Sunday, March 31, 2024

2024年開幕

2024年シーズンが開幕しました。

今シーズンも勝敗という意味ではあまり期待できそうにないナショナルズですが、プロスペクトたちの昇格・活躍によってはシーズン後半には目を離せないチームとなっているかもしれません。いや、そうあってもらいたい。

ともかくも開幕。

2019年メンバーについてまとめておきます。

【MLB: Nationals】
Patrick Corbin 契約最終年。開幕投手の座こそJosiah Grayに譲りましたが、2番手。
Victor Robles 昨年に続きSTは好調。でしたが、開幕2戦はベンチスタート。
Tanner Rainey TJ手術から復帰。開幕戦で登板。
Stephen Strasburg 引退もせず、一度も姿を見せることもなく60DL入りです。

【MLB:他球団】 
Juan Soto (NYY) FA前最終年。爆発的な活躍を期待。
Max Scherzer (TEX) 故障のため復帰は早くても5月。40歳になる今季、見納めとなるか。
Trea Turner (PHI)  順調に調整。
Anthony Rendon (LAA) とりあえず健康に開幕。 
Michael Taylor (PIT) 3月中旬になってようやく契約(1年400万ドル)。開幕先発。
Yan Gomes (CHC) 3年契約の3年目。37歳になるし、こちらも見納めかな。
Daniel Hudson (LAD) いったんFAとなった後、12月にマイナー契約で再契約。韓国での開幕を前にロースター入り。開幕戦でも登板。
Joe Ross (MIL) 開幕ローテ入り。2021年8月以来のメジャー復帰の予定。

【マイナー球団】
Wander Suero (HOU) 傘下のAAAで開幕。 

【所属先未定】
Fernando Rodney 
Asdrubal Cabrera
Javy Guerra
Matt Adams

【引退済み】
Ryan Zimmerman
Howie Kendrick 
Brian Dozier 
Adam Eaton
Kurt Suzuki 
Anibal Sanchez 

【MLBコーチ:Nationals】
Davey Martinez 監督
Gerardo Parra 一塁ベースコーチ
Henry Blanco 捕手・戦略コーチ
Sean Doolittle ピッチングストラテジスト

【MLBコーチ:他球団】
Kevin Long (PHI) 打撃コーチ
Joe Dillon (KC) アシスタント打撃コーチ
Paul Menhart (KC) マイナーリーグ投手アドバイザー(ベンチ外)
Tim Boger (ARI) AA監督

【コーチ陣:その他】
Chip Hale アリゾナ大の監督。
Bob Henley 不明

【フロント】
Mark Lerner 球団売却騒動は過去のものとして補強に努めてもらいたいところ。
Mike Rizzo 留任。

Saturday, February 24, 2024

球団売却話はなかったことに

2024年シーズンに向けたスプリングトレーニングが始まりました。オフの補強もほとんどなく、優勝争いをするには程遠い戦力ですが、WS制覇の翌年から4年連続となっている地区最下位からはさすがに脱してもらいたいところ。

とはいえ、今季の注目もやはり若手。昨年活躍したCJ Abrams, Keibert Ruiz, MacKenzie Gore, Jake Irvinに加え、Dylan Crews, James Wood, Robert Hassell III, Brady House, Cade Cavalliなどのプロスペクトもシーズン途中にはメジャーに上がってきそう(CavalliはTJから復帰)で、楽しみにしています。

さて、そんな中、2月19日に、Mark Lernerオーナーが球団売却は行わない方向と発言しました。2年前の4月に売却方針と報じられましたが、実現には至らず。ファンの間では賛否両論ある(否定派は、若手との契約延長が少ないなどリスクを取りにいかない経営方針が理由)ようですが、私としては嬉しいニュース。なんだかんだ言って、経営陣・フロントが安定しているほうがチームに親しみを覚えます。

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その他のニュースをまとめて。

オフに切られるかもと書いていたVictor Roblesでしたが、年俸調停を回避して契約。とりあえずセンターのレギュラー扱いのようです。夏にはプロスペクトの昇格が想定されるので、それまでにどれだけ結果を残せるか、まさに正念場となります。

Daniel Hudsonがドジャーズと再契約。マイナー契約ですが、順調な調整具合で3月20日からの韓国での開幕シリーズのロースター入りも現実的と言われています。

Joe Rossは、ブリューワーズとなんとメジャー契約。1年175万ドルとはいえ、故障明けでメジャー契約とは驚きました。復活を期待しています。

Wander Sueroはアストロズとマイナー契約。

現役選手で行き先が決まっていないのが、Michael Taylor。オフに入った頃にはそれなりに高評価を得ているという報道もあったのですが、その後進展なし。心配です。

