Thursday, August 27, 2020

ロースターの動き(2020年7月-8月)

かなり変則的な動きになっている2020年のロースターですが、フォローできるだけしておきます。

7/27 Josh Harrisonと契約
33歳のベテラン内野手Josh Harrisonとメジャー契約を結びました。パイレーツ時代の印象の強い選手(2014年と2017年にはオールスター選出)ですが、2018年にFAとなり、昨シーズンはタイガースでプレーしたもののハムストリングの故障もあって結果を出せず、8月に解雇の憂き目にあいました。今季はフィリーズとマイナー契約を結んで再起を目指したものの開幕直前で解雇されていました。年齢的にもそこまで期待は大きくありませんが、どの選手にもコロナでの離脱のリスクがある中、デプスを確保する意味はあるかと思います。

30人ロースターからは、控え捕手のRaudy Readが外れました。

7/31 Will HarrisがIL入り
ブルペン右腕のWill Harrisが股関節痛のためIL入りとなりました。オフの補強の目玉であり、期待していましたが、開幕から2試合連続失点。球速も出ていなかったので、どこか悪い感じはありました。このご時勢でもありますから、しっかり治すことが肝要です。

8/4 Juan SotoとWander Sueroが復帰, Andrew Stevensonをオプション
コロナウイルス陽性のため開幕ベンチ入りから漏れていたJuan SotoWander Sueroの2人が復帰しました。2人とも無症状だったため、隔離されながらトレーニングを続けていたようですが、2度の陰性の後にようやく復帰となりました。

Sotoは言わずと知れた打線の中心選手であり、復帰は戦力的にも非常に重要。初出場となった5日のメッツ戦では早速タイムリー二塁打を打ちました。今後の活躍を期待しています。

8/6 James Bourqueをオプション, Emilio BonifacioをDFA
開幕から2週間が経過。ロースターを28人に減らす必要があり、ブルペン右腕のJames Bourqueをオプションし、Emilio BonifacioをDFAとしました。Bourqueは2試合に登板していずれも無失点と好投。いずれまた機会は与えられることでしょう。ベテランのBonifacioはJosh Harrisonの加入もあって余剰戦力となっていたので順当な判断かと思います。

8/13 Sean DoolittleとSam FreemanがIR入り, Will Harrisが復帰, Seth Romeroがメジャー初昇格
開幕から不調が続いていたSean DoolittleがIL入り。理由は右膝の痛みということですが、再調整の意味合いのほうが大きいでしょう。一方、開幕から5試合7イニングを無失点とDoolittleに代わるブルペン左腕として期待が高まりつつあったSam FreemanもIL入り。こちらは12日の登板中に左肘に痛みが走ったため途中降板せざるを得なくなりました。MRI検査の結果待ちですが、TJ手術経験者だけに心配です。

いきなり2つも空いたブルペンの枠。1つはIR入りして調整していたWill Harrisが復帰。もう1つは突然誰もいなくなったブルペン左腕としてSeth Romeroがメジャー初昇格。聞いたときの感想は「えっ?他に誰もいないの?」。2017年ドラフト1巡目で入団したものの、素行不良で出場停止をくらうなどの問題児。マウンドでもRk, SS, A+で計14試合に登板して防御率は4点台。その上、TJ手術で2019年は全休。こんなピッチャーに投げさせなければならないとは。編成上の問題のようにも見えます。(早速13日にメジャーデビューしましたが、満塁弾を打たれるなど、とても通用するようには見えません。おそらく別の形での補強が図られることでしょう。)

8/14 Starlin CastroがIL入り, Ryne Harperをオプション, Dakota BacusとLuis Garciaがメジャー初昇格
連日の慌ただしい動きになりますが、故障者が出るのだから仕方ありません。まず14日の試合前に、調子を落としていたRyne Harperをオプションし、Dakota Bacusを昇格させる形でブルペン右腕を入れ替えました。Bacusは2012年ドラフトでアスレティックスに入団し、翌2013年にKurt Suzukiとの1対1のトレードでナショナルズ傘下へ。そこから苦節7年で29歳にしてようやくメジャーデビューを果たしました。おめでとう。

