Sunday, May 29, 2022

オーナーシップ、GM、監督の将来

チームは完全な低迷状態にある2022年のナショナルズですが、開幕以来、選手以外のところでチームの将来を左右するニュースが流れてきていますので、まとめて紹介しておきます。

まずは、開幕直後に入ってきたLerner一族が球団保有権を手放す道を探っているとの報道(最初に報じたのはワシントンポストのBarry Svrluga)。

16年前に当時MLB所有となっていたナショナルズのオーナーとなってからはMLBオーナーの中でも随一と言われてた資金力で積極的な補強をサポートしてきましたが、初代オーナーで球団経営に熱心だったTed Lernerは既に96歳。その子Markや他の経営陣に熱意がない(特に2019年にWS制覇したことで十分と考えている)とか、コロナ禍で本業の不動産業がかなりの痛手を受けているとか、今回の報道に際していろいろと分析がなされています。いずれにせよ、報道の直後から特に火消しの発言もなされておらず、球団の保有権が数年のうちに売却されることは間違いなさそうです。

続いて、5月に入って、Mike Rizzo球団社長とDavey Martinez監督とが球団と結んでいる契約(両者とも2020年の秋に契約延長)では、いずれも来季契約はオプションとなっており、その判断はオールスターまでになされる必要があると報じられました(おそらく最初はワシントンポストのJesse DoughertyとChelsea Janesの記事)。なお、オプションが行使された場合のMartinez監督の2023年の年俸が350万ドルであることも併せて明らかにされています。

これまでの実績、現在のチーム状況、将来の見通し、それに上記のオーナーシップの行方と、様々な要素が絡み合ってくるので、今後の展開は予想も尽きません。ただ、選手が落ち着かないのは間違いなく、チームのパフォーマンスにいい影響がないことは間違いないと言えるでしょう。どういう結末になるにせよ、早く決着するに越したことはありません。

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以下は個人的希望。

オーナーシップは変更でいいです。2019年のWS制覇を成し遂げたことは1つの到達点であり、資産価値が上がったところで売却というのはビジネスである以上仕方ないかな。本業が苦境であるというのが本当なら球団の補強に回せる資金は限られることになりますので、チームの弱体化は避けられません。それよりも熱意のあるオーナーが資金を投入してくれたほうがファンとしては楽しみが増えます。

GM/球団社長はMike Rizzoの続投を希望します。今や珍しくなったスカウト上がりの古いタイプのGMで、ドラフトで指名した選手が育てられないといった批判もありますが、トレードの腕は素晴らしいと思います。2009年からこれまで数え切れないほどの見事なトレードを見せてくれました。In Rizzo We Believe。

監督については、交代でお願いします。2019年のWS制覇があったからまだなんとか我慢もしてきましたが、本当にひどい監督だと思います。選手起用については全く支持できません。特にブルペン投手は何人つぶされたことか。野手だって、Victor Robles、Carter Kieboomあたりは違う監督ならもっと大きく育っていた可能性も十分あったのではないかと思うくらい。何より、成績です。監督としての5シーズン(5/28まで)の通算勝率は.476。勝ち越しは2シーズンのみで、ポストシーズン進出は2019年の1回だけ。地区優勝は0。勝てない監督なのです。オールスタ―前と言わず、今すぐ解任してもらってもいいくらいです。

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