Stephen Strasburgの立場は相変わらずです。引退せず、依然としてロースターに名前はありますが、スプリングトレーニングに現れず。球団との関係が悪化しているなら残念です。

一方で、昨シーズン限りで引退したSean Doolittleは、ナショナルズとコーチ契約。「ピッチング・ストラテジスト」という耳慣れない肩書。開幕後にベンチ入りするのかどうかは分かりませんが、スプリングトレーニングには参加しているようです。

コーチ陣の中では、昨シーズン限りで退団した元ベンチコーチのTim Bogerが、Dバックス参加AAのAmarillo Sod Poodlesの監督に就任しています。

Friday, December 8, 2023

Juan Sotoがヤンキースへトレード

オフに入る早々から噂の出ていたJuan Sotoのトレードがウィンターミーティング中に実現しました。この数年WS制覇を目指してきたパドレスでしたが、結果は残せず。来季を完全に捨てるということではないようですが、年俸調停史上最高額になるとも言われるSotoの来季年俸に耐え切れず、放出となりました。

行き先はヤンキース。若手有望投手を中心とした大型パッケージで、パドレスとしては悪くない結果のように見えます。

個人的にヤンキースに対して全くいい印象を持っていないので複雑な気持ちですが、Sotoのことは応援したい。ライトスタンドが近いヤンキースタジアムでFA前最終年に好成績を残し、来オフのFA市場の目玉となることを期待しています。

Monday, November 6, 2023

2023年シーズン終了

大変お久しぶりです。

テキサス・レンジャーズの初WS制覇で2023年シーズンも幕を閉じました。

ナショナルズは71勝91敗で地区最下位。開幕からつまずき一度もポストシーズン争いに絡むことはできませんでしたが、8月には月間勝ち越しを記録。107敗で30球団30位を記録した前年に比べると躍進。若手も育っているし、来年は少し期待できそうなところまできました。

というか、レンジャーズだって2年前は102敗だったわけですから、今のポストシーズンフォーマットなら来季はポストシーズンを狙ってもらいたいところです。


それはともかく、2019年メンバーの状況をまとめておきます。


【MLB: Nationals】

Patrick Corbin シーズンを通じてローテーションを守り、2桁10勝(15敗)。

Victor Robles 6月にIL入りしたまま終了。オフに切られるかも。

Tanner Rainey TJからのリハビリを経て、9月30日に1試合のみ登板。

Stephen Strasburg 胸郭出口症候群からくる重度の神経障害で日常生活にも支障が出ていると報じられ、8月24日に事実上の引退を表明。シーズン終盤に引退セレモニーをするかどうかで球団ともめるという残念な状況。Ryan Zimmermanのようないい形で引退し、その後もチームと関わってくれるといいのですが。


【MLB:他球団】 

Juan Soto (SD) 全162試合に出場し、リーグ最多四球でOPS .930と活躍。オフに入るや否なトレードの噂が出ています。

Max Scherzer (NYM→TEX) 3年契約の2年目の途中でトレードを志願し、レンジャーズへ移籍。計13勝。WSでも1試合に先発(故障で途中退場)。見事自身2つ目のWSリングを獲得。

Trea Turner (PHI) 故障もあって少し物足りない数字ながらポストシーズン進出に貢献。

Anthony Rendon (LAA) 故障もあって43試合でOPS.678と苦しいシーズンに。

Michael Taylor (MIN) センターのレギュラーとして地区優勝に貢献。低打率ながら自己最多の21本塁打。オフにFA。

Yan Gomes (CHC) 控え捕手のはずが終わってみればチーム最多の92試合で先発マスク。契約オプションを球団が行使し、来季もカブスでプレーすることが確定。

Daniel Hudson (LAD) 肘のリハビリから6月末に復帰も、3試合に投げた(無失点)だけで膝を痛めてシーズン終了。

Wander Suero (LAD) 5月と9月にメジャーに昇格したものの良い結果は残せず。


【マイナー球団】

Matt Adams ナショナルズ傘下のAAAで奮闘も、昇格ならず。

Sean Doolittle ナショナルズ傘下でTJからのリハビリを続けていたが、AAAで調整していた6月に膝を痛めてそのまま終了。9月に引退を表明。

Joe Ross ジャイアンツ傘下でリハビリを続け、8月末に復帰。8試合に登板。


【所属先未定】

Fernando Rodney 

Asdrubal Cabrera

Javy Guerra


【引退済み】

Ryan Zimmerman

Howier Kendrick 

Brian Dozier 

Adam Eaton 

Kurt Suzuki 

Gerardo Parra 引退後、ナショナルズのGM特別補佐を務めるなどチームに関わってきましたが、ここに来て一塁ベースコーチでの現場復帰が発表されました。現役時代のようにチームを盛り上げてくれることを期待しています。

