Tuesday, November 30, 2021

Max Scherzerがメッツと3年契約

12月1日23時59分の労使協定の期限を前に慌ただしくFA選手との契約合意が発表されています。ナショナルズはといえば、年俸調停対象選手関連の動きとマイナーFAとの契約がちらほらあるくらいですが、11月30日(日本時間)、衝撃のニュースが入ってきました。

Max Scherzerがメッツと契約に合意。今シーズン途中でドジャーズにトレードされていったScherzer。契約満了でFAとなったものの、優勝争いできるチームが希望と言われていたのでナショナルズに戻ってきてくれることは期待していませんでしたが、まさかメッツとは。37歳という年齢で、3年契約で総額130百万ドル、1年平均では投手史上最高となる43.3百万ドルを提示されれば、首を縦に振るしかないのも理解はできます。しかし、それにしてもメッツとは。ア・リーグ(エンゼルス?)、せめて西海岸のチーム(ドジャーズ?)に行ってくれれば良かった(引き続き全力で応援できた)のですが、よりによって同地区のメッツ。来年2022年のナショナルズの開幕シリーズはニューヨークでのメッツ戦。間に別のカードを挟んだ後に今度はナショナルズ・パークでの3連戦。この両方でScherzerとの対戦が実現する可能性が十分あります。必見といえば必見ですが、非常に複雑な心境での観戦となりそうです。

Friday, November 26, 2021

2021 ALL-MLB TeamにSoto, Scherzer, Turner

2021年のALL-MLB Teamが発表され、ナショナルズからはJuan Sotoがファーストチームに選ばれました。シーズン途中でトレードされていったMax Scherzerもファーストチームに、同じくシーズン途中までナショナルズにいたTrea Turnerはセカンドチームに選ばれました。

Sotoは3年連続3度目。Scherzerは2度目、Turnerは初受賞。なお、Soto以外にこの賞創設以来3年連続での受賞となったのは、ファーストのFreddie Freeman、先発投手のGerrit Cole、リリーフ投手のLiam Hendricksの3人だけです。

受賞者は以下の通り。おめでとう。

First Team
C: Salvador Perez, Royals
1B: Vladimir Guerrero Jr., Blue Jays
2B: Marcus Semien, Blue Jays
SS: Fernando Tatis Jr., Padres
3B: Austin Riley, Braves
OF: Juan Soto, Nationals
OF: Bryce Harper, Phillies
OF: Aaron Judge, Yankees
DH: Shohei Ohtani, Angels
SP: Max Scherzer, Nationals/Dodgers
SP: Corbin Burnes, Brewers
SP: Walker Buehler, Dodgers
SP: Robbie Ray, Blue Jays
SP: Gerrit Cole, Yankees
RP: Josh Hader, Brewers
RP: Liam Hendriks, White Sox

Second Team
C: Buster Posey, Giants
1B: Freddie Freeman, Braves
2B: Ozzie Albies, Braves
SS: Trea Turner, Nationals/Dodgers
3B: Rafael Devers, Red Sox
OF: Nick Castellanos, Reds
OF: Kyle Tucker, Astros
OF: Teoscar Hernández, Blue Jays
DH: Yordan Alvarez, Astros
SP: Shohei Ohtani, Angels
SP: Julio Urías, Dodgers
SP: Kevin Gausman, Giants
SP: Max Fried, Braves
SP: Zack Wheeler, Phillies
RP: Raisel Iglesias, Angels
RP: Kenley Jansen, Dodgers

Sotoが2年連続のシルバースラッガー受賞(各賞発表)

ナショナルズにはほとんど何も動きがないまま時間だけが過ぎていきますが、12月1日で現在の労使協定が期限を迎え、一時的に全ての動きが止まるのではないかと言われています。どんなに遅くとも来春の開幕までには正常化するでしょうが、いろいろと不透明な状況が続くことになりそうです。

さて、今年も各賞の発表がありました。

【ゴールドグラブ賞】
ナショナルズからは最終候補3人にすらノミネートされず。一方、ア・リーグのセンターでMichael Taylorが初受賞。おめでとう!!!

【シルバースラッガー賞】
Juan Sotoが2年連続2度目の受賞。順当。

【最優秀監督賞】
得票なし。当然ですね。

【新人王】
得票なし。ちなみに、アストロズの投手のLuis Garciaがア・リーグで2位の得票でした。

【サイ・ヤング賞】
シーズン前半はナショナルズに所属していたMax Scherzerが3位の得票。ドジャーズにトレードされた後の11試合で7勝負けなし、防御率1.98という成績で得票を伸ばしたことは間違いありません(トレード前は8勝4敗、防御率2.76)。ちなみに、ア・リーグで受賞したのはあのRobbie Ray

【MVP】
ナ・リーグMVP投票では、Juan Sotoが1位票6票を獲得しましたが、同17票を集めたBryce Harperに及ばず2位。シーズン後半に驚異的なペースで成績を伸ばしましたが、最終盤に少し失速したのと、やはり地区優勝争いに関わったかどうかの差が出た印象。Harperはナショナルズ時代の2015年に続く2度目の受賞です。Trea Turnerが5位、Max Scherzerが14位という結果でした。

