Wednesday, December 4, 2019

Javy GuerraノンテンダーFA, Koda Glover引退 など

現地12月2日の夜が年俸調停対象選手へ球団側から来季契約を提示するかどうかの期限でした。

対象だったナショナルズの選手は以下の8選手でした。

Trea Turner
Michael A. Taylor
Wilmer Difo
Joe Ross
Javy Guerra
Roenis Elias
Hunter Strickland
Koda Glover

このうち、Javy Guerraだけが契約提示されずFA(ノンテンダーFAと呼ばれる)となりました。WSメンバーでしたが、7月末にも一度DFAされ、Roenis EliasのIL入りのためにすぐに再契約したという経緯があったのであまり驚きはありません。34歳のブルペン右腕。代わりになる投手はいくらでもおり、メジャー最低水準を上回る年俸までの価値はないという判断は妥当なものかと思います。再契約の可能性もありますが、ひとまず、ありがとうと言っておきます。

また、2日の期限直前にKoda Gloverが引退を発表しました。タイミングから言って、ノンテンダーを伝えられての決断かと思われます。2015年のドラフト8巡目で入団し、翌年7月に早くもメジャーデビュー。さらに翌2017年、4月にメジャー初セーブを記録すると、5月は5度のセーブ機会を含め登板した全9試合で無失点の快投を見せ、クローザーに指名されました(当ブログでも月間MVPに選出)。90マイル台後半の速球に高速スライダーとチェンジアップを交えるスタイルで相手打者を圧倒。当時まだ24歳。球団史に名を残すクローザーになるものと大きな期待を寄せられました。が、、、、そのキャリアを故障が台無しにしてしまいました。デビュー直後からいろいろな原因でDL(現IL)入りを繰り返していましたが、クローザー指名を受けた直後に肩の痛みが限界を超え、6月11日にDL入り。そのまま手術となってしまいました。リハビリを経て、2018年8月にメジャーまで復帰して21試合に登板し、防御率こそ3.31とまずまずだったもののWHIPは1.41、奪三振率も以前に比べて大きく低下。復活に向けた微かな期待を持って迎えた今年のスプリングトレーニングでしたが、2月の初登板、肘痛を発症し、1アウトのみで降板。結局、これが最後の実戦登板となりました。才能に溢れていても、故障で投げられなくなって引退。過去にも何人も見てきましたが、やはり残念でなりません。まだ26歳。どんな第二の人生を歩むことになるかは分かりませんが、幸多きものとなることを心から願っています。

残る6人はチームに残ることになりました。

まず、期限を前にWilmer DifoHunter Stricklandが、それぞれ100万ドルと160万ドルで1年契約に合意。自動的に年俸調停プロセスから外れました。ノンテンダーの可能性が囁かれていた両選手でしたが、ひとまずチームに残ります。もっとも、この契約は(通常のFA契約とは異なり)保証されたものではなく、スプリングトレーニング中であれば日割りの支払いだけで解除可能。開幕ロースターに残れないようであれば退団となる可能性もあります。特にDifoはオプションも切れているのでなおさら。近いところでは、昨オフのSammy Solisの例が思い出されます。2人ともWSのロースターからは外れていたし、現時点で戦力としての期待は大きくないはず。それをひっくり返すだけのスプリングトレーニングを過ごすことができるでしょうか。

それ以外の4人、Trea TurnerMichael A. TaylorJoe RossRoenis Eliasの4人には契約を提示。いずれも妥当な判断ですが、Taylorに関しては今だからこそ言えること。センターのレギュラーとして起用されながら打撃不振だった昨シーズンに続き、開幕からの不振で6月には遂にマイナー降格。マイナーでも打てず(AAで.250/.305/.364)。セプテンバーコールアップで合流したとはいえ、さして出番が与えられることもないだろうし、ノンテンダーFAは確実だろうと見ていました。それがまさかの打撃好調でポストシーズンのロースター入り。さらに、Victor Roblesの負傷離脱で先発出場の機会まで得て、NLDSではウィニングボールを掴み、NLCSとWSではホームラン。上昇「率」という点では、ポストシーズンで最も株を上げた選手と言っていいでしょう。来季も外野の控えという位置付けになりますが、代走を含め、少しでも貢献してくれることを期待しています。

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