Anibal Sanchez 


【MLBコーチ:Nationals】

Davey Martinez 監督:8月末に2年契約(3年目オプション)の締結が発表されました。

Tim Boger ベンチコーチ:シーズン終了後に契約解除が発表されました。

Henry Blanco 捕手・戦略コーチ

Joe Dillon 打撃コーディネーター(ベンチ外)


【MLBコーチ:他球団】

Kevin Long (PHI) 打撃コーチ

Paul Menhart (KC) マイナーリーグ投手アドバイザー(ベンチ外)


【コーチ陣:その他】

Chip Hale アリゾナ大の監督として3年目のシーズン。

Bob Henley 不明


【フロント】

オーナー一族のTed Lernerがスプリングトレーニングの直前に死去。享年97歳。モントリオールから球団を招致した後、積極的な補強を進めるだけの資金を提供。2019年のWS制覇は彼の人生の1つの集大成だったのではないでしょうか。ご冥福を祈ります。

その影響もあってでしょうか、昨年4月に球団売却を検討しているとの報道が出て以来何ら進展なく、当面はLerner家がオーナーのまま行くようです。

Mike Rizzo GM 9月に複数年契約を結びなおしたことが発表されました。

Tuesday, May 23, 2023

Anibal Sanchezが引退

5月16日、2019年メンバーの1人、Anibal Sanchezが引退を表明しました。

ベネズエラ出身で2006年にマーリンズでメジャーデビューしてから17年(16シーズン)。4チームで通算364試合(341先発)に登板し、116勝、1774奪三振。見事なキャリアだったと言えるでしょう。

ナショナルズに加入した2019年シーズン。レギュラーシーズンではローテーションを守って30先発で11勝。ポストシーズンでも各シリーズ1試合ずつ先発。ビッグ3(Scherzer, Strasburg, Corbin)の陰に隠れる形にはなりましたが、安定した投球でチームに貢献。何より忘れられないのは、カージナルスとのNLCS第1戦での8回2死までノーヒッターの快投。シリーズ4連勝の流れを作ったという意味で極めて大きな貢献でした。

39歳までお疲れさまでした。

Saturday, May 20, 2023

2023年開幕(からしばらく)時点

更新をさぼっているうちに早いもので2023年シーズンも開幕から1/4ほどが経過しました(ナショナルズの成績には言及しません笑)。守備シフトの制限、ベースのサイズの拡大、牽制球の制限といったルール変更が実施された今シーズンのMLB。盗塁数の増加など様々な影響が出ていますが、特にピッチクロックの導入により試合時間が平均して30分も短縮されたことはライトな野球ファンに良いことと評価したいと思います。

さて、2023年開幕(からしばらくの)時点における2019年メンバーの状況をまとめておきます。

【MLB: Nationals】
Patrick Corbin 2年連続開幕投手。昨季とは異なり、試合は作っている。
Victor Robles 開幕戦からまずまずの結果を残していただ背中の故障でIL入り。
Tanner Rainey TJ手術でリハビリ中。
Stephen Strasburg リハビリ中。復帰の見通しなし。

【MLB:他球団】 
Juan Soto(SD) 開幕から大スランプで心配したが、5月に入って復調。
Max Scherzer (NYM) ローテの柱。ただし、滑止め不正により10試合の出場停止。
Trea Turner (PHI) WBCでの活躍の後、開幕後もまずまず。 
Anthony Rendon (LAA) 主軸を任され、打率3割を打ちながら、IL入り。
Michael Taylor (MIN) センターのレギュラーとして貢献。
Yan Gomes (CHC) 2年契約の2年目。控え捕手。
Daniel Hudson (LAD) 故障でリハビリ中。
Wander Suero(LAD) 開幕はAAAも、5月に入ってメジャー昇格。

【マイナー球団】
Matt Adams ナショナルズ参加のAAA(Rochester)で奮闘中。
Sean Doolittle ナショナルズ傘下でリハビリ中。
Joe Ross ジャイアンツ傘下でリハビリ中。

【所属先未定】
Anibal Sanchez 
Fernando Rodney 
Asdrubal Cabrera
Javy Guerra

【引退済み】
Ryan Zimmerman
Howier Kendrick 
Brian Dozier 
Adam Eaton
Kurt Suzuki 
Gerardo Parra 

【MLBコーチ:Nationals】
Davey Martinez 監督
Tim Boger ベンチコーチ
Henry Blanco 捕手・戦略コーチ
Joe Dillon 打撃コーディネーター(ベンチ外)

【MLBコーチ:他球団】
Kevin Long (PHI) 打撃コーチ
Paul Menhart (KC) マイナーリーグ投手アドバイザー(ベンチ外)

