雨で試合が延期となった9月25日、Davey Martinez監督との契約延長が合意に至ったことが報じられました。ポストシーズン進出がなくなり、地区最下位も決まったことタイミングというのは皮肉ですが、昨シーズン球団史上初の初のワールドシリーズ制覇に導いたことは事実であり、今シーズンで満了する契約が延長されることは既定路線だったので驚きはありません。
とはいえ、3シーズン(2018-2020)の勝率は.520で地区優勝なし。これを2012年以降にチームを率いた前任者と比べると以下の通りとなり、かなり見劣りします。名将と呼ばれるには遠い道のりかと思いますが、まあ頑張ってください。とりあえずブルペン投手は潰さないでください。
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地区優勝
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レギュラーシーズン
勝率
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ポストシーズン
シリーズ勝利
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Davey Martinez
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2018-20(3)
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0
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0.520
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4
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Dusty Baker
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2016-17(2)
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2
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0.593
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0
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Matt Williams
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2014-15(2)
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1
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0.552
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0
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Davey Johnson
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2012-13(2)
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1
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0.568
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0
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Davey Martinez, Manager
1964年にプエルトリコ系移民の子としてニューヨークのブルックリンに生まれ、中学以降はフロリダで育った。選手としては左投げ左打ちの外野手。1983年のドラフトでカブスから指名を受けて入団。1986年にメジャーデビューし、以降2001年まで16年間、9球団を渡り歩きながらプレーした。オールスター選出もなければ各賞の受賞もなく、ポストシーズンにも1度しか出られなかったという意味では地味な選手生活だったが、16年間に積み上げた数字は、1918試合、6480打席、1599安打、91本塁打、580打点、183盗塁、.276/.341/.389という実に立派なもの。ちなみに、1998年に創設された新球団タンパベイ・デビルレイズにFA加入し、開幕戦に8番ライトで先発出場すると、3回には球団史上初安打を記録している。37歳で迎えた2002年のスプリングトレーニングで右ひざを故障し、そのまま引退となった。
2006年にレイズのスプリングトレーニングコーチとして現場に復帰。2008年にはJoe Maddon監督の下でベンチコーチに就任。2014年シーズン終了後にMaddonとともにカブスに移り、2017年までやはりベンチコーチを務めた(2016年にはカブスの108年ぶりのワールドシリーズ制覇を経験)。その間、数多くのチームの監督候補としてインタビューを受けたが、採用には到らず。
2017年10月、ナショナルズとの3年契約に合意。2年連続地区優勝を果たしたもののNLDSを勝ち抜けなかったがために契約を延長されなかったDusty Bakerの後ということで重圧のかかる就任となった。1年目の2018年シーズンは戦力を活かしきれず辛うじて勝率5割を確保したものの、ポストシーズンを逃すという期待外れの結果。特にブルペンの起用法は疑問符だらけで批判を浴びていた。
2019年も調子のいい投手を使い潰すという悪い部分は変わらなかったものの、シーズン序盤に負けが込む中でも前向きな姿勢を崩さずに選手を鼓舞し続け、地区2位、ワイルドカード1位でポストシーズン進出。そのまま球団史上初となるワールドシリーズ制覇に導いた。その間、窮地に陥っても諦めない姿勢を示す”Stay in the Fight.”や目の前の一戦に集中する“Go 1-0 today.”といったフレーズを用い、それらはそのままチームスローガンとなった。WS制覇時55歳。
私の目から見た監督としての評価は今も高くない。選手とのコミュニケーション能力が妙に高いことは認めるが、投手起用、特にブルペンの使い方があまりに苛酷で投手寿命を縮めてしまう懸念を持たざるを得ない。また野手の起用にしても代打や守備固めで後手に回っていた印象がある。もっともこうした投手起用はポストシーズンに適した采配と言うこともでき、現に2019年のポストシーズンでは全てが上手く回ることになった。
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