試合42打席に立って、.316/.395/.632、4本塁打、10打点。特に2017年のNLDS第4戦での満塁弾は強烈でした。昨シーズンもレギュラーシーズンの不振でマイナーへのオプションまで経験しましたが、ポストシーズンではVictor Roblesが負傷で一時戦列を離れた穴を埋めてワールドシリーズ制覇に貢献。数字以降に記憶に残っている選手です。まだ年俸調停対象で球団に保有権がありましたが、レギュラーで起用されない見込みの選手にしては年俸が上昇し過ぎたために、ここでカットという判断になった模様。このあたりMLBのビジネスはシビアだと感じますが、仕方ない。まだ29歳。きっと新天地があるはず。頑張ってください。

Javy Guerraは昨季終了後も一度はFAとなりましたが、マイナー契約を結び、結果的にナショナルズで14試合に登板し、防御率4.02。シーズン終了後にFAとなる予定でしたが、少し早めの退団となりました。

Sunday, October 11, 2020

Kevin Long, Chip Hale両コーチとも契約更新せず

先日のPaul Menhart投手コーチに続き、Kevin Long打撃コーチとChip Hale三塁ベースコーチとも来季の契約を結ばないことが明らかになりました。これによりWS制覇時の7人のコーチ陣のうち4人までが交代することになります。当ブログでは、情報が得られる限り、彼らのその後もフォローしていこうと思っています。

Haleコーチについては、3月に書いた記事をご参照いただくとして、今回はLongコーチについて紹介しておきます。


Kevin Long, Hitting Coach 

メッツ時代にDaniel Murphyを覚醒させたことで有名な打撃コーチ。選手としてはロイヤルズ傘下でプレーしたがメジャー昇格は叶わないまま1997年に引退。ロイヤルズとヤンキースのマイナーチームでコーチとしてのキャリアを積んだ後、2006年にヤンキースの打撃コーチとして念願のメジャーへ(松井秀喜がMVPを受賞した2009年WS制覇時の打撃コーチ)。その後メッツを経て、2018年にDave Martinez監督とともにナショナルズに加わった。WSでは、Juan SotoがGerrit Coleの高め速球をホームランすると予言し、第1戦で実現したことが話題となった。WS制覇時52歳。 

Thursday, October 8, 2020

Paul Menhart投手コーチと契約更新せず

ポストシーズンの試合が続いている中ですが、ナショナルズがPaul Menhart投手コーチとの来季契約を結ばないことが明らかにされました。本人は非常に驚いているというコメントを残しています。はっきり言って、WS制覇チームの首脳陣で最も信頼できる力があるコーチがMenhart投手コーチだと思っていたので、私もショックでした。球団一筋15年の投手コーチをあっさり切るなんて。元々Martinez監督が連れてきた投手コーチの首を切らざるを得なくなったところで臨時に昇格したという経緯が働いているのかもしれません。

いずれにせよ、昨季のWS制覇に大きな役割を果たしたことは変わりません。ありがとうございました。


Paul Menhart, Pitching Coach

1995年からの3年間にメジャー通算41試合に登板したが、定着できないまま2001年に現役引退。大学に戻って学位を取ったりした後、2006年にナショナルズ傘下シングルAの投手コーチを皮切りに、組織内の各クラスの投手コーチを歴任。2015年からはマイナーリーグ投手コーディネーターという立場で、組織内の投手全体を見る立場を務めていた。2019年5月、ブルペンの不振のため解任されたDerek Lilliquistの後任として投手コーチに就任。イニング途中でマウンドに向かい声を掛けた投手が立ち直ってピンチを脱出させる場面がかなり多く見られ、ファンからの支持は高かった。WS制覇時50歳。