Thursday, December 26, 2024

2024年シーズン終了(全選手が退団)

 大谷翔平の50/50など日本でもMLBが大変注目された2024年もいよいよ残すところ数日となりました。

今シーズンのナショナルズは前年と同じ71勝ながら、マーリンズを上回り、5年ぶりに地区最下位を脱出。James WoodとDylan Crewsがデビューし、若手先発投手陣も成長。来季はいよいよポストシーズンを狙えると期待しています。

そして2024年は、既に記事にした通り、2019年の選手全員がついに退団という一つの区切りの年となりました。メンバーの結果・近況をまとめておきます。

[ナショナルズ]

Patrick Corbin シーズンを通じてローテを守り、6勝13敗。4年連続のリーグ最多黒星こそ免れたものの、被安打、自責点はリーグワースト。実に長かった6年契約がようやく終わって退団。まだ34歳ですが、果たして契約する球団はあるでしょうか。

Tanner Rainey 故障はなく、シーズン通じて50試合に登板しました。しかし、出れば打たれる印象で信頼感を得られず重要な場面では使われなかった結果、ひたすらモップアップ要員。50試合中、実に30試合でGF(最後に登板した投手)を記録しながら、セーブは0。ホールドも0。オフにノンテンダーFAで退団し、パイレーツとマイナー契約。

[MLB他球団]

Juan Soto トレードで移籍したヤンキースでの1年。157試合で.288/.419/.569、41本塁打、オールスター、MVP投票3位と文句なしの成績。オフにFAとなりメッツと市場最高額で契約。

Max Scherzer 39歳となった今シーズンは故障が多く、9試合しか投げられず。それでもWHIPは1.154ですから、投げれば打たれない。FAとなっていますが、契約する球団はあるでしょうか。意外とナショナルズに戻ってきたりしてくれないかな。

Trea Turner フィリーズとの11年契約の2年目。121試合で.295/.338/.469、21本塁打、19盗塁。移籍後初のオールスター(通算3度目)。爆発的ではないものの着実な成績。

Anthony Rendon エンゼルスとの7年契約の5年目。今季も故障が多く57試合の出場にとどまり、打撃成績も自己ワーストのOPS .574。不良債権の代名詞のような扱いとなりつつあります。

Michael Taylor 1年契約でパイレーツに入団。センターのレギュラー待遇を受けて開幕しましたが、打率2割前後を行ったり来たり。次第に出場機会を失い、シーズン終了直前に解雇されました。次はあってもマイナー契約かな。

Victor Robles ナショナルズからDFAされたことは別記事に書きました。マリナーズに移籍後は、なんと大活躍。完全にセンターのレギュラーポジションを確保して、77試合262打席で.328/.393/.467、30盗塁。8月には2026年シーズンまでカバーする2年契約に合意。なんとも複雑な心境です。

Yan Gomes カブスから球団オプションを行使されての3年目でしたが、打撃不振で6月19日にDFA。その後は音沙汰なし。このまま引退でしょうか。

Wander Suero アストロズとマイナー契約し、4月には早速メジャーで機会を与えられましたが、延長10回裏無死2塁で登板し、最初の打者にシングルを打たれてサヨナラ負けすると翌日マイナー降格。その後AAAで67試合に登板して2.66/1.19、37セーブの好成績。AAAの優勝決定戦の胴上げ投手にまでなりましたが、ついぞ再昇格の機会は与えられず。オフにFAとなり、12月15日にブレーブスとマイナー契約。

Joe Ross 長いリハビリが報われ、ブリューワーズの先発投手として開幕。9試合に先発したところで故障者リスト入り。復帰後はブルペンに回り、地区優勝に貢献。ポストシーズンでも2試合に登板。FAとなり、フィリーズと1年契約。

[不明]

Fernando Rodney

Asdrubal Cabrera

Javy Guerra

[引退済み]

Ryan Zimmerman

Howie Kendrick

Brian Dozier

Adam Eaton

Kurt Suzuki

Gerardo Parra ナショナルズの1塁コーチ

Anibal Sanchez

Sean Doolittle

Stephen Strasburg

Matt Adams 引退については別記事

Daniel Hudson 引退については別記事

[MLBコーチ:ナショナルズ]