Sunday, November 7, 2021

ロースターの動き(2021年11月)Sueroをノンテンダー

オフのロースターの動きをまとめておきます。12月1日の労使協定の期限切れ直前の11月30日にいろいろ動きがありましたが、全体としては極めて低調です。

11/5 Francisco Perezをウェイバー獲得
11/30 Lucius Foxをウェイバー獲得
11/30 Wander Suero, Ryne Harper, Mike Fordをノンテンダー
11/30 Cesar Hernandezと1年契約

● Francisco Perezをウェイバー獲得
クリーブランド・ガーディアンズ(インディアンズから改名)からウェイバーにかけられていたFrancisco Perezを獲得。この夏メジャーデビューした24歳のブルペン左腕。メジャーでは4試合の登板だけでしたが、AAとAAAで計30試合53イニングで1.87/1.075、82奪三振の好成績。ブルペン左腕はSam Clayしかいませんでしたから、まずはいい補強といえそうです。Kyle McGowinが40人ロースターから外れ、ウェイバー獲得する球団もなかったえためマイナー行き。

● Lucius Foxをウェイバー獲得
オリオールズからウェイバーにかけられていたLucius Foxを獲得しました。バハマ・ナッソー出身の24歳のミドル・インフィールダー。今季は主にロイヤルズのAAAでプレーし、7月末にメジャーに呼ばれたもののプレー機会を与えられることはありませんでした。オフにウェイバーにかけられてオリオールズにクレームされ、さらに今回ナショナルズへ。

● Wander Suero, Ryne Harper, Mike Fordをノンテンダー
年俸調停対象となっていたWander Suero, Ryne Harper, Mike Fordの3選手に対して契約締結の意思を示さず、3人はFAとなりました。

2019年メンバーの1人でもあるWander Suero。2018年のデビューからの4シーズンで登板した計185試合はこの間のチームトップ。球威もあり、特にカットボールの切れ味は鋭く、セットアッパーやクローザーとしての期待感もありましたが、いい日と悪い日の差が激しく、安定感に欠けたのも事実。今季はマイナーにオプションされてシーズンを終えていましたので、ノンテンダーも予想はされました。とはいえ、Martinez監督による酷使でつぶされたという面もあり、応援していましたので、こういう形での退団は大変残念です。

Ryne Harperも過去3シーズンで118試合に登板と貢献しましたが、敗戦処理での起用が多く、年俸調停対象となって年俸が上がってまで保有したいかと言えば確かに微妙な選手でした。8月にウェイバー獲得したMike Fordでしたが、出番のないまま退団となりました。

● Cesar Hernandezと1年契約
FAとなっていたCesar Hernandez内野手と1年400万ドルで契約。31歳、メジャー9年のキャリアを持つベテランです。フィリーズのイメージが強いですが、2019年オフにFAとなり、インディアンズと契約。今季途中にホワイトソックスにトレードされ、ALDSでも4試合中2試合に先発出場していました。これまでは主にセカンドを守ってきましたが、Alcides Escobarとも再契約(1年100万ドル)したし、期待のLuis Garciaもいるし、どういった形で内野が形成されるかあまりよく見えません。

Thursday, November 4, 2021

Zimmerman, Parra等がFA退団

2021年のワールドシリーズはアトランタ・ブレーブスが制して幕を下ろしました。8月に入った時点でまだ借金生活、ナショナルズともわずか2ゲーム差しかなかったブレーブスでしたが、そこから怒涛の追い上げを見せ、見事な逆転優勝。おめでとうございます。

で、ワールドシリーズが終わるといよいよ本格的なオフが始まるわけで、契約満了の選手たちがFAとなりました。

ナショナルズからは、Ryan Zimmerman, Gerardo Parraの2人の2019年メンバーに加え、Jordy Mercer, Luis AvilanがFAとなり、それに今季限りで引退を表明しているAlex Avilaもテクニカルにはこれで退団となりました。AvilanとかほとんどずっとILでしたし、チーム編成に大きな影響があるのはRyan Zimmermanくらい。そのZimmermanの去就は本人次第と言われていますが(Mike Rizzo GMもZimmermanが戻りたいと言ったら契約すると公言しています)、ここでポイントになりそうなのが、労使交渉の行方。現在の労使協定の期限である12月1日を前に労使交渉が続いています(はず)が、1つの焦点となっているのがナ・リーグにおけるDH制の採用。これが採用されれば、Zimmermanがナショナルズで活躍できる余地は広がるわけで、注目です。

さて、Zimmerman、Parra以外の2019年メンバーで今回FAとなった選手もまとめておきます。カッコ内は最終所属球団。一番の注目は何といってもScherzer。優勝争いしそうにないナショナルズに戻ってきてくれる可能性は限りなく低そうですが、それにしてもどこに行くかは大注目です。

Max Scherzer (LAD)
Daniel Hudson (SD)
Sean Doolittle (SEA)
Yan Gomes (OAK)
Kurt Suzuki (LAA)
Asdrubal Cabrera (CIN)