ダブルヘッダーの1試合目の守備でStarlin Castroが右腕を骨折。打線の主軸として機能していただけに痛い離脱です。が、もしかするとこれはもしかするかもしれません。というのは、急遽呼ばれたトッププロスペクトのLuis Garciaが本物に見えるため。こちらはBacusとは対照的に弱冠20歳(西暦2000年生まれ!)。にも関わらず、14日のデビュー戦では走攻守に堂々たるプレーを連発。結果以上に期待を持たせる内容のデビュー戦でした。

8/15 Stephen StrasburgがIL入り, Ryne Harperが復帰
前日の試合で右腕の痺れを訴えて途中降板したStephen StrasburgがIL入り。同じ症状のために開幕からしばらく登板を回避し、自身2試合目で再び離脱となりました。長期契約が始まったばかり。まずはしっかり治すことに専念してもらいたい。ロースター枠は前日にオプションされたばかりのRyne Harperがすぐに呼び戻され、先発ローテーションにはおそらくErick Feddeが埋めることになると思われます。

8/22 ダブルヘッダー用の追加選手としてWil Croweがメジャー初昇格
この日行われるダブルヘッダーの2試合目の先発として、Wil Croweが初めてのメジャー昇格。2017年のドラフト2巡目。順調にマイナーを昇格し、昨シーズンはAAAに到達していた25歳。メジャーでエースが張れるほどの持ち球はないもののローテーション投手としては十分やっていけるという評価のようです。(22日のデビュー戦は4回途中4失点という結果に終わりましたが、守備に足を引っ張られなければ4回無失点の内容でした。)

8/24 Seth RomeroがIL入り, Ben Braymerがメジャー初昇格
23日の夜に自宅で右腕を骨折したSeth RomeroがIL入り。椅子から転落したと説明しているようですが、これまでの素行から信じる向きはあまりありません(まさに色眼鏡であり、かわいそうな気もしますが)。デビュー戦で痛打されたものの続く2試合は無失点で終え、ブルペン左腕としての期待感が少し出てきていたタイミングだけに、何やってるんだか、という印象。

代わって、26歳の左腕Ben Braymerがメジャー初昇格。2016年のドラフト18巡目。マイナーではずっと先発を務め、昨シーズンAAAに到達。例年であればまだ早いと思われるところですが、健康な左腕投手が他に誰もいないのですから仕方ありません。頑張ってくれ。

8/26 Sean Doolittleが復帰, Carter Kieboomをオプション
IL入りして調整を続けていたSean Doolittleが復帰しました。状態はよくわかりませんが、これ以上トレーニングサイトにいてもやることもないということでしょう。まずはプレッシャーの少ない場面で使ってみて、ということになりそうです。

ロースター枠を空けるためにCarter Kieboomをオプションしました。これは驚き。Anthony Rendonの後釜としてサードを任され、少なくとも守備面ではよくやっていたように見えました。打撃は.200/.359/.200という数字に現れているように必ずしも満足いくものではありませんし、特にここ1週間ほどは結果が出ていませんでしたが、それでも我慢して使っていくのかなと思っていました。25日の試合で2打席連続で初球を振って併殺打となり、ベンチでかなり荒れていた様子だったそうなので、そのあたりを加味されたのかもしれません。いずれ戻ってくるでしょうから、それまでしっかり調子を整えておくことです。

8/29 Brock Holtと契約
32歳のベテラン・ユーティリティのBrock Holtと契約を結びました。レッドソックスに長くいた印象の強い選手です。昨オフにFAとなり、ブリューワーズとメジャー契約を結びましたが、開幕から30打数3安打(全てシングル)と結果を出せず、先日DFAされていました。期待はさほどしていませんが、左打者なのでまずまず使い出はあるかと思います。

ロースターを空けるため、Ben Braymerをオプションしています。

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