Davey Martinez監督:戦力も整ってきたので、来季はいよいよ真価が問われることになります。

Henry Blanco 捕手・戦略コーチ: また、故郷ベネズエラのウィンターリーグのCardenales de Laraで監督を務め、2023-24シーズンはレギュラーシーズン1位。トーナメントの決勝で敗れこそしましたが、最優秀監督に選ばれています。今季も同チームで監督。

Bob Henley マイナー巡回コーチ(Field Coordinatorという役職)

[MLBコーチ:他球団]

Kevin Long (PHI) 打撃コーチ

Joe Dillon (KC) アシスタント打撃コーチ

[MLBコーチ:不明]

Paul Menhart

Tim Boger

Chip Hale

[フロント]

Lerner家、Mike Rizzo GMともに特に動きなし。

Tuesday, December 17, 2024

Juan Sotoがメッツと15年契約

よりによってメッツとは、という感じなのであまり詳しく書きたくもありませんが・・・

ヤンキースで1シーズンしっかり活躍し、晴れてFAとなったJuan Soto。最終的にヤンキースとの一騎打ちを制したメッツに入団することになりました。15年765億ドル。昨オフの大谷翔平を超える史上最高額。後払いもないので現在価値だと大谷の約2倍といったところ。Steve Cohenの財力おそるべしです。

2019年のナショナルズのメンバーのその後をフォローするのがこのブログの趣旨。今回の契約により、この後15年間、2039年シーズンまで、このブログも継続することが決まりました。

ナショナルズファンとしては、Sotoの契約がメッツの足かせになってくれることを期待しなければいけない、という微妙な年月が続くことになりそうです。やれやれ。

Patrick CorbinがFA、Tanner RaineyがノンテンダーFA (全メンバーが退団)

2024年シーズンの終了をもってPatrick CorbinがFA退団。5年契約の初年だった2019年には炉テーション投手としてWS制覇に貢献してくれましたが、その後の4年間はMLBワースト投手と言っても過言ではない成績。再建期のチームでイニングイーターが必要という条件がなけれが途中解雇も十分ありえましたが、結局契約満了までいることになりました。

そして、11月22日。年俸調停対象だったTanner Raineyに対してナショナルズは契約の意思を示さず、いわゆるノンテンダーFAとして退団することが決まりました(その後、12月8日にパイレーツとマイナー契約)。次代のクローザーと期待した時期もありましたが、けがには勝てず。

これをもって、2019年シーズンのメンバーが全てナショナルズを退団。

一つの区切り、です。

Matt Adams現役引退

少し前のことになりましたが、2024年9月にMatt Adamsが現役引退を表明しました。2023年にナショナルズ傘下のAAAでプレーしたもののメジャー復帰はならず、今季はメキシコでプレー。

メジャー10年で856試合に出場し、通算.258/.306/.463、118本塁打。そこまですごい成績を残したわけではなく、タイトル獲得もありませんでしたが、メジャーデビューから7年を過ごしたカージナルスと1日契約を結んで引退時試合を開いてもらったことから分かるように、リスペクトされていた選手でした。

ナショナルズでも同じで、わずか2シーズンしか過ごさなかったにも関わらず、12月10日から始まったウィンター・ミーティングで会ったMike Rizzo球団社長に歓迎されたのみならず、ドラフト指名順のくじ引きを依頼され、なんと全体1位を引き当てました(確率は10%程度)。

今後は指導者の道を検討しているそうです。引き続き、MLB界隈での活躍に期待です。

Daniel Hudson現役引退

Daniel Hudsonが現役引退を表明しました。

2019年のWS最終戦で「胴上げ投手」となったHudson。三振を奪ってグラブを投げたラストシーンはとても印象的でしたね。

今シーズンはドジャーズのブルペンの柱の1人として活躍していましたので、日本のMLB(大谷翔平)ファンにも名の知れた存在だったのではないでしょうか。そのドジャーズで自身2度目のWS制覇を成し遂げた直後に現役引退を表明。

度重なる故障に悩まされながらも7球団で計15シーズン。547試合登板。セーブ数こそ43ですが、ブルペンの柱として長く活躍しました。お疲れさまでした。