【コーチ陣:その他】
Chip Hale アリゾナ大の監督として3年目のシーズン。
Bob Henley 不明

【フロント】
オーナー一族のTed Lernerがスプリングトレーニングの直前に死去。享年97歳。モントリオールから球団を招致した後、積極的な補強を進めるだけの資金を提供。2019年のWS制覇は彼の人生の1つの集大成だったのではないでしょうか。ご冥福を祈ります。
その影響もあってでしょうか、昨年4月に球団売却を検討しているとの報道が出て以来何ら進展なく、当面はLerner家がオーナーのまま行くようです。
Mike Rizzo GMは留任です。

Saturday, February 11, 2023

まもなくSTなのでオフの異動をまとめて

皆さんお元気でしょうか。ごぶさたしています。

2022年のポストシーズンが始ったというのが最後の記事で、実に4か月も空白期間を置いてしまいました。スプリングトレーニングまであと1週間を切って私の中での野球熱が上がってきましたので、この辺りでこの間の動きについて、2019年のメンバーを中心に記事を書いておこうという気になりました。

2022年のWSはアストロズがフィリーズを降し、元ナショナルズ監督のDusty Bakerが監督としての悲願の初優勝。はっきり言って現監督よりはるかに良い監督だと思っているので、心から良かったと思います。これで殿堂入りも確実かな。おめでとうございます。

さて、そこからオフが始まり、当然ながら多くの異動がありました。

WSが終わって3日後に、契約満了となった選手がFAとなりました。2019年のメンバーでナショナルズからFAとなったのはJoe Ross, Anibal Sanchez, Sean Doolittleの3選手。このうち、Sean Doolittleはすぐにマイナー契約での再契約。7月に左ひじの内視鏡手術を受けてリハビリ中で開幕には間に合いませんが、どこかのタイミングで復帰してくれることを期待しましょう。

TJ手術からのリハビリ中のJoe Rossは1月末にジャイアンツとマイナー契約。ナショナルズではないものの所属が決まって良かったです。

Anibal Sanchezは現時点で所属なし。

2019年メンバーでこのオフに最も大きな契約を得たのがTrea Turner。ドジャーズからFAとなり、フィリーズと11年3億ドルという超大型契約を結びました。契約金額もさることながら、よりによってフィリーズとは。Bryce Harper, Kyle Schwarber(+Kevin Long打撃コーチ)とともに同地区のライバルのユニフォームを着ているのを見るのはつらいですね(しかも今後11年…)。

Daniel HudsonもFAだったはずなのにリストに名前がないなと思って調べてみたら、昨年9月にドジャーズと契約延長(1年650万ドル)していました。昨季加入したドジャーズで開幕から好投していましたが、6月に打球処理で脚を故障して手術となってしまいシーズン終了。そんな状況でドジャーズと再契約。シーズン後半に戻ればオッケーなのでしょう。

昨季はエンゼルス傘下のAAAで過ごしてFAとなっていたWander Sueroは、ドジャーズとマイナー契約。

昨季は独立リーグでプレーしていたMatt Adamsが、こちらはナショナルズとマイナー契約。34歳、どれだけ力が残っているか分かりませんが、2019年メンバーが戻ってくるのは歓迎です。

FA選手関係は以上ですが、トレードでの異動もありました。ロイヤルズとの2年契約の1年目が終わったところだったMichael A. Taylorがツインズへ。対価はマイナー選手2人。再建中のロイヤルズから、勝ちに行っているツインズへと望まれての移籍になります。相変わらずあまり打てませんが、31歳となってもセンター守備への評価は極めて高いようです。いつまでも応援したい選手です。

Adam Eatonはどうしたかなと調べてみたら、昨年5月のインタビューで事実上の引退を表明していました。お疲れさま。

一方、MLBの所属先が決まっていないFernando Rodney、Asdrubal Cabreraの2人は、中南米の冬季リーグでまだプレーしていますので引退したわけではありません。45歳となったFernando Rodneyはこの冬もドミニカ共和国で投げ、20試合で防御率1.35。まだまだ主力です。Asdrubal Cabreraも故郷ベネズエラで20試合に出場してOPS.939。

また、Javy Guerraも昨季はメキシコリーグで投げており、引退宣言はしていません。

コーチ陣の話題も。2019年の投手コーチだったPaul Menhartが、ピッチング・アドバイザーという役職でロイヤルズに雇われました。ベンチ入りするわけではないようです。独立リーグ(2021年)、台湾(2022年)と過ごし、MLBに復帰です。

他の元コーチ陣は昨季と同じ仕事をするようです。

最後に球団売却の話が出ているフロントについて。一時は時間の問題と言われていましたが一向に進展する様子はなく、どうやらLerner家がオーナーのままMike Rizzo球団社長・GMの体制で今季は行くようです。

これで一応フォローできたかな。
忘れていることにお気付きの場合は、ご指摘いただければ幸いです。